空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

雑感(教育について)

2010-01-02 22:45:17 | Weblog
Hi-Low-Mix ビリーズブートキャンプ627回目 2009-12-26

 コメント欄のやり取りが示唆に富んでいたり:

Hi-Lo-Mix氏 互いに理解し合うことはなくとも、互いに利益を得る関係を構築するスキル。そういったものを尊ぶ意識が、アメリカ社会にはあるのではないか、と。


ばべる氏 これはわたしの専攻にちょっと関係してくる話ですが、要するに西洋の軍隊の近代史は中世の勇敢でわがままな騎士たちの「個性を飼い慣らす」過程なのですね。
欧米では、21世紀になっても揃いの軍服の下では「わがままな個性」が生き続けており、それをある程度尊重する文化も残っている…


 ばべるさんは一体,何の専門家なのか(いやまあ私も他人のことはいえないが)。

 いやほんとに示唆に富むのであって,『制服はきちんと着たうえで個性的であり続ける』みたいなこと,おそらく,われわれは苦手としているのであろうと。

ばべる氏 自身がその数少ない例外である山本五十六がこぼしていますね。
「君らに聞くと、みんな同じ答えが返ってくる」。


 いわゆる優等生の中では,『先生の言うことはきちんとこなす』優等生が,まあ,卓越していはしないか。いやしかし,そーゆー教育はおそらく先生の(劣化)コピー製造が精々なのであって,次代/時代を生み出すには,先代までの成果は受け継ぎつつも,正統に発展させてゆく何かしらの要素(人間が関わるんだから,その要素なるもの,個々の人間の個性が相当部分を占めるだろうことは当然予測されよう)が必要なのだろうと。

 …まあ…私は,自分の先生の講義を録音し聴き返し,その点,大変よく学習する学生であったとは(先生も認める)事実であるが,やはり,それだけではいけないはずであってね。

 先日同僚に言ったが,私はとある後輩をしばく際には,『役に立つことをしゃべれ』と繰り返し,言った。一問一答形式にとどまる質問などで私を煩わせるな,質問するなら,私を考えさせるように,質問の形式を考えてから来い,と。

 私としても同様,教科書や参考書を調べてわかるような質問で先生を煩わすのは大変な失礼にあたる,先生の時間を取るからには,きっと彼をうならせなければならん,と(まあ理念的には)思っていたわけで。

 そこで新しい視点が得られれば,我々の学問はさらに進展する(可能性がある)のだと。

 …新しい地平を,少なくとも意図する,そのように人はあるべきなのだと,まあそのように思うのだが現実はなんというかいろいろつらくてええまあ。さあ明日から仕事だ。
 
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いやほんと (Hi-Low-Mix)
2010-01-04 21:04:22
皆さんにご教授いただけるんでおいらラッキーです。
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いやこれは (teiresias)
2010-01-05 22:48:49
いわゆる「お互い様」であろうかと。

…イタカが来てるんじゃないかという暴風が荒れ狂う晩です…。…街はさほどでなかったのに,我が仕事場周辺はなんか,もう…。
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