う~ん、記者自身が自分を客体化しないと、もっというと、若者から見たら もはや朝日新聞的リベラル観に若者は共感を覚えないという(記者の)自己認識から始めないと、彼らの気持ちはわからないのでは?
— 丹治吉順 a.k.a. 朝P (@tanji_y) 2019年7月1日
「僕が生きていけているので」若者に際立つ安倍政権支持 https://t.co/lLitk0hQMW
朝日新聞 「僕が生きていけているので」若者に際立つ安倍政権支持 石川瀬里、渡辺洋介 2019年7月1日08時00分
記事タイトルが既に解答を与えているようですが、それ以上、何をかくことがありますか、という気もせんでもない。
「社会保障などで将来に回されたツケを負担する若い人々が、いまの政治を支持する理由を知りたい」
かといって他所さんは年金の安心をだとかなんとか、今の老人の利権を守ろうとしていませんか―と問われているのじゃないですかね。
「安倍内閣の支持率は、18~39歳の男性で際だって高いのが特徴だ。朝日新聞の世論調査で過去3年の平均をみると、18~29歳の男性は57・5%、30代男性は52・8%。男女の全体は42・5%だった。さらに、閣僚らの不祥事が起きても、この世代の支持率は一時下がってすぐに回復する」
民主党時代に就職活動していた先輩とか見てたら、とりあえずまだしも就職率のいい今の時代の方がまだましだと思えやしませんか。
すくなくとも、そう思えるというコースは十分ありえると認めることが第一でしょうな。
国際関係もそうは悪くない。沖縄の基地の関係で無駄に米国を刺激し、中国を刺激したくない感じに忖度した挙句忖度に失敗した。それと比べれば、オバマ米大統領を広島まで足をはこばせ、そのあと政権交替した相手さんともうまくやって、かつ中国ともまあまあうまいことやってはいる現政権は、ベストでありえなくとも民主党政権よりはまあまだしもベターではないかなあと、少なくとも思えはするということを認めてはどうか。
別に安倍政権を賞賛しろといっているわけではない。あれこれ手を出しては中途半端になってんじゃねえのか、という疑いは大いにある。だが、といっても、右派向けアピール=靖国参拝を表看板にしなくても支持者を延々確保し続けているのは、それはその限りであれ成功と言うべきだろう。
…しかし、反アベ主義者はなあ…安倍(の仕事・支持率)を否定的に述べないことだけで怒るからなあ…。
「赤い大地(北海道)の若年者層ですら勝てない!」と私が言うのに対して
「騙されてるんだ!」だったもの。
伝統的に労組が強いとこなんじゃないの、そこでの組織率・組織力・影響力が危ういんじゃないの、という筋の話のはずなのに―その問題に取り組まねばならないだろうとつなげようとしたのに”(安倍に)騙されてるんだ”だけで打ち切られて、大変困ったのである。
閑話休題。
ところで、靖国参拝カードを切らないあたりをこう評価してみたらどうだろう。
参拝しないという、思想的には反するだろうが、そんなところで政治的妥協をできてしまった安倍首相。それによってどういう政治資源が得られるか。ひとつには、『首相在任中はさすがに遠慮しろや』という中国側の本音らしいあたりを忖度できて、中国との関係をまあまあ維持できる見込みを得た。そういう妥協ができる程度には現実主義者だということで、現実主義よりの人々の妥協を引き出しうる立場を得た。中国との関係改善から実利もまあ、あっただろう。そして―
―妥協と忖度という現実主義的な対応をしあう日中関係に対し、非妥協的に主張を繰り返す韓国―というイメージが韓国政府についてしまった。いまや諸種の妥協のポーズに連発でぶちかましてくれた韓国政府に対し、さらに譲歩と妥協を、という意見には、評価はなかなか厳しい。日本政府としては―これ以上の妥協をしては賠償金が天文学的になるということもあり―厳しい態度にでることができるわけだが、その政治的資源・国内的支持の調達については、安倍首相の、『信念ある極右政治家』としてはダメダメの極みのブレブレの妥協的態度が与って力があっただろう。いやほら、慰安婦財団妥協案とか、あれは極右のひとたちがキレてただろ。でも、現時点では、あの妥協から発生してしまったカードがえらく強力になっちゃった。
…とまあ、否定的に「ブレブレ」といおうとしても、それから発する資源について目を背けるのは、ちょっと分析にはよくないとおもうの。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます