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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「政治的に正しい方々」に対する疲労感

2017-03-01 19:26:02 | Weblog


 しかしまあ、安倍首相は”お坊ちゃん育ちで激しやすい、感情のコントロールもできずに失言だらけのぼんくら”という設定もまたあり、となるとそこまでの低能を「隠すのが上手」とまで褒めねばならない反対派の能力の具合が心配になることではある。

 うんまあ、いろいろと、失言以上の暴言をぶっ飛ぶ勢いでアレかますトランプ氏のほうが、ある意味(普通のおっちゃんとしては)かわいげがあるのは認めるが。

 ともあれ、こうして、「安倍首相」という存在は、ある一群のひとびとにとっては既に、具体的な個人ではなく、ある種の象徴、概念となってしまっているらしいことが推察できる。

 なんでも好きな(批判者にとって好ましくない)属性をどんどん叩き込んでいい、そんな概念。現実と齟齬が出た場合は、それは権力者の狡知というくらいで説明し、うまいこと揶揄できそうなら、思ったままの属性でもって悪口をする。そういう娯楽のネタになるのも、まあ有名人の有名税と言うものなのだろうが、

 そういう娯楽は娯楽好きのひとたちの間でやってくれ、と切に願う。
 仕事がなかったり、雑事に追われるのを仕事にしていると、或いは雑事に追われることを仕事に選ぶと、所謂自己喪失状態に陥って、そうしてわずかな余暇らしきものを「気晴らし」―それすらも、我々を隷属せしめるところの社会システムが用意・提供してくれるところの―にうつつをぬかす。

 安倍首相についても、トランプ米大統領についても、わりと真剣に考察すべき対象と、私は思うがなあ。ダメだ、バカだ、アレに騙されるバカがいる、みんなそう思っている―というだけでは、生産的ではないと思うがなあ。まあ、その「バカ」が支持率絶対的安定領域ほどに存在するので、賢い人たちはそーゆー「バカ」を「啓蒙」するよーな賢いことを言ってくださーいって感じ。

こうした現象を政治的情動として片づけるのは簡単だ。しかし問題はトランプであれ、ルペンであれ、今回の英国のEU離脱劇であれ、それがリアルな力を持っているのが明らかなのに、「非合理で愚か」という言葉を投げつける以外、何の処方箋も持たない側にある」(遠藤乾『欧州複合危機』p.260)。

 とりあえず、他人はストレス解消の道具じゃないよー。とか思う今日この頃。



 何が起こったかしらないが、映画の話をしているときに政治の話を、しかも特定党派を叩くだけの話を聞かされたら、まあハラたつわな。



 うん。「政治的に正しい方々」に対する疲労感という説明も可能だと思う―言及されている記事はまだ見ていないが、見ようかなという記事メモ。

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