技術者倫理の授業去年受けたんだけど技術者「欠陥があるのでプロジェクトの見直しをお願いします」経営者「ダメ、続けて」↓事故発生↓技術者のダメだった点と、どうすれば経営者を説得できたのか考えましょうっていう事例ばかりで、これどっちかって言ったら経営者倫理やるべきだろって思った
— あき (@cumulo_autumn) 2019年7月10日
そりゃあまあそうである:「経営者倫理」。
これ、チャレンジャー号の事故がよくテーマとして取り上げられるんだけど、ボイジョリーがあれだけやっても決定権を持つ側に打ち上げを強行されるんだから、相手がその気ならもう無理ゲーやんなぁって思った。自分が受けた授業の先生はボイジョリーは対応が甘かったって言ってたけど、さすがに酷
— あき (@cumulo_autumn) 2019年7月10日
これは先生が悪いか、学生の理解が悪い。
事後的に見ればボイジョリーは、必要とされるはずのデータを予め収集していなかったのが悪いということになるが、そんなもん、予め全面的に用意できているはずが(現実的には、ほぼ確実に)ないのである。あの例でのボイジョリーは、そこそこ責任ある技術者として誠実に為しえる義務を概ね完全に成し遂げていたというべきだろう。そういうふうに教えるのが王道だと思うが。
結果として足りなかったが(これは確実)、そのことによってボイジョリーをつみびととするのは酷に過ぎるというか、それ以前の問題の扱いかと。
コロンビア号のほうですが、しばらく前にエンジニアが作ったスライドがいかにダメだったかっていう検証されてましたね学生の時分技術者倫理受けましたけど、そこから十数年経って初めて納得しました
— izawa (@kekkazan) 2019年7月10日
とまあ、ボイジョリーに返って、その作成した資料がスカだった―なんてことで批判する余地が大いにあるのはその通りだろう。だがしかし、ボイジョリーの任務は技術監査じゃないだろう。技術監査が任務であったら、打ち上げ直前になってスカ資料を上げたことで非難されようが―新しい事象に関する論考が、事後に起こった事故を予め正確に予測し、それを阻止できるように書かれているべきだ―というのは相当厳しい条件ではないか。いやまあ学者ならそうしておけ、という要求もそれはそれで理解するが。多少は。
だから、「正確なデータを作って来い」と突っ返すのがあの場合の上層部の正解であるはずで、そしてボイジョリー担当の箇所は唯一の事故原因ではまあねえよなあというくらいにあれこれありまくったわけであり―
…あれでボイジョリーを罪に問えるというなら、もう、技術者商売をしない方に合理性がでてくる。…だから産婦人科医が減っている―ということになろうかうが。
産婦人科が減少している理由の一つには、何かトラブルがあればすぐに訴えられるというものがあります。産婦人科Drはいつでも必死に仕事してます。自分の時間を犠牲にしてまで。どれだけ頑張っても偶発的なアクシデントは起こります。そこまで予想しろ、仕事だからやれと言われても、医者も人間です。 https://t.co/WwLifQRDf3
— Dr.ごえりん (@faceblack1999) 2019年7月8日
要求する人は楽でいいですよねーという感想と共感の思いをもつ。「先生でしょう」との一言で無限に己の息子への奉仕を要求する人がですね…。…まあ、勤務時間外は仕事じゃないし、そうまで学生を拘束するのも人道上の問題があるんですが。
さらにまた
被害が出た場合の損害額の試算と、問題に対応した場合に必要な費用の比較等を出し、社内の他の人にも相談した上で、どうしても説得出来なければもう内部告発するしかないですねただ、内部告発すると今後の立場とか色々と厳しくなるので、人命等を守るためにという強い覚悟をもってやるしかないですね
— あき (@cumulo_autumn) 2019年7月10日
その事例は初めて知りましたあまりにも酷いですね…そうですね、そういうもはや地獄みたい状況でも何か内部告発以外に社内で説得できる方法・システムがあれば一番良いんですが…
— あき (@cumulo_autumn) 2019年7月10日
とまあ、フォード・ピント事件とセットで考えたいところ。
で。
人件費抑制で仲間が減って、ひとりでこなす仕事が増えた。授業数が増えて準備時間が同じなら、それだけ授業の質は低下する。それで被害を被るのは生徒たちだ。それに教員自身が堪えられない。だから、必死に仕事時間を増やす。「忙しい」と嘆くのは、自己を苛んでいるのだ。そこがなぜわからないか。
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) 2019年7月18日
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