空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

技術者倫理関係ノート

2023-02-04 17:00:52 | ノート


 そりゃあまあそうである:「経営者倫理」。



 これは先生が悪いか、学生の理解が悪い。

 事後的に見ればボイジョリーは、必要とされるはずのデータを予め収集していなかったのが悪いということになるが、そんなもん、予め全面的に用意できているはずが(現実的には、ほぼ確実に)ないのである。あの例でのボイジョリーは、そこそこ責任ある技術者として誠実に為しえる義務を概ね完全に成し遂げていたというべきだろう。そういうふうに教えるのが王道だと思うが。

 結果として足りなかったが(これは確実)、そのことによってボイジョリーをつみびととするのは酷に過ぎるというか、それ以前の問題の扱いかと。



 とまあ、ボイジョリーに返って、その作成した資料がスカだった―なんてことで批判する余地が大いにあるのはその通りだろう。だがしかし、ボイジョリーの任務は技術監査じゃないだろう。技術監査が任務であったら、打ち上げ直前になってスカ資料を上げたことで非難されようが―新しい事象に関する論考が、事後に起こった事故を予め正確に予測し、それを阻止できるように書かれているべきだ―というのは相当厳しい条件ではないか。いやまあ学者ならそうしておけ、という要求もそれはそれで理解するが。多少は。

 だから、「正確なデータを作って来い」と突っ返すのがあの場合の上層部の正解であるはずで、そしてボイジョリー担当の箇所は唯一の事故原因ではまあねえよなあというくらいにあれこれありまくったわけであり―

 …あれでボイジョリーを罪に問えるというなら、もう、技術者商売をしない方に合理性がでてくる。…だから産婦人科医が減っている―ということになろうかうが。



 要求する人は楽でいいですよねーという感想と共感の思いをもつ。「先生でしょう」との一言で無限に己の息子への奉仕を要求する人がですね…。…まあ、勤務時間外は仕事じゃないし、そうまで学生を拘束するのも人道上の問題があるんですが。

 さらにまた





 とまあ、フォード・ピント事件とセットで考えたいところ。
 で。
 
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