空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

前提とする条件を読み取るべきこと:「原発は歩兵が運搬する兵器で…」

2019-09-16 10:20:05 | Weblog


「福島で」と言っているので、原子炉本体ではなく、防護されていない、ないし防護がゆるい、しかし原子炉に対してクリティカルな水かなんかの供給施設という脆弱な対象をいっているのだ、という解釈は速やかにせよ、というのはまあアリ。



 とまあ。
 しかしどこらへんがその問題の防護されていない、あるいは歩兵携帯兵器でアレできるソレなのかというのは、まあそれなりの専門家でないとわからんのではないかなあ。だから「専門家なら原発を破壊する方法はそれでお解りでしょう」というわけで。



 …配管、とまでいったら、ばかでっかい、ぶあついコンクリのガワをぶちぬく兵器が必要で、かつぶちぬいたあと適切にクリティカルな配管を(確実に)破壊できるほどの爆発力を維持できる何かが必要。




 たいへんクリティカルな場所にクリーンヒットする必要がありそうなんだ。常識的な素人考えでは。

 …おとなしく、もっとソフトなターゲットを狙ったほうがいいような気がするがなあ。化学工場を攻撃するほうが効果的ではないかしら。すくなくとも警備はゆるい。



 まあ、なので―あるいは、そうしたマニアックな知識は知らずとも常識的に―そんなことやらかすようなドグサレ外道国家があるとして、それに対抗するための十分な対策は必要だよね、なにしろ現に原発はあるんだし、明日全機運用停止しても解体終了まで延々危険があるわけだし…という合理が取れそうな予感。

 …だから最近、世論が(過去30-40年を鑑みれば)硬化しているんじゃないの?

 ならず者国家だろうがなんだろうが、自国内で圧政虐殺やっているぶんには、まあ『それぞれの主権を尊重する』というルールにしたがっていちおうスルーするけど、ひとんちの領土の真上を弾道弾でつっきったり、領海目の前をねらって連発したり(つまりわりと細かな照準まで可能だと)、原発への攻撃・原子爆弾による攻撃がわりと現実化したから、その現実化の程度にあわせて強硬化した、と、

 でまあ、そういう恐怖を煽り立てるのに、こーゆー「へーわしゅぎしゃ」のファンタジー設定の小説だのツィートだのはだいぶ力を貸しているわけだよなーとか。

 でまあ。いうても、日本世論の強硬化というのはさほどでなく、ミサイル警報が来ても『またかよクソ眠ミ』くらいで済ませる程度。『これ以上、悪化しないと良いなあ』というのが多数派の共通認識ではなかろうか。ならば平和主義者としては、同様に、これ以上悪化しないための方策を、まあ考えたらいいんじゃないかなあ。



 ほら。こういうまぜっかえしができるレベルで我々は安穏としているのである。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 北朝鮮:地味に社会の基幹た... | トップ | 街頭演説はいますこし注意深... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事