空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Badhan市だって完全に落ち着くとまでは:ソマリア

2008-03-02 14:58:02 | ソマリア関連
 ソマリア北部,ソマリランドとプントランドの係争地サナーグ県Badhan市の件,続報。

 ソマリランド代表団が訪問したが,これに対抗するようにプントランド議会議長Ahmed Ali Hashi氏が軍高官を伴ってBadhanを訪問。これはソマリランドがBadhanの支配権を握ったという報道を否定するものである―というわけ。

Garowe Online Puntland Parliament Speaker visiting Sanaag Feb 26, 2008 - 10:57:52 AM

 Badhan市軍Abdullahi Omar Anshur大佐は,ソマリランド代表団が来訪したこと,地元民の反対に遭って去ったことを認める。その目的は軍人のリクルートだという。

 独立心旺盛な地域でもあるようですし(ってどこもかしこもそうだなこの人たち),この地域の行く末は予断を許さぬというわけなのでしょう。

 Badhan市の件について,最近,ちょっとメモしましたが,それ以前のメモはこちら:「ソマリランドは東サナーグ,Badhan市の支持を受ける:ソマリア」。

 プントランドは,大統領からして西部方面への意欲が,あの,そのちょっと問題がある疑いがあるのでして。不満を持ったスール・サナーグが『いい加減にしないとボク裏切っちゃうよ?』と脅しをかけるのも理屈ではあります。

 そんなことが実際の行動に出るだけ問題ですが。スール方面のDhulbahante支族の件などは気概を示したというべきか―彼らは武名に優れた部族のようですが,支族の若者は南部に派遣され,すぐ近くにソマリランドが迫っていて,それでもなお部族境界線の固守,ソマリアの独立維持(分離阻止)を謳ったわけですねぇ…。

 最近ソマリランドが18台もの武装トラックでBadhanへ入ったと聞いたわけですが,ソマリランド軍は一時市街縁へ退去していたようすですねぇ。ふむ,どんな形で地元勢力をソマリランド軍に組み込むかなど,実際には地元勢力とのきちんとした会談が必要でしょうね。

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