めちゃくちゃ勉強になる記事。第三者委員会報告書の読み応えもすさまじいものがあったけど、この記事も濃度がすごい。この記事と報告書は、コンプラとは何ぞやを学ぶにあたって最良の教材かも。。
— カルアパ (@lawyer_alpaca) 2019年1月29日
中村直人弁護士に聞く、スルガ銀行問題の根幹にあるもの https://t.co/GUJbX6dVUB @bl_deskさんから
Business Lawyers 中村直人弁護士に聞く、スルガ銀行問題の根幹にあるもの 2019年01月29日 12:05
「個人だと不正はダメだとわかるんだけど、集団になると周りの判断に流されるんですよね。特に声の大きい人がいると、みんなそれに従ってしまう。
こういう考え方を「組織の心理学」というのですが、マネジメントには活用されていたものの、コンプライアンスに活かす方法は誰も考えてきませんでした。会社側はルールを作り、守れと言いながら、現場の人が守るかどうかはその人の良心に任せるというズルい行為をしていたのです」
「ルールを作り、守れと言いながら、現場の人が守るかどうかはその人の良心に任せるというズルい行為」というのは物凄く多数実例をみることが出来そうだ、例えば
関連:「「子供を絶対に守り抜かねばならないという思い」はそうまでの問題ではなく(2019-02-02)」
さらに本題をつづけて―
「BSC(バランス・スコア・カード)という人事制度が導入されていたのですが、評価の仕方は営業成績一辺倒でした。本来は業績だけでなく、お客様、従業員などのステークホルダーごとの満足度を評価しようという発想の制度なのですが、スルガ銀行ではほぼすべての項目が営業成績で占められていました」
「ただ、色々な書物を読んでも、コンプライアンスを実施する、あるいは促進するための人事評価の仕組みは誰も研究していませんでした。その点は、今回の調査を経て、我々も含めて学者などの研究者もマズかったかなという気がしましたね」
そこを評価するためのチェックポイントはどこに設定するか―減点法だと、都合の悪い数字を予め隠しておくとかの行動にでやすいだろうことは超簡単に予測できるので、悪い数字自体を問題にするわけじゃない、その背後の問題を認識し、改善することで+評価になる、とか、まあいえば簡単だが。
コンプラ推進室的位置のひとの評価をどうするかとか。
「コンプライアンスという概念が日本の経済界に入ってきた1990年頃から、贈収賄のような不正は減ってきました。一方、最近になって次々と発覚している不祥事は長い年月の間、大勢の人が関与していたものが多いですよね」
「「ちゃんとルールを守れ」と会社の規則には書いてあるけれども、ルールを守ったらノルマが達成できないし、納期に間に合わないという、会社が破綻するような道しか残されていない。だから現場は困って、仕方なく不正に走ってしまうのです」
こういう話である:
『いじめ「件数多いと評価下がる」を改めた結果… 那覇市の小学校、327件→4338件に』
— Simon_Sin (@Simon_Sin) 2019年1月27日
いじめを報告しても評価を下げないと市教育委員会が明言したら前年度11倍にいじめの報告が増えたんだぞ。法改正も懲戒による鞭も必要ないんや。いじめを報告した学校を誉めるだけでいいhttps://t.co/5jwtwlUUSa
「「各入社年次で優秀な人間は営業の第一線にいるな、コンプライアンス部や内部監査部には成績の悪い人間が行っているぞ」とか「口ではコンプライアンスが大切だと言っているけど、予算が付いていないぞ」とかね、そういう所を部下は見ているわけです。」
— しろやぎ (@kuroyag_i) 2019年1月31日
BUSINESS LAWYERS https://t.co/Kr2msWkoKQ
同様の論理は散見し、聞かされるところである。学科長に近い人から昇進していく、なんて愚痴は聞かされる。私だって、昇進予定者として上長に引見されるなんて経験はない(※約二名ほど、そーいう引見の場を設定されたという話を聞かされた)。すると―逃げる人はでるよなあ、と。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます