空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

メモ2011-8-25

2011-08-25 19:22:41 | Weblog
 ちょっとだけ読んだ:
結局のところ、ぼくらは放射能汚染で死ぬんでしょうか?〈祝・星雲賞 鹿野司インタビュー〉part3」 2011年8月25日 10時00分

@RafcoInc ラフコ社長代理 下谷七香  「お金持ちは何でも選べて、貧乏だから軍隊にでも入るしかない、どこの国も似たようなもんで、まあイギリスは皇太子自ら志願して入隊したりするわけだけど彼が前線に送られる可能性はほぼゼロ、だとしたら実質「貧乏徴兵制度」と変わらないじゃーん、とその方は言ったんではないかと想像しますが。」(2011/8/25)

@obiekt_JP JSF  「@RafcoInc フォークランド紛争でイギリスのアンドルー王子は艦載ヘリコプターのパイロットとして最前線に赴きました。王子は空母を守る囮の任務すら引き受けたのです。「前線に送られる可能性はゼロ」などという台詞は間違いです。王族貴族は率先して前線に赴きました。」(2011/8/25)
@obiekt_JP JSF  「確か前線航空管制官をやってた筈。最前線過ぎる… RT @maiduru_7ya: アフガンにもヘンリー王子が出兵してた。」(2011/8/25)

 さて一連の話のなかで魔王が挙げた国防総省の資料というのがあって,それが以下の記事。新聞記事である:

AFPBB 医療技術で、イラクの死亡兵は予想を下回る - 米国 2006年12月27日 15:27

イラク駐留米軍では、これまでに、2001年9月11日の同時多発テロ事件による死者数を上回る3000人近い死者を出した。とはいうものの、応急処置の迅速化と医療の向上により、これまでの戦争と比較すると生存率は格段に上がり、3000人は「予想をはるかに下回る」数字であるという。米国防総省(Pentagon)の統計では、イラク駐留米軍の死者1人につき負傷者7人以上が出ている計算となる

 医療技術の進歩が,それなりに死者を減らすことに貢献しているという話。

国防総省の統計(9日時点)によると、米兵の累計負傷者数は、簡易爆発物によるものが1万1233人。迫撃砲やロケット弾によるものが1969人。銃弾によるものが1358人。落下物に当たったり銃弾の跳ね返りを受けたことに起因したもの、爆音による難聴といった副次的な負傷は、1579人にのぼる。連合軍による空爆の際に負傷した米兵も663人を数え、死者は5人にのぼっている。軍用機の墜落事故による負傷者は39人、死者は76人。一方で、パラシュート事故、交通事故、手榴弾などによる負傷者は比較的少ない

 パラシュート事故,交通事故の負傷者が少ないことは,米軍の練度の高さを推測させる材料となるだろう。仕掛け爆弾(+迫撃砲攻撃)の犠牲者を除けば,ほとんど怪我もしない戦争だということになる。

統計は、「若い兵士の犠牲者が多く、幹部の犠牲者が少ない」というもう1つの真実も浮かび上がらせてくれる。2日の時点で、22歳以下の負傷者は6704人。負傷者の半数以上は24歳以下であるという。また、一般兵士の負傷者が1万3800人を超えているのに対し、下士官の負傷者は6980人、幹部に至ってはわずか1269人にとどまっている

 つうか兵隊の方が絶対数多いんだから。下士官一人が負傷する間に兵士は1.97人負傷する割。将校一人が負傷する間に下士官・兵16.375人が負傷する割かと考えられる。編成を確かめないと確実なことは言えないが,…死ぬ確率は概ね平等な感じではある。
 寧ろ将校の方が死にやすいというべきだろう,だって小隊(小隊長は少尉か)には30人(以上)はいるだろう。幹部・将校の消耗の速度は速く,できるだけ早期に戦争を切り上げるべきだというべきところと思われる。

人種的に見ると、負傷者の75%にあたる1万5807人が白人となっており、黒人は1806人、ヒスパニックは1328人である

 イラク戦ではやたら滅多白人が死んでることになろうな。いやまあ白人貧困層が兵になっているのであって,黒人・ヒスパニックは高校卒業できないランクの貧困に沈んでいるのかもしれないが。

@hilowmix hilowmix  「@sabawo 個人的には、世界はまったく変わってしまうだろうと思っています。ごく一握りのエリートと、大多数の低所得層。それは国境を越え平等。つまり、アフリカだろうと日本だろうと同レベルということで。国をまたいで働くのが当たり前になり、政治参画のあり方も変わる。」(2011/8/25)

「20代前半の43%が非正規」(職)などとの文句も週刊誌紙面に踊る(例えば『週刊東洋経済』2009/1/10)。ゆとり教育の時期前から動きはあったろうか,学生・生徒の学力の二極分化傾向もやや見えてきた感がある(「就職難とPISAの点とに関するメモ」)。

 上掲記事の参照先(SakeiBiz)の引用,「一方、OECDが「社会生活に支障を来す可能性がある」とする成績下位層が3分野とも10%を超えた」の数字はちょっと注意すべき。「低所得層」に落ち着き,結果子弟への教育費を出せず,低所得層の(拡大)再生産を招きかねない層が10%から存在すると考えられよう。…二極分化というとなんだが,中間層が薄くなったということでもあるかな。 

 前掲「ごく一握りのエリートと、大多数の低所得層。それは国境を越え平等。つまり、アフリカだろうと日本だろうと同レベルということで。国をまたいで働くのが当たり前になり」(@hilowmix)はやはり一定の実感を持つべきもので「だが,今では工場でもロボット化が進み,経験が物を言う分野が狭まった。データ入力や接客といたサービス業は,マニュアルで対応できる仕事が多い。そしてこのような仕事の賃金は,グローバル競争にさらされ,中国やインドなどに合わせる形で低下した」(『週刊東洋経済』2009/1/10,35頁)。そうしてスキルアップは―正社員なら社内で訓練するが,非正規の場合―自己責任とされる(同,36頁要旨)。

 ―そんな若者の生活安定のために家庭が機能するが,しかし頼るべき家庭がない場合も一定数にのぼるのは当然。まあその私もだいぶ家庭に依存したわけだが。

 なんというか,”正社員”の身分でも安泰というわけではなく,私は今月の手取り額の22%超相当額を仕事用の本につぎ込んだ(※公費分は除く)。つぎ込めるだけのお金があるというわけでもあるが。まあ我々は恵まれている。公務はまあ10時間ほどで終わりとすることは一応できるし,「残業」は我々自身の人生そのものであるからだ。
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