空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

暫定政府側はモガディシュ空港そばの民家を破壊する

2010-03-28 12:57:17 | ソマリア関連
Garowe Online Somali force demolish houses near Mogadishu airport Mar 26, 2010 - 4:30:54 AM

 ソマリア警察はモガディシュ空港そばの民家を破壊した。これは,当該地域の家屋がアルシャバブによって金をだされまた使用されているという報告がでたことに応じるもの。直接にはモガディシュの(Hamarjajabか)地区行政当局からの命令によって―Hamarjajab地区行政が言うところでは,Sheikh Sharif大統領からの指示である―,警察が実行。

 空港に対する実際的脅威であり,一定の治安作戦は必要ではあろうが,無辜の市民の家屋を破壊することにもなろう。非倫理的な方法で作戦は行われた―とも非難の声がある。

「私と6人の子供とはいまや宿なしだ。今晩過ごす場所もない,これは我々にとって最大の悪夢だ」。被害に遭った Muhubo Nur氏は言う。

 そうして公共サービス・民衆の平安を維持・提供できない政権は,勿論信を失うわけであり:

Garowe Online Uganda: Somalia needs more humanitarian aid, less military help Mar 26, 2010 - 4:40:28 AM

 ウガンダとしては,平和維持軍の追加配備は必ずしもソマリアに平和をもたらすものでないと理解する様子(まあそりゃそうだ)。人道上の問題―民間人の静穏な生活が再建されて初めて平和がくるのである,とは言われずとも明らかなものではある。

 カンパラでAMISOM主催のソマリア暫定政府援助関係ワークショップが開かれ,その席でウガンダ陸軍Katumba Wamala中将曰く,「ソマリアの問題はモガディシュで数千の銃をとることで解決されうるものではない。紛争解決には,我々は全体的なアプローチを必要とする。人々は水を要している。人々は薬を求めている。非難キャンプにいる人々は食料を求めているのだ」。

 しかし食料を無事,必要とする者たちに届けるには,護衛の勢力が必要であり,中間でかっぱぐ連中ができるだけ少ない必要があり,汚職連中ができるだけすくない必要がある。そうした条件を提供する能力は,現状,暫定政府にはないしアルシャバブにもないし,民間にはンなもん組織するだけの余力はあるまいし,にっちもさっちもいきませんわな。

 で,それでもともかく誰かしらがなにかをせねばならんわけだ:

消化物展示場 パキスタン帰ソマリア直帰 2010年03月27日

 流石に南部には行かないらしいが,中部でもたいがいですわな。

 ま,職業病っちゃそうですなー。『アンタそれで何が楽しくて生きてるの?』とか一般人には言われそうだが,だってそうとしか生きられない。

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