空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

なおも危機的―ソマリア旱魃・飢饉

2012-01-22 15:31:10 | ソマリア関連
 Disasters Emergency Committeeが警告する,飢饉が宣言された時から6か月経ったが,なおもソマリアでは数十万からの人々が危機的状態にある―

BBC Somali famine: Situation 'still desperate' warns agency 20 January 2012

 数万人以上が既に死亡してもいる。DECは7500万ポンドを援助のために積んでくれとアピールする。
 11月に,ソマリアの三領域(Bay,Bakool,Lower Shabelle)が「飢饉」から格下げにはなった。それなりに状況は改善したのであるが,なお他の領域では25万人が飢饉状態で取りのこされ,数百万が食料援助を求めざるを得ない。

 DECの広報担当者Brendan PaddyがBBCに言う,「なおも非常な惨状にある」。彼はモガディシュやケニア北西部Wajirから帰ってきたばかり。

 確かに雨は降った(ケニア軍が悪天候を理由に前進しない程度には)。とはいえ,避難民は自宅に帰ることも困難である(とりあえず,泥濘は辛いだろう)。なおも戦闘は続いている―武装勢力は彼らのvarious fiefdomsを奪い合っている。そうしてモガディシュなり,Dadaab難民キャンプに人々があつまり―まあ援助機関としては手が回りかねる模様。

 DECの構成者でもあるCharity Islamic ReliefのJehangir Malik氏は,モガディシュから帰ってきたばかりだが,危機は”去ったというには遙かにかけ離れているfar from over”という。確かに6カ月まえよりは状況はよいが,当該地域へのアクセス改善のために外交努力が必要だし,資金確保の努力も必要だ。食糧,水,医療資源。しかしさらに長期のサポートも必要だ,つまり,井戸を掘るなり,家畜を再配置するなど。

 来月,英国ではSomalia conferenceが開かれる予定だが,これによって政治的な進展があって欲しいというのである。

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