空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ナイジェリア,Kanoで爆弾テロ

2012-01-21 21:27:46 | ナイジェリア事情
 金曜から市中は24時間戒厳令状態。別に指示あるまで延々その状態を維持するとかなんとか。

BBC Nigeria violence: Curfew in Kano after deadly blasts 21 January 2012

 警察署,州警察庁,出入国管理局が標的。警察署では銃撃戦。爆発後直ぐに道路封鎖などが行われ,そののち,Boko Haramの犯行声明(広報担当者Abul QaqaがMaiduguriで記者会見をした)が出る。理由としてはKanoで自派構成員が解放されないから,とか。

 Kanoでは,夕方5時に爆発が起こったのだという。市南部の警察署には武装した6人が自動車及びバイクで乗りつけ,ビルに乗りこみ,爆弾を爆発させたとか。市東部のBompaiでは銃撃戦が起こり,夜まで続いたという。そうした警察署から運び出されるひとの姿があったそうだが,単なる重傷者か死者かは不明。

 犠牲者数は不明。警察は7名のcasualtiesを言うが,Aminu Kano Teaching Hospitalの医師によれば少なくとも5名分の死体が運び込まれた由。外国人の死者もあるという―まあBoko Haramとしては(異教徒に対する)排外主義も主張のうちでしょうが。

 土曜には,Lagosで政府警察の汚職を糾弾するデモが計画されていたが,これは主催者側によって中止された。というのも,Boko Haramが紛れ込んで混乱を引き起こしまた人命を奪うようなことがあってはならないからだ。


 この金曜の攻撃は,Boko Haramの引き起こしたものとしては最大級の―しかも同時多発の―攻撃である。少なくとも,Kanoでは最大規模であった模様。



 なんというか,なんだ。
 Boko Haramが(悲しいほど)順調にナイジェリア社会の脅威に急成長しているなあという思いと,あれそういえばつい1年ほどまえには,寧ろ警察の方が市民の脅威扱いされるくらい腐敗のアレな様だった気がするなあという思いとが交じってどうも眉をしかめざるをえない感じ。

 苛政は虎より猛々しいというが,あの話の場合,安楽な政治はあったわけだ。
 今の場合,苛政(いや意味合いは違うが)と狂獣に比すべき勢力とが打ち合っていて,市民は逃亡して,で逃亡した先では当然生活資材がないから困窮するわけで…救われようがないなあ。

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