良い仕事を手がけておくと,『それを拡張してみたらどうかね』とお声が懸かるもののようです(日記)。
ところがやはり,仕事はしてあっても,見る人によっては評価が大いに揺れたりするのであって,以下は上司と不仲になった人の話:
BBC Somali leaders in talks over rift 15 August 2008
ソマリア暫定政権大統領Yusufと暫定首相Nurはエチオピアで関係修復のための面談を行う。エチオピアとしては,ソマリア高官のこうした衝突にイラつきが募る昨今である様子。
いやもともと,学者出身(Ghedi)だとか赤十字関係(Nur Adde)だとか,いかにも受けがよくて(武力的)基盤が弱そうな傀儡的人物を首相につけてきたわけですが,傀儡の呼び声高かろうが,それなりに危険な海を泳ぎ渡って来た一廉の人物ではあるわけで,首相の衣を着ていればそれなりに強くもなろうというもの。
そんなこんなで,Yusuf氏は再び首相といざこざを,というわけ。…今度は二人揃ってエチオピアに呼び出し(いや,名目はどうであれ)くらった格好で,この間みたいにGhediの首を飛ばして収め,とはいかないか。
他方,ソマリランドでは―
Garowe Online Somaliland opposition dismisses govt's al Shabaab allegations Aug 12, 2008
…先日,政権側が野党側の要人を拘束するのに,『彼はアルシャバブと関係が!』と口実をつけたのだ。ソレに対する野党側の反論がこれ。
アルシャバブといえば,南ソマリアで族長を殺したりエチオピア軍と戦ったり勝手にイスラム法廷を開いてみたりと,まあ行状のあまりよろしくない人々。そんな人たちと付き合いがある,だなんて非難は,有難いものではありません。
で反対声明に曰くところ,ソマリランドにアルシャバブの,政治的軍事的勢力はないのである! そんなに政治家が関係してるだなんてけちのつけ方は,ソマリランドの平和なイメージを傷つけるものだ! 政府はそんな非難の仕方は避けるべきだ!
…嫌われたもんですねアルシャバブ。
…まあ。『アイツはアルシャバブのシンパだぜ』という非難が成り立つためには,多少のアルシャバブ成分がなければ難しいでしょう。ソマリランドにも親アルシャバブ的人物は,皆無ではないのでしょう。
しかし同時に,アルシャバブ運動はソマリランドには根付いていないということでもあるのでしょう―当然のこととは思えますが。
大体が,ソマリランドは南部ソマリアの政権から迫害されて再独立を企図した国であって,モガディシュ中心のイスラム法廷―アルシャバブ勢力とは,そもそも担い手たる氏族集団が異なります。
イスラム法廷勢力はむしろ大ソマリア思想のようで(オガデン解放戦線と関係を持とうとしていたはず),この点もソマリランドの現行方針と矛盾します。
尤も,ハウィエ氏族長らを殺してきたアルシャバブ(系統の人々)は,超氏族的紐帯を持つといえないこともなく―オガデン解放戦線は,氏族分布上主力はダロッドでしょうか。イサックもあろうけど―,その点,イスラムを共通項にソマリ人の氏族主義的社会構成を脱構築する云々な感じの触媒として機能する側面は,まぁ絶対的に虚偽であるとまでは言わないでおくのが公平な態度かと愚考するところ,『逆らう人・気に食わない人は分け隔てなく殺しますから』という殺伐とした平等主義で結合される社会と言うのもやっぱり殺伐としてるんじゃないかと考えるところ。
末端兵士が事実上逮捕・(しばしば死刑の)判決・執行の権限持ってたりする体制下でなんか生きていたくないよー。
ところがやはり,仕事はしてあっても,見る人によっては評価が大いに揺れたりするのであって,以下は上司と不仲になった人の話:
BBC Somali leaders in talks over rift 15 August 2008
ソマリア暫定政権大統領Yusufと暫定首相Nurはエチオピアで関係修復のための面談を行う。エチオピアとしては,ソマリア高官のこうした衝突にイラつきが募る昨今である様子。
いやもともと,学者出身(Ghedi)だとか赤十字関係(Nur Adde)だとか,いかにも受けがよくて(武力的)基盤が弱そうな傀儡的人物を首相につけてきたわけですが,傀儡の呼び声高かろうが,それなりに危険な海を泳ぎ渡って来た一廉の人物ではあるわけで,首相の衣を着ていればそれなりに強くもなろうというもの。
そんなこんなで,Yusuf氏は再び首相といざこざを,というわけ。…今度は二人揃ってエチオピアに呼び出し(いや,名目はどうであれ)くらった格好で,この間みたいにGhediの首を飛ばして収め,とはいかないか。
他方,ソマリランドでは―
Garowe Online Somaliland opposition dismisses govt's al Shabaab allegations Aug 12, 2008
…先日,政権側が野党側の要人を拘束するのに,『彼はアルシャバブと関係が!』と口実をつけたのだ。ソレに対する野党側の反論がこれ。
アルシャバブといえば,南ソマリアで族長を殺したりエチオピア軍と戦ったり勝手にイスラム法廷を開いてみたりと,まあ行状のあまりよろしくない人々。そんな人たちと付き合いがある,だなんて非難は,有難いものではありません。
で反対声明に曰くところ,ソマリランドにアルシャバブの,政治的軍事的勢力はないのである! そんなに政治家が関係してるだなんてけちのつけ方は,ソマリランドの平和なイメージを傷つけるものだ! 政府はそんな非難の仕方は避けるべきだ!
…嫌われたもんですねアルシャバブ。
…まあ。『アイツはアルシャバブのシンパだぜ』という非難が成り立つためには,多少のアルシャバブ成分がなければ難しいでしょう。ソマリランドにも親アルシャバブ的人物は,皆無ではないのでしょう。
しかし同時に,アルシャバブ運動はソマリランドには根付いていないということでもあるのでしょう―当然のこととは思えますが。
大体が,ソマリランドは南部ソマリアの政権から迫害されて再独立を企図した国であって,モガディシュ中心のイスラム法廷―アルシャバブ勢力とは,そもそも担い手たる氏族集団が異なります。
イスラム法廷勢力はむしろ大ソマリア思想のようで(オガデン解放戦線と関係を持とうとしていたはず),この点もソマリランドの現行方針と矛盾します。
尤も,ハウィエ氏族長らを殺してきたアルシャバブ(系統の人々)は,超氏族的紐帯を持つといえないこともなく―オガデン解放戦線は,氏族分布上主力はダロッドでしょうか。イサックもあろうけど―,その点,イスラムを共通項にソマリ人の氏族主義的社会構成を脱構築する云々な感じの触媒として機能する側面は,まぁ絶対的に虚偽であるとまでは言わないでおくのが公平な態度かと愚考するところ,『逆らう人・気に食わない人は分け隔てなく殺しますから』という殺伐とした平等主義で結合される社会と言うのもやっぱり殺伐としてるんじゃないかと考えるところ。
末端兵士が事実上逮捕・(しばしば死刑の)判決・執行の権限持ってたりする体制下でなんか生きていたくないよー。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます