空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

をいちょっと待て、現実を見ろ

2019-08-06 00:20:39 | Weblog
NHK News Web 「韓国大統領「南北経済協力で一気に日本に追いつける」(2019年8月5日 16時44分)」

韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、日本政府が輸出管理の優遇対象国から韓国を除外することを決めたことをめぐり「南北間の経済協力で平和経済が実現すれば、われわれは一気に日本に追いつくことができる」と述べ、みずからが最優先課題に位置づける北朝鮮との経済協力を絡める形で国を挙げた協力を呼びかけました

これはムン大統領が5日、大統領府で開いた会議の冒頭で述べたものです

ムン大統領は2日の緊急閣議でも「加害者の日本がぬすっとたけだけしく大声をあげている状況を決して座視することはできない」と述べるなど対抗姿勢を鮮明にしています



 という突っ込みが入るのは、なんというか、直近の問題についての…自白というか…違反予告というか…だが




 ということで、『だってむっちゃ困るもん、合併とか統合とか、常識的にはありえないよ!』と私は常に言ってきたのであるが、なんというか、トランプ氏より予測不可能なアレ状態が常態になりつつないか、これ。



 この身もだえしたくなるほどすがすがしい攻撃的な演説! ほれぼれとするほど好戦的。そうだねえ、これからポーランドを分割しそうなくらいに。

 以下の記事は全文読むに値するが、文氏を反「親日派」大統領と説明する(2頁め)などは、韓国高官が時おり”ウチの国の事情を理解してくれ”と言っている心を教えてくれるようでもある。要は、国内の反政府派への締め付けが課題なのであって、特段直接日本政府を攻撃しているわけではないのだ、ということなのだろう。いや直接日本側と衝突する案件がこのごろ連発したので言い訳にならないが。

 3ページ目、韓国国民の市民的プライドのありどころもきちんと書いてある―直接民主制的にあれこれ決定してきた歴史があり、その点ではフランス革命等々に連なる民主革命の王道にいるのだ、という意識なのだろう(その反面、日本はそうまではしていないので、まあ、後進国に見えるだろうねえ、と)。

 そうしてさらに

文春オンライン「ホワイト国除外で日韓関係は底が抜ける。文在寅は徴用工問題をここですり替えた!

文政権の課題として、前政権の否定が最優先になっているため、「我々はこういう国を創っていく」というポジティブな政策がなかなか出てこないという点があります。

 それこそ、朴槿恵政権の慰安婦合意についても、事実上反故にしておきながら、再交渉は求めない。「徴用工」判決についても、司法の判断は尊重せざるを得ないとは言うけれど、韓国政府の立場も表明しない


朴槿恵前大統領には、曲がりなりにも当事者意識がありました。「徴用工」訴訟の進行を遅らせようと、司法に手を突っ込んだところで潰れたとの見方もあるほどです。

 結局、文大統領には当事者意識といったものが欠けていると言わざるを得ません


 と読むと、ああ、なんというかなあ、ああ、と頭を抱えてしまうのである。ああ、うちの野党さんたちと親和性、高そうだなあとか、といって仲良くも協調もできねえだろうなあとか…。

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