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てらまち・ねっと



 ほとんど誰も予想しなかった辞任表明劇。
 画期的な政権交代を実現したのが昨年の夏。

 普通なら
 ”的確なリーダーシップで公約を次々と実現”となる。
 しかし、日ごとに裏切られる思い。
 一言でいうなら「無責任」の連続。
 決断力のなさ。やさしさと両立し得るはずなのに。

 最後には、社民党の連立離脱を作り出しことで、圧倒的多数で衆議院を制し、参議院も勝っていた政権交替直後。
 それが今では、法案も通せない状況。
 昨日の夕方の会見として流れたのは「今、身を引くのが国益にかなう」。

 いずれにしても、今日は、舞台裏でどんな動きがあったかを見ておく。
 記録した新聞の見出しは次のよう。

●(毎日新聞) 鳩山首相辞任:辞意に驚きの声--両院議員総会 

●(時事通信) 「解任動議通る」早朝電話で引導=自信の親指立てで情勢一変-小沢氏

●(読売新聞) 小沢氏が引導電話「政権もたぬ」…検証1
●(読売新聞) 社民切りが「小沢氏の許容範囲超えた」…検証2
●(読売新聞)「あの親指は何だ」思いも寄らぬ波紋…検証4

●(毎日新聞) 鳩山首相退陣:「幹事長にも身を引いてもらいたい」

●(読売新聞)「郵政改革法案、派遣法改正案…成立微妙に
●(産経新聞) 【首相辞任】宙に浮く郵政法案 廃案か それとも強行突破か

●(j-cast) ポスト鳩山は菅副総理最有力 「小沢離れ」志向か

近年でもっもと短命、支持率低下も記録的との旨を流した
今朝のTBSテレビのニュース
 


 いずれにしても、今の政権交替の状況は続けてほしい。
 とはいえ、無責任では困る。
 
 このブログでも、鳩山流のやり方が、無責任で人に迷惑をかけたまま自滅していくものであることは指摘してきたつもり。
 一部を再掲してみると・・・

●2009年8月30日ブログ
   ◆歴史的な選挙の投票日/政権交代、少数党もだいじに/小泉チルドレン以上に大量の「小沢チルドレン」か


 それ以来いろいろと採り上げてきたけれど・・・

● 1月30日ブログ
   ◆「いのち」を24回、異例構成=施政方針演説/ 「新しい公共」 /資金問題おわび


● 3月12日ブログ
  ◆基地問題/鳩山・平野ラインの本音が具体化/政権の墓穴を掘るか
 徐々に政権の鳩山・平野ラインの本音が具体化している沖縄の普天間基地移設問題。
 しかし、その実現は困難さが伴う。
 各地の反対意思は強まるばかり。

 混迷の原因は、たぶん、初めから小手先で収めようとしたことにあるのだろう。

 どこでも、民主党案総スカンで、結果として鳩山政権の墓穴を掘ることになりそうな気配だ。


● 5月4日ブログ
   ◆普天間問題/鳩山首相就任後の沖縄初訪問/古い案の再提起らしい
 ともかく鳩山氏は、
 献金問題にしても、郵政にしても、小沢問題にしても、
 成り行きに任せて、最後の二進も三進も(にっちもさっちも)行かなくなったときに本音を出して登場、
 結局、誰も責任をとらないでいいというタイプなのか。

 決意と迫力無しでは、ひとは説得できないし、動かない。


● 5月29日ブログ
   ◆鳩山流「命がけ」の意味/逆じゃないの/福島大臣罷免でなく総理の退陣では/外務省・共同発表にも
どうみても筋違いの罷免。
 民主党が政権をとる前から鳩山氏は、「普天間問題、基地は国外・県外、最低でも県外」と訴え、政府のトップに就任後も同様。

 その後の、「目標達成」「公約実現」に精力を注ぐのでなく、他人任せで状況をつくるという稚拙なリードで大失敗。

しかも沖縄をコケにしてしまった。

 失敗、無責任の結果を「他人のせい」にするような「罷免」。

 昨日、政府方針への署名を拒否した福島大臣を罷免したあとも、

 「今後も命懸けで取り組む」と言明し、混乱を招いた責任を取り辞任する考えがないことを強調した。 (時事通信)

 という。
 鳩山氏が「命懸けで取り組んでこなかったことの結果が今回の日米合意」という結果なのに、今になっても「命懸け」というのは、「ま、テキトウにやりますよ」という意味でしかない。


●5月31日ブログ
     ◆社民、連立離脱/その影響は
ともかく、国会の議決のための勢力が極めて微妙になってきている。
・・・ つまり、7月の参議院選挙で勝てる見込みの無い民主・与党は、参院で過半数割れ。
 もう「参院で否決されても衆議院で再可決」、そういうことはできない。
 
 すると、民主と組む新たな他党が出てくるかどうかにかかる。
 今朝は、そんなところを見ておいた。


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 ●鳩山首相辞任:辞意に驚きの声--両院議員総会 

    毎日新聞 2010年6月2日 東


●「解任動議通る」早朝電話で引導=自信の親指立てで情勢一変-小沢氏

      時事 2010/06/03-00:34
 首相の座に固執する鳩山由紀夫首相。参院選前の退陣を迫る小沢一郎民主党幹事長。党内が息を詰めて見守る中、密室で展開した政権のトップ同士の暗闘は、1日夜の段階では、首相が逃げ切るかに見えた。一夜にして情勢を一変させたのは、首相の不用意なしぐさだった。

◇輿石氏ら参院に危機感
 「両院議員総会で代表解任動議を出せば通ってしまうよ」。2日早朝、小沢氏が電話でこう言って辞任の決断を促すと、首相は「分かりました」と答えるしかなかった。

 沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題は迷走の末、自民党政権の計画をほぼ踏襲する形で移設先を閣議決定した。首相は自ら掲げた「5月末決着」も「最低でも県外」も守れず、社民党の連立離脱を招き、政権は危機を迎えた。小沢氏と気脈を通じる社民党幹部は5月31日、「首相は一両日中に退陣表明する」と宣言。小沢氏が首相交代に向け腹をくくったとの見方を示していた。

 鳩山内閣の支持率が2割を切り、選挙を目前に控える民主党参院議員の改選組は「このままでは参院選を戦えない」と悲鳴を上げた。小沢氏とともに首相の退陣を迫った輿石東参院議員会長も改選組の1人。危機感を強め、厳しい参院選情勢を首相に訴えた。

 しかし、首相は続投の意欲が強く、かたくなだった。5月31日、国会内で行われた小沢、輿石両氏との最初の3者会談で、首相は「中国の温家宝首相が来日中だ。もう少し待ってほしい」と8分で話を切り上げた。

 1日、2度目の会談は30分にわたったが、首相は続投の姿勢を崩さなかった。小沢、輿石両氏がぶぜんとした表情で出てきたのに対し、首相は「続投ですか」との記者団の問いに、笑みを浮かべ、勝ち誇ったかのように左手の親指を立てた。

◇「ちゃめっ気」が命取りに
 首相の姿をとらえた映像は1日夜、幾度となくテレビで流れ、首相秘書官の1人は「辞める気がないということだ。ちゃめっ気だ」と解説した。しかし党内の受け止めは冷ややかだった。「自分の進退問題なのだから神妙にするものだ。首相のやることじゃない」。首相続投もやむを得ないと、比較的冷静だった衆院側にも怒りと反発の声が広がり、首相の運命は暗転した。

 不人気を極めた麻生太郎前首相に対する自民党内の「麻生降ろし」が失敗した例が示すように、首相を辞めさせるのは並大抵のことではない。しかし、民主党内で首相に対する反感が広がったことで、小沢氏は「代表解任動議」という切り札を得た。党規約によると、両院議員総会は全議員の半数の出席で成立し、その過半数の賛成で党の意思決定がなされる。

 首相と話を付けた小沢氏は2日朝、8時ごろ党本部に入った。10分後には全議員に両院議員総会開催の案内がファクスで送付された。さらに、「欠席者は委任状を出すように」と電話で伝えられ、提出先は小沢氏側近の奥村展三党総務委員長と説明された。

 首相は2日夜、記者団に、小沢氏らに辞意を伝えたのは5月31日の3者会談と主張、「自分が身を引くのが国益につながる」と辞任はあくまで自身の判断と強調した。しかし、首相はこの会談の直後、「厳しい局面だが、3人で頑張ろうということになった」と説明。続投は「当然だ」とまで語っていた。首相の発言は最後の最後まで、猫の目のようにくるくると変わった。

●小沢氏が引導電話「政権もたぬ」…検証1
     読売 2010年6月3日03時10分 読売新聞
 1日午後10時ごろ。民主党の小沢一郎幹事長は首相公邸にいた鳩山由紀夫首相に電話した。

 鳩山、小沢、そして輿石東参院議員会長との2度目の3者会談から3時間余りが過ぎていた。

 「参院が止まれば、法案が1本も通らなくなる。政権運営なんて、できないんだよ」

 小沢は、社民党の連立政権離脱の影響を、丁寧に説明した。小沢からの事実上の最後通牒(つうちょう)だった。

 鳩山の記者団への説明では、5月31日の最初の3者会談で既に、小沢に辞意を伝えたという。だが、鳩山は2度の3者会談とも、辞任の時期や方法などは具体的に語らず、条件さえつけた。

 このため、「本音は続投だ」と受け止められた。小沢との1日夜の電話が、鳩山の辞任を決定づけた可能性が高い。

 この電話会談の約1時間後、鳩山に近い中山義活首相補佐官がひそかに公邸を訪れた。激励するつもりだった。その中山に、鳩山は言った。

 「今まで、ありがとう。『雨天の友』をこれからも大切にしたい」

 中山は鳩山の辞意を悟った。鳩山と中山の会話の横で、鳩山の妻、幸が静かに、クッションに綿詰めをしていた。(敬称略、肩書は当時)

●社民切りが「小沢氏の許容範囲超えた」…検証2
 鳩山が福島罷免に踏み切る前日の5月27日夜。民主党の小沢一郎幹事長はひそかに首相公邸に入り、鳩山と向き合った。

 小沢は大詰めを迎えていた沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題で「沖縄県内移設」に反対する福島に配慮するよう、「円満解決」を求めた。「福島は続投。社民党も連立政権に残る」という小沢の主張に、鳩山は反論しなかった。

 ところが鳩山は翌28日朝にオバマ米大統領と電話で会談したことを境に、豹変(ひょうへん)する。移設先を「同県名護市辺野古」と明記した対処方針に踏み切り、福島を閣議での署名拒否に追い込み、罷免した。鳩山から小沢への事前の連絡はなかった。

 「どうして鳩山が変わったのか。分からない」

 小沢は衝撃を受けた。

 小沢が「政府の仕事」として介入を避けてきた普天間問題に口を出したのは、社民党との連立瓦解は、小沢の参院選戦略や国会運営を根幹から揺るがすと分かっていたからだ。小沢周辺は「鳩山は自覚もないままに、小沢の許容範囲を超えてしまった」と振り返る。

 「鳩山降ろし」のシナリオが一気に描かれた。「6月2日か3日に鳩山が退陣を表明。その週末には代表選挙で後継を選出」というものだった。一気呵成(かせい)に事を運べば、「新首相」への“ご祝儀”もあって、参院選に多少でもプラスになるとの読みもあった。小沢の信頼が厚い中堅議員は「鳩山で選挙に臨めば民主党は30議席を割る。鳩山以外なら、誰が首相でも30議席は確保できる」と解説する。

 小沢と民主党の輿石東参院議員会長は5月31日、鳩山と国会内で会談した。わずか5分。小沢が切り上げた。直後の鳩山と中国の温家宝首相との夕食会に小沢が配慮したと言われる。鳩山はこの短時間に「辞意を伝えた」と主張する。小沢周辺は「鳩山は続投に意欲を示した」と反論する。参院幹部は「鳩山は『辞める』とは言ったが、いつ、どういう形で辞めるかはっきり言わず、条件さえつけた」と、鳩山の言い方を巡る双方の受け止め方が違ったことを示唆する。

 翌1日の2度目の鳩山、小沢、輿石の3者会談で、鳩山は「幹事長にも身をひいていただきたい」と「道連れ」を迫ったとしているが、小沢は「互いに期することで一致したということだ」と言うばかりだ。

 「小沢は自身の資金管理団体『陸山会』の事件で、検察審査会の2度目の議決をにらみ、ここで身をひいた方が得策と考えた」との見方もある。「道連れ」ではなく、小沢が自発的に辞任を決意したというのだ。

 小沢側近は「首相がああいう説明をしている以上、そうだというしかない。小沢さんは鳩山さんのメンツをたてた」と語る。一方、鳩山側近は「首相が辞めた最大の理由は自身と小沢の『政治とカネ』の問題だ。2人がひくことで少しでも参院選でいい結果が出るようにと、ずっと思っていた」と、鳩山が早くから辞意を胸に秘めていたと証言する。(敬称略、肩書は当時)

●「あの親指は何だ」思いも寄らぬ波紋…検証4
 鳩山の進退を巡る攻防が一気に鳩山不利に傾いたのは6月1日夕、小沢らとの2度目の会談を終えた後。

 「続投か」と質問する記者団に、左手の親指を立ててみせたことが、思いも寄らぬ波紋を広げたのだ。

 「サムアップ」と呼ばれる「承認」「同意」など前向きな姿勢を示すしぐさに多くの人が「続投で乗り切った」と受け止めた。鳩山は「自分の心を外には一切出さないように努めた」と説明、辞意を隠し、あえて元気を見せるための動作だったことを示唆している。だが、党内では「あの親指は何だ」「参院の危機的な状況が分かっていない」と反発も呼んだ。所属国会議員の間では「サムアップ」への批判がメールや電話で飛び交った。

 「『鳩山降ろし』は改選を迎える参院議員の一部に過ぎない」と強気だった鳩山周辺も、「あれで衆院側にも火がつき、包囲網から逃げられなくなった」と頭を抱えた。

 2日午後。鳩山はわずか8か月半の滞在となった首相官邸の執務室の片づけに着手した。簡易投稿サイト「ツイッター」には「これからは総理の立場を離れ、人間としてつぶやきたい」と、早くも心は辞任後に飛んでいる様子をつづった。

 そんな吹っ切れた様子の鳩山も、幸夫人の“説得”には苦労したようだ。この日、慰労に訪れた中井国家公安委員長が「奥さんもほっとされているだろう」と声をかけると、鳩山は「理解してもらうのが大変だった」と答えた。(敬称略)

●鳩山首相退陣:「幹事長にも身を引いてもらいたい」
     毎日新聞 2010年6月3日 
「身を引きたいと思っています」。先月31日夕、国会内の総理大臣室。参院選を控え厳しい空気を伝えようと乗り込んだ民主党の小沢一郎幹事長と輿石東参院議員会長(ともに当時)に、鳩山由紀夫首相は辞意を漏らした。会談はわずか8分間で打ち切られ、首相は温家宝中国首相の歓迎夕食会へと急いだ。

 31日夜、「続投確認か」と問う記者団に「当然だ」と答えたが、首相は翌1日夜の小沢氏との再会談では「クリーンな民主党に戻さなければならない。幹事長にも身を引いてもらいたい」と求め、小沢氏も「わかった」と応じた。

 首相は2日、記者団に、「ダブル辞任」に至る31日と1日の小沢氏との会談内容をこう説明した。首相は辞任を巡り「10日ぐらい前」から逡巡(しゅんじゅん)していたとも明かした。

 鳩山、小沢両氏の関係者によると、小沢氏は首相と先月27日、首相公邸で会談。米軍普天間飛行場移設問題を巡り小沢氏は首相に対応を任せたが、結果的に首相は当時、消費者・少子化担当相だった社民党の福島瑞穂党首を罷免し、社民党は連立を離脱した。

 首相は先月下旬、周辺に「続投」への意欲を示していたが、社民党が連立離脱を決めた30日前後、民主党の渡部恒三元衆院副議長を訪ねた平野博文官房長官は「首相は辞める腹だ」と伝えたという。

 1日夕、小沢氏と会った国民新党の亀井静香代表は「首相続投」での事態収拾を求めたが、小沢氏は「(政権運営が)うまくいっていない」と述べたという。この後、亀井氏は同党幹部に「これで(政権が)壊れるならしょうがない。小沢も辞めるんじゃないか」との見通しを伝えた。

 「ダブル辞任」で決着していたことは周囲に極秘にされていた。首相が秘書官らに伝えたのは2日朝。記者団の前に現れる直前だった。「お世話になりました。(民主党両院議員総会の始まる)午前10時に(辞意を)言います」と切り出す首相に秘書官らは絶句した、という。

 一方、小沢氏関係者によると、一連の過程で、厳しい選挙事情を懸念した小沢氏が首相に辞任を迫り、首相がこれを拒否した一幕もあった、と指摘する。

 首相はこの夜、簡易型ブログ・ツイッターに「これからは総理の立場を離れ、人間としてつぶやきたい。引き続きお付き合い下さい」と書き込んだ。

●郵政改革法案、派遣法改正案…成立微妙に
    2010年6月2日12時31分 読売新聞
 鳩山首相の2日の退陣表明を受け、今国会で審議中の政府提出の重要法案の成立が微妙な情勢になってきた。

 国会会期の途中で首相が交代した場合、首相指名で選ばれた新首相が新内閣を組閣し、所信表明演説をするのが通例だ。

 その後、衆参両院で代表質問が行われるため、その間、法案審議に「空白」が生じることになる。

 さらに、代表質問を行った後には、衆参で予算委員会の質疑を行うケースも多い。実際、会期中に首相が退陣した後に組閣した羽田、森、小泉、福田内閣などでは、代表質問後に予算委が開かれている。

 今国会の会期末は今月16日で、会期を延長しなければ、重要法案の審議の成立は難しいとの見方が強いが、民主党は会期延長は行わない方針を崩していない。重要法案の成立の見通しは立たないのが現状だ。

 今国会で審議中の重要法案には、わずか1日の審議時間で衆院を通過させた郵政改革法案、国家公務員の幹部人事を内閣で一元管理するための国家公務員法等改正案、2020年までに温室効果ガスを1990年比で25%削減するとの目標を明記した地球温暖化対策基本法案などがある。

 現在、衆院で審議中の労働者派遣法改正案については、今国会成立は難しいとの見方が出ている。

 今国会は参院選を控えているため、衆院を通過して参院に送付済みの法案は、国会が閉幕すれば廃案となる。

●【首相辞任】宙に浮く郵政法案 廃案か それとも強行突破か
         産経 2010.6.2 23:23
 鳩山由紀夫首相の退陣表明により2日、国会審議がすべてストップした。16日の会期末を控え、首相指名選挙や新首相の所信表明演説などのため法案審議はきわめて窮屈になる。郵政改革法案などの重要法案は廃案の危機にあるが、与党は連立維持や選挙対策の観点から衆院に続いて強行突破する可能性を探っている。

 首相指名選挙などのため、土、日曜を除くと、法案審議に使える日数は残り5日もないとみられる。民主党の平田健二参院国対委員長は2日の記者会見で「時間的余裕がなくなったので(成立させる)法案を絞り込まなければならない」と述べた。

 郵政改革法案は、参院で審議にも入っていない段階にあり、成立が危ぶまれている。今国会で成立しないと、参院選の実施に伴って廃案となる。

 国民新党の亀井静香代表(郵政改革・金融相)は2日の同党の集会で同法案の成立を強く訴えた。審議を短時間で終えて採決を強行すれば成立は可能だが、世論の批判は避けられない。逆に、成立しなければ、国民新党を支持する郵政関係票が目減りしかねず、民主、国民新両党の連立に亀裂が入る。どちらをとるか、民主党は厳しい判断を迫られている。

 社民党が成立を求めていた労働者派遣法改正案は、衆院で審議中。与党内では採決しないまま衆院で継続審議にする声が出ている。

●ポスト鳩山は菅副総理最有力 「小沢離れ」志向か
     j-cast 2010/6/ 2 19:25


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