うちは、6千平米(6枚)の水田の稲刈りが今日済んで、一区切りついた。
品種は「初霜(はつしも)」
早速、「新米」を回してもらえた。
やっぱり、新米は一番おいしい。お米だけで茶碗のご飯を食べてしまった。(後半に炊き立ての写真など掲載)
私は有機農業を始めたとき、水田・米の価格は自分で決めた(野菜も)。
農薬=除草剤を使わないから草への対応(手間)は大変だ。化学肥料も使わない。
その成果物である「米の価格」を決めるイメージは、「再生産する意欲がわく価格」。結果として、通常の2.3倍高い。そうでなければ、作る気にならないから。
さいわい、今は、"後継者"が、さらに自分のやり方で、自分で決めてやっている。毎年、購入希望予約が翌年まで詰まっている、らしい。つまり、全然足らない。
ところで、日本の食料自給率は、「過去最低の37%」となったと報道されている。
農業のベースといわれるコメ生産においては、米価が暴落し続けている。
日本の農政は無策と批判されることがずっと続いている。
コメの転作補助金は増額され今年は3000億円、「コメ価格を生産削減で下支えしよう」ということの結果、加工用米等の手取りが、補助のないコシヒカリよりも高くなる」(後掲) という。
矛盾の塊の政治、政策。
選挙で政権与党は、これらを改める政策はなさそう。
ともかく、次の報道にリンクし、抜粋して現状を記録しておく。
●コメ卸価格、2年連続下落へ/共同 ヤフー 2021年9月15日
●21年のコメ生産、08年以降で最低に 農水省見通し/日経 2021年7月29日
●コシヒカリ引き取り価格27%安 農家は「まじでつぶす気?」 栃木/朝日 2021年9月3日
●茶わん1杯のご飯が10円ほどに コロナ禍でコメ価格が「暴落」 農家の使命感に頼るのも限界/中国 ヤフー 9/16
●米余り仮渡金大幅に下落 コロナ影響、昨年比14%値下げ 大規模ほど減収「死活問題」/丹波 ヤフー 9/12
●顕在化した農政の混迷ぶり…コメ先物の本上場不認可、補助金多額支出に根本原因 (2/2ページ)/zakzak 2021.8.17
●20年度の食料自給率、過去最低37% コメ需要減少響く/日経 2021年8月25日
なお、昨日10月20日の私のブログへのアクセスは「閲覧数1,939 訪問者数1,234」。
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●今日10月21日に終わった稲刈り。
先週刈った分が「白米」として回ってきた
精米したばかりのコメ
早速、夕食用に「二人分で1合」だけ炊いた。
もちろん、食べきった
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●コメ卸価格、2年連続下落へ
共同 ヤフー 2021年9月15日
主なコメの銘柄概算金の水準
2021年産のコメの卸価格が2年連続で下落する見通しとなったことが15日、分かった。新型コロナウイルス禍で外食需要が落ち込み20年産の在庫が高止まりしているほか、今後も需要回復が見通せないため。生産者の収入減少につながる公算が大きい。一方、野菜や小麦などが値上がりする中、コメの店頭価格は下がるとみられ、消費者が購入しやすい状況が続きそうだ。
卸価格を左右するのが、JAグループが産地の農協を通じて生産者に前払いする「概算金」だ。21年産は主要銘柄で前年に比べ2〜3割程度の大幅減額が相次いだ。
・・・(以下、略)・・・ |
●21年のコメ生産、08年以降で最低に 農水省見通し
日経 2021年7月29日
農林水産省は29日、2021年産の主食用米の生産量が前年に比べ約4%減り、統計がある08年以降で最も少なくなるとの見通しを発表した。人口減少や新型コロナウイルス禍などでコメの消費は落ち込んでおり、農水省は需要に見合う生産を産地に促していた。転作などで作付面積は5%程度減るとしている。
・・・(以下、略)・・・
●コシヒカリ引き取り価格27%安 農家は「まじでつぶす気?」 栃木
朝日 2021年9月3日 中野渉 小野智美
JA全農とちぎは、2021年産の県産米を県内のJAから引き取る価格(概算金)を決めた。コシヒカリ(1等)は60キロ当たり9千円となり、前年産に比べて27%(3400円)下落した。コロナ禍で業務用米の需要が低迷した。栃木県は業務用の出荷が多く、大きく影響を受けた。農家からも悲鳴が上がっている。・・・(以下、略)・・・
●茶わん1杯のご飯が10円ほどに コロナ禍でコメ価格が「暴落」 農家の使命感に頼るのも限界
中国 ヤフー 9/16
稲穂が実り、収穫を待つ広島県北広島町の田。コメ価格の暴落が農家を直撃している
2021年産のコメ価格が値崩れしている。JAグループが農家から買い取る価格は東日本を中心に60キロ当たり8千円を切るケースも出てきた。中国地方でも銘柄によっては1万円を割り込む。全国的に前年比2~3割減の「暴落」ぶりだ。
食生活の多様化でコメ消費が減り続け、コロナ禍による外食需要の落ち込みが追い打ちを掛けているという。外食で使う、価格の安い業務用米の下落が特に目立つようだ。
茶わん一杯のご飯が10円ほどにしかならない。コメの価格は40年前よりもむしろ安くなっている。
・・・(略)・・・
売価1万円でも原価割れという。しかもその原価に労働費は含まれていない。農家はただ働きし、損を承知でコメを作り続けているのだ。
それでも廃業しないのは、多くの農家が他に収入源を持つ兼業で、受け継いできた水田と、集落機能の維持を務めと感じているからだろう。だが農家の使命感に頼り続けていくこともそろそろ限界ではないか。
●米余り仮渡金大幅に下落 コロナ影響、昨年比14%値下げ 大規模ほど減収「死活問題」/兵庫・丹波市
丹波 ヤフー 9/12
米離れに加え、新型コロナウイルスの感染拡大による外食需要減、在庫の増加で、全国的に米価が下落しており、令和3年産米の仮渡金も大きく下落している。
兵庫県丹波市内でも、JA丹波ひかみが、集荷時の仮渡金をコシヒカリ一等米30キロ(1袋)で5600円とし、昨年の6500円から約14%値を下げた。JAの価格を参考に卸売り業者も買い取り価格を決めることから、JA以外に出荷する人も同様の影響を受ける。出荷量が多い生産者ほど影響が大きくなる。
・・・(以下、略)・・・
●顕在化した農政の混迷ぶり…コメ先物の本上場不認可、補助金多額支出に根本原因 (2/2ページ)
zakzak 2021.8.17 高橋洋一 ・・・(略)・・・ ところが、農水省はコメへの補助金を支出することにより、コメ価格の下落を防いできた。となると、コメ先物を生産者がやるメリットはなくなる。コメの補助金については、政治家の農林族も守りたいし、農水省も同じ穴のムジナだといえる。
補助金について一定の制約を作れば、先物取引とあいまってコメ価格の安定に資することは可能だが、農水省にそうした制度設計を求めても無理だろう。
要するに、コメ補助金の確保がまず先にあり、そのために、生産者がコメ先物に魅力を感じず、廃止されるという本末転倒のことが起こったわけだ。
21年度は転作補助金が増額され、3000億円以上も計上されている。コロナ禍で低迷したコメ価格を生産削減で下支えしようとしている。その結果、加工用米等の手取りが、補助のないコシヒカリよりも高くなり、生産者側ではコメ作りが盛んなところほど悪影響を受ける。需要者にとっても、仕入れ価格の上昇で不満が出てくる。
やる気のある農家を阻害するとしてコメの減反政策は18年に廃止された。しかし、相変わらず農水省は、補助金を多額支出しコメの需給調整を行っている。そうした今の農政の混迷ぶりが、コメ先物廃止として顕在化した。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)
●20年度の食料自給率、過去最低37% コメ需要減少響く
日経 2021年8月25日
米需要の減少が大きく影響した
農林水産省は25日、2020年度のカロリーベースの食料自給率が前年度から1ポイント減の37%になったと発表した。統計データがある1965年度以降で最低となった。食の欧米化などでコメ需要の減少に歯止めがかからず、主食用米の生産が縮小した。
・・・(以下、略)・・・
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