10月18日から今日22日まで、名古屋市立大学病院・放射線治療科で、骨転移に対する放射線治療受けた。
今日のブログは、今週一週間、毎日、名古屋まで車で「片道1時間」かけて出かけた治療の記録をまとめておこう。
なお、クルマは私が往復とも全部運転しているから、体調は別に苦になるレベルではない。
●-1 緩和的な放射線治療
むろん、根治療法ではなく(保険制度上、私のような進行したがんには認められていないらしい)、痛みなどを除くための緩和的な治療。
去年から、畑でも、ミツバチで、倉庫内外の整理でも、いろんな外作業、中・軽度のチカラ仕事もやっている。
ただ、前立腺がんの特徴として骨がカスカスになっているので、骨折に注意、特に「長い、太い骨が突然折れることがある」といわれている。だから、身体や骨には急激な負荷のかからないようには気を付けていた。
とはいっても、昨年の秋は、右肩甲骨に痛みがあったし、今年は、左肩あたりに痛みがあった。
どの主治医も痛み止めはいくらでも出してくれる。
他方で、去年からの何人かの主治医は、「緩和的な放射線治療を受けたら」、とは一言も言ってくれなかった。
いろいろ調べて、「もう標準療法ですることがほぼなくなった私には、認められるだろう」と話したら、9月からの今の主治医は「大いに結構」との旨で、今回の治療を受けることができることになった。
線量は「4グレイ」これを5日間で、計20グレイ。
●-2 初日は、位置決めが丁寧にされた
18日は、初診の11日に仮に位置づけされたマーカーをもとに作成された「CTシミュレーション」放射線治療計画、それ従って、約25分ほどかけて、詳細なマーカーが付けられた。「CTシミュレーション」は一般に、通常のCTとは違って、予定の局所をきわめて細分化させ、正確な位置決めができるらしい。
それが済んでから、実際の照射は、あっという間に済んだ。
次の19日は、位置合わせが少し丁寧に設定された。照射はもちろん、あっという間に。
20日から今日22日までは、こちらも求められ「身体の基本位置」を理解したし、より簡単に位置合わせが済んだ。だから、短時間で済む。
●-3 意外だったのは
位置合わせの時は、部屋はうす暗くなって、赤のラインと緑のラインが通ってそれらで位置決めを確定している雰囲気。
意外だったのは、照射の時は、暗くなるのかと思ったら、逆に部屋は通常程度に明るくなったこと。
毎日の照射は、私の場合、左肩から左腕のあたり。
だから、まず、左斜め上から照射、次に機械がグルグルと回転して右下からの照射。
私がカウントすると、左上からが25秒ほど、右下からが20秒弱か、と思う。
ともかく、これで放射線治療は終わり。
●-4 肝心の痛みは・・・
それはとれとして、肝心の私の治療目的の痛み対策が達せられたかの自覚。
18日1日目の照射後の医師の診察で、「痛みが軽くなった感じ」と話したら、「そんなすぐに効くことはあり得ません。自分の感覚でしょう」
確かに、1時間ほどしたら、不快感が戻ってきた。が、照射前よりは軽い。
・・・途中、医師や看護師の面談が入って、「前よりは軽い」と私は話した。
今日、全部終わって、同様に話したら、看護師が「しばらくしてまたぶり返すこともありますよ」と話してくれた。
夜、ベッドで寝ていても、前日より左肩は楽になっている。
毎日照射し、毎日楽になっていく。
ま、不快感がぶり返したらそれはその時。
あと、来週に医師の診察、状況や希望確認と後の調整。
●-5 微熱がある
本人は気にしいないけど、微熱が少しある。やや右肩上がり。
放射線治療の副作用などに、発熱はほとんど指摘されていない。ただし、癌の平常として、サイトカインストームとしての発熱はある旨を指摘する人もいるから、そちらなんだろうか・・・
ま、体温測定しながら、様子を見ている。
・・ということで、後半には、放射線治療の関係でいくつかを整理したブログにリンクしておく。
なお、昨日10月21日の私のブログへのアクセスは「閲覧数2,410 訪問者数1,228」。
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●2021年10月8日ブログ ◆「骨転移に対する緩和放射線療法」もっと 知ってほしい 前立腺がんの 放射線療法のこと(制作:NPO法人キャンサーネットジャパン)/骨転移に対する放射線治療(腺友倶楽部)
NPO法人腺友倶楽部 5号 2020年 2月10日 20.21ページ
骨転移に対する放射線治療の進歩と可能性/ 前立腺がん、放射線治療でできること 浜松医科大学 放射線治療科 教授 中村和正 先生
限局性前立腺がんの治療のあと、骨転移が出てきたときに、これをどうするかについてお話します。
・・・(略)・・・
● 骨転移と症状
症状がない場合もあり、PSAが上がって画像で転移が分かった場合はホルモン療法、抗がん剤がメインになります。痛みがある場合にはだんだん強くなることが多いのですが、痛み止めや手術での対応もありますが、放射線も痛みを取るのによく使われます。
病的骨折などで急に痛みが強くなったりするときには、ぜひ主治医の先生に相談してください。・・・(略)・・・
● 骨転移に対する放射線治療
骨転移に対する外部照射は、1回~10回、約1~2週間。
だんだん痛くなる痛み、折れると急に強くなる骨折の痛みなどに適用。
骨転移の痛みには物理的刺激(骨膜の圧迫、痛覚神経の刺激、骨折・微少骨折による痛み、神経根の圧迫・浸潤など)と
化学的刺激(生理活性物質、pH低下)がありますが、
放射線治療はどちらにも作用して痛みが取れる。
効く可能性は大体8割ぐらい。
完全に痛みが取れる人は4割ぐらい。
副作用は当てる場所によって違いますが、軽度のことが多く、治療後は徐々に消失します。
また、痛みが無くても骨折予防のために放射線をかけることもあります。
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◆「CTシミュレーション」放射線治療計画/名古屋市立大学病院 放射線治療科で
10月12日のこのブログ
1. 名市大病院の放射線科
2. 放射線治療計画シミュレーションとは
3. 具体的に私の場合
4. 関連痛・放散痛
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● 放射線治療をずっと希望していたけど、やっと、初めて受けることができた。今日から/名古屋市立大学病院で/外部照射治療の高精度治療の比率は約60% 大学病院ではトップクラス(同大)
10月18日のこのブログ
今日は、名古屋市立大学病院での放射線治療。
「大学病院」からの紹介状で(しかも、そこには放射線科もあるのに)、市立大病院に行くことは、あまり例はないだろう。
その私の選択理由は、今日のブログ後半に分かるようにしておく。
● 10月11日は、名大病院でこちらで指定した医師への診察紹介状を出してもらって、決定した初診日。
同大WEBの「放射線治療の流れ」(後半でリンク、この部分では抜粋)に従って、まとめておく。
≪中央診療棟地下1階 高精度放射線治療センター 診察室
1.午前 【診察】/放射線治療を受けると決定すれば、治療開始日や期間、副作用などの説明を受けた。
2.午後 【放射線治療計画用CT撮影】
診察後に治療計画を立案するために必要なCT撮影を行います。治療する部位によっては固定具の作成や呼吸を管理して撮影。
木曜日から可能との旨だったが、こちらの希望日程に合わせて、10月18日からと決まった。
3.その間(の病院側) 【放射線治療計画の立案】
撮影したCT画像をもとに医師・診療放射線技師・医学物理士により放射線治療の計画を立案。
治療計画が適切であるかを医師中心に多職種で確認し、決定。
4.今日、10月18日11時【Radixactによる位置照合 治療位置の確認】
X線画像やCT画像を治療直前に取得する画像誘導放射線治療を積極的に活用して、立案した計画通りに治療できるかを確認。
治療位置が照合でき決定すれば放射線照射。≫
●とまあ、こんな流れ。
今日は、「4項 治療位置」と実際の照射。その後は、医師、看護師、技師との面談。
照射室では、約30分近くかかった。
まず、「第1 リアニック」室に入って、11日の「放射線治療計画用CT撮影」の時に付けた目印に追わせて、その時の姿勢の位置決めに戻る。
それからが、結構大変だった。
「位置照合」のためのもっと詳細なマーカーが結構たくさん書き込まれた。
私からするとこの後に「では、照射します」、といわれた。
パートナーによれば、廊下側では、この11時28分ごろらしいが、「照射中」と2回表示されたという。
しかも、ごく短時間。
終わって、上着を着ながら機械などをよく見ると「True Beam」と書いてあった。
廊下に出て、別室で、医師らと面談。
● いずれにしても、こんなことを経験する人はまずいないし、もしすることになったらという人のためにも、
11日付けたマーカーと今回の書き込まれた詳細なマーカーの比較写真を載せておく。 (一部、ぼかしあり)
私は、「肩甲骨から左腕」部。
この治療の同意書に書かれた病名は「転移性骨腫瘍」。
ともかく明日からは、この位置を前提に照射するだけだから、すぐに済むらしい。
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●パートナーの放射線治療は三日目/コロナ重症化防ぐ 抗体カクテル療法 手応え
10月20日の パートナーのブログ みどりの一期一会
パートナーの名市大病院での放射線治療の三日目。
全5回の折り返し点で、あと2回です。
今日も駐車場が混んでいたので、まず送迎用の入り口から正面玄関まで行って、
パートナーに降りてもらってから、あらためて車列に並びました。
放射線後に医師との面談も入れてもらえて11時15分頃に終了。
上の写真は、昨日食べたソフトクリームとサンドイッチセットの画像です。
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放射線治療で痛みが快方に向かってるとのこと、良かったですね。QOLは患者にとってとても大切ですよね。とりわけ日々活発に活動されてるてらまちさんにとっては、障害が一つ無くなればまた活動範囲が増えると思います。
私も来週から25回連続で前立腺の放射線治療を行います。てらまちさんと同じく腰や下腹部に黒い十字を入れられていますので、今回のブログは月曜日の自分を見るようで参考になります。
私も根治治療ではなく延命の為の措置ですが、少しでも延命に繋がる治療を繋げて平均寿命に近づけたらと思っています。
>25回連続で前立腺の放射線治療
長丁場ですが、日程を頑張ってください。
>今回のブログは月曜日の自分を見るようで
1日ずつの照射は、あっという間なんでしょうけど。
ともかくお大事に。