淡路市津名町佐野にある高野山真言宗「蓮台山・八浄寺」。淡路四国八十八か所霊場第64番札所。『阿弥陀如来』を本尊とします。
歴史「応永年間(1394年~1427年)に開基心了法師による阿弥陀如来造立して創建されました。延宝年間(1673年~1681年)に盛奝上人が円融山浄満寺を中興されました。その後、八幡神社別当寺の平松山八幡寺と合併して、蓮台山八浄寺と改称されました。」
淡路島七福神巡りの第二番札所「大黒天様」。〜身・心の裕福を授けるみ寺〜八浄寺。裕福の神:大黒天をお祀りしています。
「大黒さまはインドの神様です。持っている「ふくろ」は、「福労」とも呼ばれています。苦労をいとわずかってでて、その積み重ねをためこむための「ふくろ」。この「ふくろ」から、身・心ともに裕福な人生が右手の打出の小槌をうち振ることによって溢れ出ます。大黒さまの「打出の小槌」は、“怠け心”、“よこしまな心”、“弱い心”など、“邪悪な心”を打ち振るって、人の迷いを晴らしてくれます。」
七福神霊場の総本院として、平成十一年十一月十一日午前十一時に完成した我国唯一の「瑜祇(ゆぎ)七福之塔」。宇宙の霊妙なるパワーが体験できるそうです。
七福神が揃う手水舎は、近づくと水が出るようになっており、私は弁才天様で手を清めさせて頂きました😊。
覆い屋の下に保存されているのは「寶塔心柱育ての根元(ねっこ)」説明には「大日如来の三摩耶形(さんまやぎょう)であり寶塔の揺れを吸収し安定を司る重要な役割を果たす心柱の根元です。気象条件の厳しい雪深き青森県北津軽郡の国有林の密林に小さな一粒のヒバの種子が三百八十余年の年月をかけて育てて下さった尊い根元です。手に触れて大気のパワーを頂いて下さい。」
「四国八十八ヶ所 お砂踏霊場」お堂の横には修行弘法大師像。堂内には金剛杵を手にする御大師様がおいでになられます。
お堂の蟇股に施された彫刻は、空海様の逸話「飛行三鈷杵」に由来する「松の枝に三鈷杵」。
「瑜祇七福之塔」の正面には、坂村真民氏による「母念の碑」。「母念とは 母を思うことである。人はすべて母から生まれて来る。母がしっかりしていたらすべての人は幸せになる。母なる星地球よ平和であれ、幸せであれと淡路島に建つ。母念の碑よ、永遠(とわ)なれ、不滅であれ」
「母念の碑」に向かい合うように佇むのは、まばゆいほどに白く美しい「辨財尊天」。
「巡遷弁財天の祖 城喜代頌徳之碑」 「春海先生之碑」
恒例の屋根の上から境内を見守る飾り瓦の獅子さん。ミニュ~っと伸びた体がイタチを想像させて、ちょっと笑ってしまいました😅
ところでここの屋根、一般的には鬼が陣取る降棟に何と福の神がおいでになるのです。まずは唯一、日本固有の福の神である恵比須様と、紅一点の弁財天様。
寿老人様に毘沙門天様
布袋様に福禄寿様
大黒様がおいでにならないのは、ここが大黒様の霊場だからですが、実はちゃんとお印の打ち出の小槌があります。
御詠歌【打つ槌に 宝の雨をふらしつつ 無福の民を 救う御神】
参拝日:2010年9月20日