美祢市の中・東部に広がる日本最大級のカルスト台地「秋吉台」。 1955年に国定公園(秋吉台国定公園)に、1964年に特別天然記念物に指定。
標高300m前後の緩やかな台地上面は急崖と、麓に広がる平野に囲まれた広大な草原。観光案内では一面の緑の中に白い石灰石の巨岩が点々と散在していますが、私たちが訪ねたのは11月半ば・・辺りは既に晩秋の装いになりつつあります。
大地を覆う茶褐色の柔らかさは、すでに冬ごもりの準備に入ったススキの色。青い空と真っ白な雲と柔らかな茶色の大地。
目を凝らせばそこかしこから顔を覗かせる灰白色の石灰石。こんな場所に立っていると、現実の世界を忘れてしまいそうな、それは何とも不思議で荒々しい世界。後ろに見えるジオパークセンターが無ければ、きっと時空の迷子に見えるかもしれない。
天然記念物碑と並んでの記念写真はお約束らしく、次々と人が入れ替わっていきます。急に広がった灰色の雲の所為で、この時はとても寒かったとご亭主殿(^^;)
「御製」と刻まれた歌碑。後で調べれば絶対に何方の御歌か分かる筈だと思い込んで・・・結局今になっても不明なまま。
この秋吉台の雄大な景観を作っている石灰石は、およそ3億5千万年前に南方の海でサンゴ礁として誕生。それから長い年月を経て現在のようなカルスト台地が形成されました。
「もともとは秋吉台は海だったのです。 サンゴ礁は時間が経つと石灰岩という岩になります。サンゴ礁が出来ては石灰岩になり、それを繰り返します。 それから約3億5千万年という長い年月を経て、海から山へ堆積しながら移動した石灰岩の厚みは、500m~1,000m。 そこに雨水が流れ、長い時間を掛けて石灰岩が溶け、今の地形になりました。」公式HPより
サラッと3億5千万年前と書いていますが、ここまでくると逆に現実味が無さすぎてビックリする気にもなりません😅
赤い芒の穂先に抱かれるように横たわるのは、かって海中の中で花開いていた珊瑚たち。今は小さな野の花が密やかに寄り添う。
五年の歳月を経て見る赤い大地。五年前と変わらない赤い大地。でもそれは砂漠化した無味乾燥な赤ではなく、風に揺れる生きた草木が作り出す赤。
どこまでも何処までも果てしなく続く不思議な大地
あまりにも現実離れした世界を見ると、驚愕よりも不思議感で一杯になる。こうして並んで立っている私たちの存在さえもふっと夢のように思えて、そうして抱えきれない感動と興奮を胸いっぱいに抱えて、この悠久の大地に名残を惜しむのです。
訪問日:2012年11月15日&2017年12月1日
🌸明日からは山口県防府市の紹介です。
秋吉台、素敵なところですよ
北海道にも確か素敵な鍾乳洞ってあったと思うのですが・・・・
どうだったかな?
行ってみたかったな・・・北海道
こんにちは。
素敵な景色ですね。
ゴールデウィーク
どこもかしかも混んでますね😭