車泊で「ご当地マンホール」

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八重垣(やえがき)神社~其の一 in 島根県松江市

2018年07月09日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・島根県

松江市佐草町に鎮座される式内社「八重垣(やえがき)神社」。旧称「佐久佐(さくさ)神社」と称し、「神魂(かもす)神社」と同じく、意宇(おう)六社の一社。御祭神は『素盞嗚尊・櫛稲田姫』『大己貴命・青幡佐久佐日古命(あおはたさくさひこのみこと)』を配祀。

社伝に【『素盞嗚尊』が八岐大蛇を退治した後、「八雲立つ出雲八重垣妻込みに八重垣造る其の八重垣を」と詠んで『櫛稲田姫』との住居を構えたという須賀の地「須我神社」に創建され、後に、『青幡佐久佐日古命』が祀られる「佐久佐神社」の境内に遷座したという。明治5年、「佐久佐神社」は「八重垣神社」を合祀して郷社に列格し、明治9年に県社に昇格した。明治11年に「八重垣神社」に改称した。】

随神門近くより神域を守護されるのは、一説には室町前期(1330~)の作と言われ、神社のご由緒書にも案内がある有名な狛犬さん一対。
【境内狛犬は製作年代が明らかではありませんが古色蒼然として且つ傑作で、考古学老の嘆称されますもので日本内地にこの種二個現存しているその内の一個といわれております。】

随神門から真っ直ぐに見える参道、その先には美しい佇まいの拝殿。随神門左右より神域を守護されるのは、色鮮やかな彩色が施された随神様。

更にそれぞれの随神様の傍らには、木の肌そのままで彫りこまれた神殿狛犬さんがお側に控え、共に神域を守護されます。

出雲大社と同じ左綯いの大注連縄が架けられた拝殿。普段なら観光バスが停まり、縁結びを願う人たちであふれる筈の境内ですが、何故か今日はとても静かで深呼吸の空気まで優しい。

【「八重垣神社」の宝物館には、約1100年以上前に描かれたといわれる『素盞鳴尊・稲田姫命・天照大神・市杵嶋姫命、脚摩乳命、手摩乳命』の六神像の貴重な壁画が保存・公開されています。描かれた年代については諸説あるようですが、寛平5年(893年)、平安時代の宮廷画家だった『巨勢金岡(こせの かなおか)』によって描かれたとされており、国の重要文化財に指定されています。」

二神の壁画は絵馬にも採用されており、誰もが手軽にその尊像を拝することが出きます。・・・『素盞鳴尊』のお顔が、江戸時代に製作されたからくり人形の「茶運び人形」みたいだと思ったことは・・・内密に(-_-;)

それにしても『稲田姫命』の美しいことと言ったら、この美しい姫の為なら大蛇だろうが黄泉の王だろうが恐くない(笑)

見事「八岐大蛇」を退治して結ばれた二人は、ここに新居を営み日本で最初の和歌を詠みます。

【 八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を 】

かってこの社は「佐久佐神社」と称しており、それを表した「出雲神楽歌」があります。見事大蛇を退治し、二人が手を取って舞台から消えるシーン。【 ~いざさらば いざさらば 連れて帰らむ佐草の郷に~ 】 表参道を出てホンの少し歩いたところに大きく枝を広げる「連理(れんり)玉椿(夫婦椿)」。添えられていた案内に【 出雲八重垣、祈願をこめて 末は連理の玉椿 】・・末は連理の玉椿、何と美しい響きだろう・・

『天つ神(素盞鳴尊)』『「国つ神(稲田姫命)』の両親の承諾を得て正式に「結婚」する。 それはまさに出雲の縁結びの大神の御業であると共に、人々の大祖神の所以でもあるのです。

八重垣神社」の見所、まだまだ尽きませんが続きは明日

参拝日:2011年5月18日

 


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