車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

富士山本宮浅間神社~其の二 in 静岡県富士宮市

2018年12月18日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・静岡県

昨日は鳥居からいきなり本殿へ飛んでいったので、今日は神域の入り口となる楼門から。 慶長9年(1604)、『徳川家康』によって造営された静岡県指定文化財の丹塗りの楼門。上部に掲げられた「冨士山本宮」の扁額は、文政2年(1819)『聖護院入道盈仁(えいにん)親王』の宸筆。

楼門前の「鉾立石」は、明治初年まで行われていた、山宮御神幸の際の神鉾を休め奉った所。 この石に鉾を立てて休んだあとは、山宮に着くまで鉾を地につける事は決して許されなかったといいます。
この山宮御神幸で実際に使われて現存する「鉾立石」は、ここと山宮浅間神社参道の2基のみ。

幣殿・拝殿は本殿と同じく『徳川家康』の造営によるもので、屋根は本殿と同様に檜皮葺。妻入りで正面が入母屋造、背面が切妻造となっており、内外面ともに丹塗となっています。

貫に施された獅子の彫刻は鮮やかに彩色され、楽しげに穏やかに笑顔を振りまいており、その姿はいかにも女神の鎮座される宮に相応しいもの。

向拝の龍でさえ、この艶やかさ

拝殿の左右にある蟇股には、これもあでやかな「桜」の彫刻。 ご祭神の名でもある『木花(このはな)』は「桜」の古名と云います。

瑞雲の中、輝くばかりに美しい羽根を広げて飛翔する一対の白鶴。

境内には多くの桜の木が植えられ、拝殿の前には「武田信玄公手植え枝垂桜二世」。 かってこの一画には『武田信玄』の手植えと伝えられる、七本の桜が存在したといわれます。
桜の季節、富士山と丹塗りの社殿と薄紅色のしだれ桜を見る為に、春爛漫の季節に是非参拝したいものですが・・多分人出の数だけで怖気づく事疑いなし(-_-;)。

「本宮浅間神社」のもう一つの神域が、国の特別天然記念物に指定される「湧玉池」。噴火で冷えて固まり何層にも重なった溶岩、その地層の中を約15年の年月をかけて湧出するという神の水。

「湧玉池」水源の岩上には朱塗りの「水屋神社」が鎮座し、『御井神・鳴雷神』が祀られます。 清らかな水をたたえる池の中には、「梅花藻」の鮮やかな緑、影を落とすのは「紅葉」の赤。
水面に揺れる光のきらめきを見ていると、騒がしい現実世界がふ~~~っと遠のいていくようです。

説明板の最後に、三十六歌仙の一人『平兼盛(かねもり)』の和歌。
【つかうべき かずにをとらん 浅間なる 御手洗川の そこにわく玉】
『平兼盛』と聞いてピンとこない人も、百人一首にある【しのぶれど  色にいでにけり わが恋は  物や思ふと 人のとふまで】の作者と聞けば「ああ」と頷かれる筈。

私たちは二度の参拝で二度、この御神水を頂いたのですが、2011年の折には神域で遊ぶ沢山の神鶏を見ました。 人の姿を見ても逃げるでも慌てるでもなく、ゆったりと餌をついばむ姿は、流石神域の鶏(笑)

其の二のラストは奉納絵馬、「富士山と朝日と駿河湾の波」・・って書くと、どっかのマンホールの説明みたい(笑)

神社と言えば何を置いても忘れてはいけない神獣さんですが、続きは「富士山本宮浅間神社~其の三」で。

参拝日:2011年11月11日&2016年12月10日

 

 


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