いすみ市岬町和泉に門を構える天台宗寺院「明王山・飯縄(いづな)寺」。『飯縄大権現』を本尊とします。 藁葺屋根と丹塗りの対比が鮮やかな室町期様式の「仁王門」、思わず足を引き止めさせます。
縁起に【大同三年(808)、『慈覚大師』により開山、本尊の『飯縄大権現』が天狗のお姿をしていることから、「天狗のお寺・おいづなさん」と古くから親しまれている。火防・家内安全・海上安全・商売繁盛・無病息災・厄除・盗賊除など、十三のご利益があり、信仰を集めている】
仁王門の内にて、境内・ご本尊を守護される阿吽の仁王像にも、門と同じく朱の色が残されています。
ここでは素晴らしい山門を見ただけで、境内にも入らず大急ぎで次の目的地に。伊八の「天狗と牛若丸」の欄間彫刻を拝見できなかったのは心残りですが、色々と諸般の事情で断念。
「飯縄寺」に残る「源義経と天狗」の伝説。「牛若丸が鞍馬山で武術を学んでいた時、大天狗から「奥州に向かうなら、わしの知り合いのいる上総国の飯縄寺へ訪ねてみよ」といわれ、伊豆から舟でこの地に着き、参拝して行きました。」(画像は別の場所で頂いたパンフレットより) 欄間の「天狗と牛若丸」は、この伝説を知った伊八が、それを基にして彫ったのかもしれませんね。
宮彫刻と聞くと目が無い二人ですが、先にも愚痴ったように、日程、時間等々の事情を考えたうえでの事。そのうえで、どうにも「波の伊八」とは縁が薄いようです。
訪問日:2014年5月23日
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