富士市岩淵にある東名高速道路「富士川サービスエリア」&道の駅「富士川楽座」。 二つの施設はほぼ同じ場所に位置し、連絡道を通れば両方の施設に行くことができます。
この二つの施設では、2011年と2016年の二度にわたって車中泊をさせていただきました。 今回は、それぞれの年に車泊で経験した思い出を、二度に分けて書いてみたいと思います。
2011年の車泊で利用させていただいた「道の駅:富士川楽座」には、何年経っても忘れられない、強烈な思い出があります。
静岡県への訪問で何が楽しみだったかって聞かれて、「富士山を見ること!!」と即答した私。 この時の予定でも、とにかく富士山が美しく見えるが絶対条件! 富士山の観光スポットとして名高い「富士小山・御殿場・長泉・裾野・三島・沼津」を中心に旅の予定を組みました。
ところが最初の訪問では、連日の厚い雲に遮られて「富士山は何処?」状態。それに追い討ちをかける雨に遮られたりで散々。そうして迎えた車泊旅六日目、道の駅で迎えた早朝に車の窓から見えたのは・・・・
嘘みたいな話ですが、それが富士山だと認識できるまでかなりの時間を要したのです(^^;) 慌ててデジカメを向ける私に、ご亭主殿なんて、富士山のはずが無いとまで言うし(笑)でも、それはまごう事無く憧れの「霊峰・富士の山」!!車の窓から身を乗り出す二人の前で、刻一刻とその色を変えてゆく神秘的な美しさは・・・
それはどんな美辞麗句を連ねても、とても表現できるものではありません。静岡入から6日目・・・憧れていた富士山が今目の前にある。富士山を見て泣くなんて、本当に予想もしませんでした(笑)
長い時間、自分の中で富士山の見える景色がごく普通に思えるまで、見つめ続けていました。 何度も何度もデジカメに、その美しい姿を記録し続けました。
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この後、私たちは何度も富士山を見、またその後の旅でも幾度となく富士山をみてきました。 けれど、この朝一番に見た富士山より美しい富士山は、きっと他には無いと言い切れます。
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道の駅にある展望カフェは、真正面に富士山が見えるということで、人気のスポット。 すでに随分とたくさんの人がきていて、それぞれ思い思いに、富士山を鑑賞しています。「富士川」の向こうにこんもりと茂る「岩本山」そして長く伸びる裾野の頂点に雄大な富士山。
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まるでとり付かれたかのように、私たちはここでも何度もデジカメのシャッターを押し続けました。 どれほど見ても見飽きない永遠の絶対美の前では、カメラの画像なんてたかが知れています。
それでも、どんな些細な変化も記憶にとどめておきたくて、馬鹿みたいにシャッターをきりました。起床してから実に2時間が経過(^^;)
とりあえず納得して(笑)朝食を済ませたあと、「富士川サービスエリア」へと徒歩移動。 ここから見る富士山も実に美形で雄大。思わず、~富~士は日~本一の~山~♪と口ずさんでます(笑)
恋焦がれた富士山とのツーショット(〃∇〃)
SAに展示されていた「富士川トンネル・貫通石」。傍らの説明に【2004年8月3日に、第二東名高速道路(現:新東名高速道路)の富士川トンネルが貫通した際に採取された石で、もともとは安産祈願で知られていたが、他県の貫通石の影響を受けてか、いつしか受験生に人気となり、隠れた合格祈願スポットになっている。】
「貫通」・・・なるほど、安産祈願かぁ・・、「貫通」そうか合格祈願かぁ・・・(笑)
富士山に浮かれていた私たちの足元に柔らかい毛玉が・・・「富士川サービスエリア上り」には、かなりの数の猫さんがいて、健気に食べ物をねだっています。 土から生まれたわけでも天から降ってきたわけでもない・・誰かがここに置き去りにし、自然の摂理によって存在する猫たち。猫好きの人間かどうか・・この仔たちはたぶん本能で察知した上で、必死に頭を摺り寄せてきます。 たいしたものは持っていないけれど・・・・今この瞬間の飢えが少しでも和らぐように・・・ごめんね!無責任で。ごめんね、連れて帰ってやれなくて(;_;)
訪問日:2011年11月12日
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