ときわ大橋の袂、不思議な時計塔の傍にひときわ目を引くなまこ壁と土蔵のお屋敷。
こちらは、明治20年(1887)に呉服問屋として財を成した豪商『依田直吉』の邸宅(依田直吉呉服店)として建てられたもの。屋号が「中瀬」であった事から「中瀬邸」と呼ばれています。
とりわけ見事な鏝絵が施された土蔵に、ご亭主殿は大興奮(笑)。竹林の猛虎(もうこ)は金色の眼をらんらんと光らせ、龍は雲間を貫き天へと駆け登る。
母屋や土蔵など七棟からなる中瀬邸は、昭和63年に町が買いとり現在は総合案内所として活用されています。建物は木材から細かな彫刻、金物に至るまで贅が尽くされており、当時の豪商の生活の様子を垣間見ることができます。
中瀬邸から川沿いの道を行くと、たぶん個人所有であろうと思われるなまこ壁の土蔵が現れ、町歩きの目を楽しませてくれます。特に観光名所としての固有名詞はなくとも、ここは本当に「なまこ壁」の町なんだと改めて実感。
那賀川の河口近く、「はまちょう橋」の袂に見かけた群を抜く規模のなまこ壁の屋敷。張り巡らされたなまこ壁の塀の長さにまずは驚きのため息。
「依田家」の住宅と言うことだけ確認しましたが、個人のお屋敷かもしれないので静かに見学。屋敷中を取り囲むなまこ壁の塀、突き抜けて見えるなまこ壁の土蔵。 何もかもがスケールが大きすぎて、ここまで立派だと、やっぱりため息しかでてきません(^^;)
記事の再編集の為にマップの確認をしたところ「 松崎町地域交流館「浜丁」(旧依田四郎邸)」の表示。色々変わっていても不思議ではない年数が流れて行ったのだと改めて歳月の流れに想いを馳せています。
「はまちょう橋」を渡って振り返った先、那賀川に映る「なまこ壁のお屋敷:旧依田邸」。
至る所で目にするなまこ壁の塀・土蔵、それは古いものだったり最近の施工だったりと様々。新旧いずれにしても、そのどれもが町並みにしっくり溶け込んで、何度でも訪ねて歩きたくなる景観を作り上げています。
広いなまこ壁を背景に、季節の花が彩りよく活けられた様子はそのまま一枚の写真アート。 花台になった荷車は、自分が舞台の引き立て役であることをしっかりと承知しているかの如く、出しゃばらず無骨に。
「松崎温泉 長八の宿・ 山光荘」。ここは伊豆の長八の作品が刻まれた「長八の間」が人気だとか。 泊まりはよほどの事情が無い限り、車中と決まっている私たちには、たぶん縁のない場所(^^;)
松崎町の町歩き、まだまだ見所いっぱいなので続きは明日d(-_^)
訪問日:2011年11月9日
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