『民主瓦解 政界大混迷への300日』を読んだ、下手なドラマよりも面白いが
今日は私のお正月も終わりを告げ、日常が始まった。今年初めての会議はルネスホールの「空間創造委員会」、今日から稽古が始まる「演劇on岡山Ⅲ」や今年の活動などを語り合った。
さて、一昨日・4日の御用(仕事)始めの挨拶で、嘉田由紀子滋賀県知事は政治団体「日本未来の党」の代表辞任を表明した。総選挙直後に既に「未来の党」は小沢一郎グループと分党しており、結果としては、小沢一郎に利用して捨てられた感じだ。
それにしても、滋賀県議会では嘉田知事の政治団体代表との兼務について、政権党である自民党議員は厳しい批判を展開したと聞くが、大阪市議会の自民党市議団が橋下市長に対しても同じような対応なのだろうか、そんな報道を聞かない。
その橋下大阪市長は、一昨日の御用(仕事)始めの挨拶で、「国政政党を率いる立場として、今年は政治的ポジションが強くなっていく。この立場で市長をやる」(スポーツ報知)と語っている。市長という職は、そんな片手間でできる仕事ではないと思うのだが。市政の主人公である大阪市民のみなさんはどう考えているのだろう。
そんな政治について、興味深く読んだのが読売新聞政治部編『民主瓦解 政界大混迷への300日』(新潮社刊)だ。2011年8月の民主党代表選挙を経て野田首相誕生以後から、昨年夏の自民党や民主党の代表選挙の動きの活発化を含めての政界流動化の動きまでを報じている。
この間、消費税増税の攻防、野田・谷垣の接近、脱原発への動き、消費税増税の民自公の3党合意、小沢の脱退による民主党分裂などの動きが克明に報告されている。これに加えて、裏では経済界(財界)や米国政府などの動きも加わって、一大政治ドラマが展開されているに違いない。下手なドラマよりも、とても「面白い」。
ただ、このドラマは、結論的には私たちの暮らしやこの国の明日に変わるだけに、面白がってだけではいけない。それでも、こうした新聞の報道が、キッチリと一冊の本になって読めるのは、とても嬉しい。
参議院選挙に向けて、今後どんな政治ドラマが展開していくのか、政治から目を離してはいけないと思う。何しろ「政治は暮らし」なのだから。
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