地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

四代目

2012年12月14日 | 歌舞伎・演劇・バレー

 

『僕は亀治郎でした』を読んだ、「市川猿之助襲名披露公演」観劇が楽しみ

 「歌舞伎美人(かぶきびと)メールマガジン 第318号」が、昨晩届いた。その中に、「2013年1月1日(火・祝)~26日(土)、大阪松竹座『二代目市川猿翁 四代目市川猿之助 九代目市川中車 襲名披露 壽初春大歌舞伎』公演の前に、猿之助と中車を囲んでの取材会が行われました」という記事があった。

 中村勘三郎があまりに早すぎる旅立ちをした後の、これからの歌舞伎界を支える中堅・若手は誰だろうと考えると、真っ先に思い浮かぶのはやはり市川海老蔵だ。そして市川猿之助(前亀治郎)だ。加えて少しひいき目にだが、片岡愛之助あたりかと思う。

 歌舞伎は、ある意味宝塚と同じでスター主義で、その演目の座頭が演出も兼ねる。それ故、好きな歌舞伎俳優を持つことが歌舞伎を身近に感じ好きになる道と言われている。その意味で、先の三人はまさしく歌舞伎界を支えるスターの道をばく進していて、明日の歌舞伎界を支える俳優さんたちと言えよう。

 さてその一人の「市川猿之助襲名披露公演」が、来年元旦から幕を開ける。私も観劇予定としているが、それは午前の部だ。そして、夜の部では先代(三代)猿之助四十八撰の一つ「四の切」で、宙乗りの狐六法を魅せる。その「四の切」について、「歌舞伎美人メルマガ」で、猿之助は次のように語っている。

 「三代目の『四の切』は神業に近いと言っていいくらい素晴らしい。どこまで勉強できるか、深めていけるかに挑戦する年だと思います」「『四の切』は究極の形。いじってはいけない。自分のズレが1ミリでも、10代伝わると1センチのズレになります。百年先を思うと、歌舞伎を後世に残すのであれば、自分が1ミリでもずれてはいけないんです」。

 この「四の切」について、一昨日いつもの「ニニキネアワー」の「私設読書ルーム」で読んだ『僕は亀治郎でした』(集英社刊)でも、書いている。もっと早くこの本を読み、「歌舞伎美人メルマガ」に接していたら、夜の部のチケットをゲットしていたのにと、少しだけ悔しい思いだ。そうは言いつつも、やはり1月の大阪松竹座『二代目市川猿翁 四代目市川猿之助 九代目市川中車 襲名披露 壽初春大歌舞伎』公演は、とても楽しみにしている。

 ただ、『僕は亀治郎でした』を読んだ上で思うのだが、四代目猿之助は先代や「澤瀉屋」一門との関係はあろうが、亀治郎時代の精神を貫き通して欲しいと思う。来年は御園座(3月)、博多座(6月)、そして12月の南座・顔見世と襲名披露公演が続く。すると、来年四月の「四国こんぴら歌舞伎」も、猿之助もありかなとも思ったりもする。是非とも体調を整えて、頑張って欲しいものだ。

 

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