地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

善太と三平の会

2023年04月10日 | 身辺雑記


 一昨日・4月8日(土)には坪田譲治文学研究会である「善太と三平の会」の役員会に参加した。会場は石井幼稚園内に開設されている「坪田穣治 こどもの館」。リアルでの役員会開催は、コロナ禍以前いらい。まさに4年ぶりの開催。

 ところで、日本を代表する児童文学者・作家である坪田穣治(「全治と三平」が登場する作品が有名)は岡山市の名誉市民でもある坪田穣治は、おひな様の3月3日に生まれ(1890年生)、七夕の7月7日に亡くなった(1982年没)。

 そんな坪田穣治の功績をたたえて、1984年には岡山市立中央図書館の前庭に「坪田穣治文学碑」が建立された。そして岡山市の全国の地方自体の文学賞では二番目とする「坪田穣治文学賞」の第一回の贈呈式が、1985年2月に行われた。因みに第一回の受賞作は、太田治子著『心映えの記』。そうした中で、坪田穣治文学の精神を永遠に伝えるため「善太と三平の会」が、1985年7月6日に立ち上がった。



 この「善太と三平の会」は、「郷土出身の偉大なる作家・坪田穣治作品を読み、その世界を味わうとともに、『善太と三平』にみられる豊かな子どもの世界を広く今の子どもたちの心の中に育てていくことを目的」して発足した。

 以来今日まで、坪田穣治の発信に向けて、坪田穣治文学賞とまさに車の両輪として活動を続けてきており、読書・研究部会は今も毎月必ず開催している。

 そうは言いながらも、今の若い人たちは坪田穣治の名前を知っている人は多くはないと言わざるを得ないし、その作品を読んだことのある人は少数と言わざるを得ないと考える。



 そうした中で、津田譲治文学賞を格とする文学によるまちづくりをよりいっさう進めるために、岡山市はユネスコの「文学創造都市」への加盟を目指している。

 まさに今、「善太と三平の会」の出番の時が到来していると考えている。そのため、7月1日に岡山市立中央図書館で開催する総会は、より市民のみなさんにも開かれた形での開催を検討している。総会の第一部として、以下の4つの特別企画を用意している。たくさんの参加をお願いしたい。

 ①特別公演;「市民の力を合わせて、岡山市の『文学創造都市』づくりを」(仮題) 講師:山川隆之吉備人出版社長、②坪田譲治作品の「大きなもの」の朗読:内田順子さん(「むらさき花だいこんの会(岡山空襲を語り継ぐ会)」)、③「『「善太と三平の会』のこれまでの活動を振り返って」 報告者:福間トキ子「善太と三平の会」会長、④解説;市立中央図書館内の坪田穣治コーナーなどについて ご案内役:永田朱美岡山市立図書館長

 ところで、昨日の役員会で、私は歴史ある「善太と三平の会」の会長をお引き受けせざるを得ない状況となっており、総会に提案されることとなった。浅学非才ではあるが、生きている中での様々な事情であり、ともあれは頑張るしかないと考えている。

 そして、ともあれは、1991年に坪田穣治生誕百周年を記念して「善太と三平の会」が、岡山文庫(150)として発刊した『坪田穣治の世界』を、再度読み返そうと思っている。



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