春、中庭にもいろんな花々が咲いてくれている。星のソナタも、咲き始めた。
パートナーが永久の旅立ちをして以来、お花の世話もすることになった。自分で言うのも照れるのだが。若い頃の私は結構色白で手も綺麗だった。でも、今は畑や中庭の雑草を見つけると、すぐに素手で抜いたりもしている。
なので、ツメは黒く汚れ。手は荒れ放題。人様に見せられたものではない。まだまだ、素敵な女性を手を歩きたいと思うのだが、さすがにこの手ではと、じっと手を見つめたり。
そんなことを考えていると、手を繋いで歩いてくれる希望があった。これから通うであろうデイサービスや入所するであろう介護施設では、「おじいちゃん、大丈夫?」と、女性のヘルパーさんに手を引かれて歩く姿が思い浮かぶ。
さえない老人の私の私の希望とは、そんなもの。う~む。
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