地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

誰も取りこぼさない

2024年03月14日 | ひとりごと


 私は2016年7月に開設した「子ども食堂・えがお」の立ち上げから参加している。その全国の「子ども食堂」(名称は子ども食堂以外に、「みんなの食堂」、「地域食堂」と多様)をつなぎ、「こども食堂の支援を通じて誰も取りこぼさない社会を作る」を理念としている「むすびえ」という団体(=認定NPO法人全国こども食堂支援センター)がある。

 「子ども食堂」の始まりだが、ネットによると「東京都大田区で八百屋を営んでいた方が、2012年、地域の子どもたちに夕食を低価格で提供し始めたのが、『こども食堂』の名前を冠した活動の第1号と言われている」。

 「むすびえ」の資料によると、2016年に319団体(その数字の中に「子ども食堂・えがお」が入っているかは定かではない)だったのが、2023年に9132団体となっている。また年間延べ利用者は、2023年で1584万人(推計)とのこと。

 私は「子ども食堂」は、子どもたちの「憩え、かつ楽しく食べる場」としての役割があると考えている。この「子ども食堂」が、各小学校区に1ヵ所開設されたらいいのにと思う。多くの民間団体のみなさんにご支援をいただいているが、政府や自治体ももっと支援をして欲しいと願う。

 さて、その「食」に関してだが、今月・3月2日付朝日新聞土曜版の「はじまりを歩く」には、「学校給食」が取り上げられている。

 その紙面によると、1889年に山形県鶴岡町(現鶴岡市)で、「大徳寺に作った忠愛小学校で、農作業にかり出される貧しい子どもらのために、住職達が托鉢をして寄付を集め、弁当を持ってこられない子に無料でおにぎりや塩ジャケを与えたのが給食の始まり」、「給食は週6日、時々は全員に提供するなどし、心を傷つけないようした」とのことだ。

 いつの世にも、「誰も取りこぼさない社会を作る」いとなみが営々として続けられていることを実感する。この世は、まんざらでもない。みんなが力を合わせて、「誰もが人間の尊厳を保って、心豊かに生きられる世の中」になればと願う。その隊列の一員に、私もなれればと思う。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 来年は再建600年 | トップ | いのうえ歌舞伎 バサラオ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ひとりごと」カテゴリの最新記事