関西に住んでいて「うどんより蕎麦が好き」と言うと、そのあとの反応を考えるとなかなか言えません。私はどちらも同じぐらい好きですよ(って)
四国のうどん文化と接近している淡路島では、讃岐のうどんと大阪のうどんの微妙なバランスがあるように思います。「鳴ちゅる」の影響はない(きっぱり)
先週の信州での蕎麦が×、もしかして淡路にあるあのお店は?と思い、何かの切り抜きを頼りに、水曜の午後に出かけてみました。
事前のネットでの予習だと、到着にかなり困難なところのように思います。でも近づくと、このような小さけどホッするような案内が数か所に立てられていました。快晴の青空の下、伸び始めた稲がきれいです。
このような立て看板だけを頼りに、たぶん7~8ヵ所の看板を確認して到着。平日の13時過ぎ、このような山間のお店。もちろん行列はなく、駐車場には二台の車。「きっとお客さんのじゃないな」と思いながら、玄関のドアを開きます。
「こんにちは」「いらっしゃいませ」との返答に安心しながら、蕎麦店によくあるように、靴を脱ぎお店のスリッパに履き替え、「うわぁ、おしゃれ!」な窓際のテーブル席に案内されました。
メニューは超が付くようなシンプルさ。もり(ざるといなか)、おろし、鴨せいろだけ。
蕎麦店巡りもなく、こだわりもないのですけど、うっすらと緑がかった蕎麦に癖のないつゆ。辛味大根少々。何もない、でもほっとするような景色を眺めての「さわやか」(私流の表現です)な蕎麦。蕎麦は音をたて、すすりながら流し込むのが粋。
それを感じられました。
見た目には派手さのない、素朴な蕎麦でしたけど、でもどこにも負けていないと思います。「ごちそうさまでした」と素直に言葉に出ました。