前にも書いたことですが、読み始めた小説がおもしろいものだと、どんどん読み進みたくなるのとは逆に、早く読んでしまうのは「もったいない」と思う事があります。だから段落ごとに少しずつ。
そんな小説にまた巡り会えました。自分で選んで買ったのじゃなく、知人から「どうぞ」って譲り受けたものなのですけど。
自分にはもちろんそんなことはなかったけど、男の子の小学校最後の夏休みの経験として、その中にすっと入り込むことができる物語でした。
本筋とは違うけどなるほどと思った事は2点、これだけじゃ何のことかわからないけど、ぜひ読んで確かめてください。
① 剣じゃなくて盾を選んだのは、人生は攻撃よりも守る方がずっと困難だから。P.70~P.71
② 大人になってもなんの役にも立たない受験勉強が必要な本当の理由。P.137
とにかく楽しく読んでしまった一冊。ただ物語の中心となった3人の男の子とひとりの女の子のその後は、読者に任せてもよかったかも。