21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

久々の競馬逆転劇に酔う

2022-03-14 18:19:27 | ヨレヨレ競馬ライフ

 初めて馬券を買ってから45年が過ぎた。間違いなく、私が人生で仕事よりも夫婦生活よりも何よりも長く続けている趣味だ。それだけ競馬の世界は奥が深く魅力が尽きないということだが、そこはギャンブル、当然、泣き笑いの繰り返しであり、度が過ぎて道を踏み外す瀬戸際に立ったことも何度かある。それでも何とか持ち堪えたのはただただ運が良かったからだろう。つまり、土壇場の逆転劇というやつだ。

 先週の競馬は、久々にそんなギャンブルの醍醐味を味わった。数年前に慎ましやかな年金生活に入り、掛け金こそ昔の十分の一以下であるから、たかが知れているが、それでも年金暮らしの身にはスリル満点ではあった。

 ひさしぶりにアルバイトが休みで土日がオフとなり、今年は馬券の調子がよくそこそこ資金も溜まっていたこともあり、土曜の1レースから競馬三昧としゃれこんだのがドラマの始まりだった。

 私が終日競馬に挑戦するときは、1レースは全部買うのが基本であり、当然、中山、阪神、中京の3レースすべて買って、その日の運だめしをするのだ。全部当たれば今日は大勝負だとなり、全部外せば今日はツキがないので控えめに、1つでも当たればまあまあいけるんとちゃう、そんな感じで勝負の1日がスタートする。買う馬券は3連複か3連単で、1目100円で、1レースに1000円前後といった感じである。

 その日は阪神の1レースで3連複があたり、まあまあの出だしだったが、なんと終わってみれば、それまで蓄えた口座がすっからかんになっていた。

 たぶん、昔のレートで勝負していたら、たぶん真っ青になっていたはずだ。今のレートにしてからはパチンコで大負けした感じのレベルなので、やっぱ、ダメだったか、それにしてもバカやっちまったなあといった感じだった。

 しかし、大負け食らって、一層、燃えるのがおバカなギャンブラーの性で性懲りもなく日曜のリベンジを誓っていた。

 朝、いつになく早起きし、コンビニに日刊スポーツを買いに行った。その場でギャンブル口座に入金しようかと思ったが、たしか休日の手数料が330円だったような気がして、同じ休日でも200円は痛いと思い、9時過ぎるまで待った。郵便局なら220円、イオンなら110円、郵便局はすぐそば、イオンは少し遠い、迷った末に郵便局にした。コンビニよりは安いからよしとしよう。

 問題はいくら入金するかだが、楽しむのとリベンジするのとでは勝手が違うわけで、悩んだ末に普段の倍の2万円入金した。もし負ければ、しばらく競馬はしないという決意の末の行動であった。

 いよいよ勝負開始、例によって3場の1レースすべて勝負する。結果は中京の3連複のみ当たりで、トータル3600円買って、帰ってきたのはわずかに640円。早くも3000円弱が消えた。めげず2レースも3場買う。もうすでに熱くなっていた。その時点で、負けは決まったようなものだが、その日は運が味方した。中京の3連単1930円が当たり、阪神は3着が抜けで3連単を惜しくも外したが、中山でドラマが起こった。3連単を外してがっかりしていたら何と間違えて3連複のフォーメを買っていたではないか。なんと20010円の配当に驚いたことこの上ない。これはツキ以外の何物でもないと俄然やるきが漲る。

 そこで、平常心をとりもどし、3場アタックをやめ、狙ったレースのみ買うことにした。するとさっそくツキがもどってきた。阪神の4レースで3連単を的中、47080円が帰ってきた。その時点で、何と前日の負けを取り返すどころかトータルでプラス収支になってしまった。

 しっかりものなら、そこでお開きするのだろうが、根っからのギャンブラーはさらにエンジンがかかってしまうのだ。ちまちま取ったり取られたりを繰り返し、メインレースを前に2万円が7万円まで回復した資金が、結局3万6千円ほどに目減りしていた。せめて、5万まで回復しないとシャレにならんと思い、6千円で3場のメインを買うことにした。

 勝負は金鯱賞と決めた。ジャックドールの逃げ切り5連勝を信用すべきか、GⅠ馬の地力に賭けるか、迷いに迷った。結局、最後まで迷い、ジャックの逃げ切りとレイパパレの逆転を天秤にかけた3連単で勝負することにした。

 買い目は③⑩ー⑥⑬⑩ー⑥⑬⑩⑦④の3連単を1目100円、③ー⑩⑥⑬⑦ー⑥⑦⑩④⑬1目100円の3600円で勝負した。残りの2400円を中山と阪神の桜花賞トライアルに振り分けた。

 結果は金鯱賞が的中し、きっちり5万円まで回復した。どうせなら7万まで盛り返したいと欲が出て、最終レースに3場アタックをかけたが、当たったのは中山の最終3連複だけで、トータル5万2千円ほどでリベンジ終了。

 まあ、3万取り返したのだから上出来だろうと思ったが、もっと勝てたはずという気持ちがけず、もんもんとしていたところ、高知競馬で勝負してみっかとロクでもないことを思いついてしまった。JRAの即パットなら高知の4レース、佐賀のメインレースまで買えると日刊スポーツの地方競馬欄の隅に書いてあったのだ。

 ちなみに高知競馬は一発逆転ファイナルレースが楽しみで、結構遊んでいたので、初めてではなくそれなりに傾向と対策は頭に入っていた。

 その日は恐ろしく感が冴えわたり、高知の2、3、4Rすべて3連単を的中、佐賀のメインであるクラウン賞だか何だかの重賞も3連単で取ってしまった。キッチリ残高7万円、5万円のプラス収支となり、超スッキリした。

 笑えるのは佐賀のメイン、実は買い目を間違えてダントツ人気の8番を間違えて7番と入れてしまったのだ。

 ①⑧ー①③⑥⑧ー①③⑥⑧と買うはずが、締め切ったあとに確認すると①⑦∸①③⑥⑦ー①③⑥⑦となっているでないか。どう考えても⑧が絡まないはずがないとスタート前から完全にあきらめムード。

 ゲートが開いて、8番が難無く好位置につけ、もう終わったと諦めていたが、直線に入って狙っていた①が先頭に立ったあたりで雲行きが変わってきた。差し馬の6番がなんと人気の8番をかわし2番手に、それでも8は3着に残るかと思ったら最内から3が猛然と突っ込んできて鼻ずらがあったところがゴール。嘘だろうとゴールシーンのリプレイをスローで見ると、えっウソ、届いてるじゃん。もう笑いが止まらない。完全にあきらめていたはずが、16000円の万馬券である。

 結局、その日は買い間違えが功を奏したかっこうでリベンジ大成功となった。超ひさしぶりにハラハラドキドキの土日のギャンブルを満喫した。まあ、リベンジが失敗に終わっていたなら、とうぶん馬券は買えないと腐りきっていたのは目に見えている。それにしても、勝てば官軍、今週は倍返しだ。

 

 

 

 

 

 

 

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