良薬はイヤ、当面の安定を優先へ
来年4月からのFRBの長官にはイエレン女史が決まるようです。金融緩和論者でバーナンキさんの跡継ぎにはいいのでしょう。
イエレン女史は、議長就任が正式に決まれば、雇用の最大化と物価安定、金融システムの安定化を促進するため最善を尽くすと表明されたようで、アメリカという病人に対して、「手術よりも保存療法で」という立場のようです。
それで元気になったら、ぼつぼつ手術(出口戦略)を考えるという事でしょうが、手術が出来るほど元気が回復(経常赤字改善)するとは思われません。
雇用を大事にするということはいいことですが、そればかり重視していては、何時まで経っても出口は来ない可能性が高いように思われます。
今回も、シェールガス・オイルという強力なフォローの風が吹いたのに、それを最大限有効に活用しようという国民の気概は希薄で、すでに省エネは忘れて、ガソリンがぶ飲みのフォードのピックアップの売り上げが大幅増などという報道もあります。
為政者が、アメリカの真の危機を訴え、国民に、多少厳しくとも、こうしたチャンスをとらえ、健全なアメリカへの回帰を促すような方針が明示が出来ないものかなどと考えてしまいます。
共和党も最終的には、負債の上限の引上げに(暫定という条件を付けながらも)賛成するでしょうし、問題は当面の弥縫策に矮小化され、近い将来また同じ問題が繰り返されることを知りながら、当面を糊塗することに終わるのでしょう。
日本でも世界でも、此の所そちらを歓迎する状況のようで、為替や株価にそうした反応が端的に示されています。
アメリカは世界のために金融緩和や財政政策をやっていてくれるという解釈も成り立つのでしょうが、最終的には、二日酔いに「迎え酒」のたぐいで、問題の本質解決は遠のくばかりです。
折しも、G20、G7です。いつか誰かが本質論を言い出さなければならないのでしょうが、苦い良薬は飲みたくない、矢張りこのままダラダラということになるのでしょう。
日本はその辺りを十分理解しながら、今後の内外政策を考えて行くべきでしょう。
来年4月からのFRBの長官にはイエレン女史が決まるようです。金融緩和論者でバーナンキさんの跡継ぎにはいいのでしょう。
イエレン女史は、議長就任が正式に決まれば、雇用の最大化と物価安定、金融システムの安定化を促進するため最善を尽くすと表明されたようで、アメリカという病人に対して、「手術よりも保存療法で」という立場のようです。
それで元気になったら、ぼつぼつ手術(出口戦略)を考えるという事でしょうが、手術が出来るほど元気が回復(経常赤字改善)するとは思われません。
雇用を大事にするということはいいことですが、そればかり重視していては、何時まで経っても出口は来ない可能性が高いように思われます。
今回も、シェールガス・オイルという強力なフォローの風が吹いたのに、それを最大限有効に活用しようという国民の気概は希薄で、すでに省エネは忘れて、ガソリンがぶ飲みのフォードのピックアップの売り上げが大幅増などという報道もあります。
為政者が、アメリカの真の危機を訴え、国民に、多少厳しくとも、こうしたチャンスをとらえ、健全なアメリカへの回帰を促すような方針が明示が出来ないものかなどと考えてしまいます。
共和党も最終的には、負債の上限の引上げに(暫定という条件を付けながらも)賛成するでしょうし、問題は当面の弥縫策に矮小化され、近い将来また同じ問題が繰り返されることを知りながら、当面を糊塗することに終わるのでしょう。
日本でも世界でも、此の所そちらを歓迎する状況のようで、為替や株価にそうした反応が端的に示されています。
アメリカは世界のために金融緩和や財政政策をやっていてくれるという解釈も成り立つのでしょうが、最終的には、二日酔いに「迎え酒」のたぐいで、問題の本質解決は遠のくばかりです。
折しも、G20、G7です。いつか誰かが本質論を言い出さなければならないのでしょうが、苦い良薬は飲みたくない、矢張りこのままダラダラということになるのでしょう。
日本はその辺りを十分理解しながら、今後の内外政策を考えて行くべきでしょう。