tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

新型コロナと高齢者:胸腺についての雑学

2020年03月04日 21時20分29秒 | ご警戒を
新型コロナと高齢者:胸腺についての雑学
 世の中、新型コロナウィルスでもちきりです。

 世界経済も新型コロナのせいで、成長率は下方修正、このブログも、本来の付加価値関連の問題、世界経済の成長(世界の付加価値生産の増加)予測改定といった問題を取り上げるべきなのでしょうが、今日も新型コロナの話題です。

 先日、親しい友人が、こんなことをメールしてきてくれました。
 「友人の医者から、新型コロナが流行りそうですが、簡単な自己免疫力を高める体操を教わったので、ご紹介します。何かのお役にたつのではないかと思います。」

 ということで、自己免疫力を高めるには、「胸腺」を刺激して、その働きを活発にすることが重要です。まず、両肘を横に張って後ろに引く、背中で「肩甲骨がくっつく」ように。これを3×3回ほど、それから「左右の鎖骨の真中の少し下」を軽く10~20回ぐらい拳で叩く。思いついた時にこれをやると良い、というのです。

 胸腺というのは覚えがあって、以前、大人になっても子供のようなことを言うと「お前は胸腺の発達しすぎじゃないか」などと言ったり言われたりしたものでした。
 胸腺は思春期に最も活発で、その後は急激に委縮してしまうものだと聞いていました。

 メールを見て、胸腺には自己免疫を高めるなどという役割があるのかとびっくりしてネットで見ますと、胸腺は大変な機能の持ち主でした。
 免疫機能を持つT細胞は胸腺の中で作られるというのです。病気のもとになるウィルスなどが入って来ると、このT細胞がやっつけてくれる(細胞性免疫)という訳ですから、胸腺は大事です。

 ところが、胸腺は思春期に最も活発に活動し、その後は急速に衰えて、「70歳ぐらいになるとほとんど機能しなくなる」というのです。
 
 それで納得したのが、新型コロナウィルスに感染すると高齢者ほど危険という現実です。子供は感染しても、風邪かな?で済んでしまう。しかし我々高齢者には危険極まりないウィルスという事なのでしょう。

 子供は軽症で済んでも、感染の媒介はするそうですから、毎日通勤電車に乗っている孫との付き合いも慎重にしなければならないのでしょう。

 そんなことで、上記の体操(療法)で、既に80代後半、多分痕跡器官化した私の胸腺に「頑張れ」といっても詮無いことと分かり、せっかく教わったのに残念でしたと思っていましたが、よく読んでみましたら、最後の所に、「この運動は自己免疫力を高めるだけでなく『誤嚥』の予防にも効果があります」と書いてありました。

 新型コロナは一時的の流行かも知れませんが、誤嚥は一年中の問題ですので、やっぱりこれは役に立っ運動だ、思い出したらやる癖をつけようと思っているところです。