アメリカ経済の過ち
アメリカ経済の問題は当分続きそうです。
昨年からこのブログで、実体経済の潤滑油であるべきマネーの世界が実体経済にマイナスの影響を与えることがないようにと書いてきましたが、それは叶わぬことでした。
アメリカに暮らしていない私などが、文献でアメリカを知るのには限度があります。経済や経営のシステムでも、関連する法制度でも、アメリカを見習ってやっている日本です。まさかアメリカが日本のバブルのようなことをやっているとは思わず、サブプライム問題も、どこまで大きいのか実感がありませんでした。
しかし最近の報道では、事態は異常に悪く、金融機関等の損失の合計が現状で2千数百億ドル、その半分は海外にばら撒かれていて、さらには今後1兆ドル近くまで拡大する可能性無しとしないなどと聞かされ、アメリカ経済の回復は容易でないなどといわれますと、実体経済への影響はかなり大きくなりそうです。
折角アジア経済が成長をはじめ、EU統合の効果も出て、ヨーロッパ経済も堅調、日本も、プラザ合意の円高とバブル崩壊の苦難を克服して、まともな経済状態に近づいたというのに、基軸通貨国のアメリカがこんなことをしてくれたのでは・・・、と情けなくなります。
後講釈を聞けば、やっぱり万年赤字国のアメリカが、世界の金を呼び込んで、繁栄を続けることに無理があった事が解りますが、後の祭りでした。住宅の値上がりを担保にして金を借りて消費を増やすことが健全な経済発展だとFRBも思っていたのでしょうか。
今、バーナンキさんは、モラルハザードを承知で、金利を下げ、資金を供給して金融システムを保たせる努力をしているようです。火事の火を消すことに似ています。しかし火を消すのも容易ではないようです。さらに、たとえ火は消えてもても、後始末をして新しい家を建てないと生活出来ません。万年赤字のアメリカは、またそれを借金でやるのでしょうか。誰が金を貸すのでしょうか。自分で稼いで建てるためには、アメリカが競争力を回復して黒字国にならなければならないでしょう。そのためには、どこまでのドル安が必要なのでしょうか。
政治、軍事、経済、金融の超大国、アメリカの混乱と再生は、世界に、そして日本に、どのような影響を与えるのでしょう。
アメリカ経済の問題は当分続きそうです。
昨年からこのブログで、実体経済の潤滑油であるべきマネーの世界が実体経済にマイナスの影響を与えることがないようにと書いてきましたが、それは叶わぬことでした。
アメリカに暮らしていない私などが、文献でアメリカを知るのには限度があります。経済や経営のシステムでも、関連する法制度でも、アメリカを見習ってやっている日本です。まさかアメリカが日本のバブルのようなことをやっているとは思わず、サブプライム問題も、どこまで大きいのか実感がありませんでした。
しかし最近の報道では、事態は異常に悪く、金融機関等の損失の合計が現状で2千数百億ドル、その半分は海外にばら撒かれていて、さらには今後1兆ドル近くまで拡大する可能性無しとしないなどと聞かされ、アメリカ経済の回復は容易でないなどといわれますと、実体経済への影響はかなり大きくなりそうです。
折角アジア経済が成長をはじめ、EU統合の効果も出て、ヨーロッパ経済も堅調、日本も、プラザ合意の円高とバブル崩壊の苦難を克服して、まともな経済状態に近づいたというのに、基軸通貨国のアメリカがこんなことをしてくれたのでは・・・、と情けなくなります。
後講釈を聞けば、やっぱり万年赤字国のアメリカが、世界の金を呼び込んで、繁栄を続けることに無理があった事が解りますが、後の祭りでした。住宅の値上がりを担保にして金を借りて消費を増やすことが健全な経済発展だとFRBも思っていたのでしょうか。
今、バーナンキさんは、モラルハザードを承知で、金利を下げ、資金を供給して金融システムを保たせる努力をしているようです。火事の火を消すことに似ています。しかし火を消すのも容易ではないようです。さらに、たとえ火は消えてもても、後始末をして新しい家を建てないと生活出来ません。万年赤字のアメリカは、またそれを借金でやるのでしょうか。誰が金を貸すのでしょうか。自分で稼いで建てるためには、アメリカが競争力を回復して黒字国にならなければならないでしょう。そのためには、どこまでのドル安が必要なのでしょうか。
政治、軍事、経済、金融の超大国、アメリカの混乱と再生は、世界に、そして日本に、どのような影響を与えるのでしょう。