GM、GEの自己資本比率
1960年代、アメリカの大企業は 自己資本比率の高さを誇っていました。それに引きかえ、日本企業は主要企業でも自己資本比率は低く、「アメリカ企業はさすがだ」と感嘆したものでした。
当時は通産省が「世界の企業の経営分析」という主要国、主要企業の経営数字の比較統計を出していて、それをみるたびに、日本企業はまだまだと実感させられたわけです。
因みに、当時の自己資本比率の日米比較(1964年)を主要産業の主要企業で見てみますと、
<自動車> <電機> <鉄鋼> <化学>
GM 73.8% GE 61.7% USスチール 66.9% デュポン 86.7%
トヨタ 50.4% 日立製作所 28.6% 八幡製鉄 33.5% 三菱化成 24.1%
(ダイヤモンド社「経営統計の見方・使い方」成瀬健生著1968年)
といったもので、トヨタは別格として、当時の日米の財務体質の格差は歴然です。
ところが今はどうでしょうか。
ネットで得られたのは、この中でGMとGEでした。後は、経営形態が変わったのか、財務の発表形態が変わったのか、比較できるような数字は発見できませんでした。
ところで、GMとGEの自己資本比率を見ると2007年ですが、
GM ‐24.9% (総資産1488億ドル、総負債1859億ドルで371億ドルの債務超過)
GE 14.5% (総資産7953億ドル、自己資本1156億ドル)
GEの場合は、GEキャピタルが稼ぎ頭などといわれ、業態が変わってしまったようですから、一概に比較できないのかもしれませんが、いずれにしても、かつてとは様変わりです (因みに同年のフォードの自己資本比率は僅か2%)。
世界経済の足を引っ張るようなことになってしまったアメリカ経済の変貌の底には、アメリカ経済を支えてきたアメリカの基幹産業・企業のこうした変貌があることも見ておかなければならないのではないでしょうか。
1960年代、アメリカの大企業は 自己資本比率の高さを誇っていました。それに引きかえ、日本企業は主要企業でも自己資本比率は低く、「アメリカ企業はさすがだ」と感嘆したものでした。
当時は通産省が「世界の企業の経営分析」という主要国、主要企業の経営数字の比較統計を出していて、それをみるたびに、日本企業はまだまだと実感させられたわけです。
因みに、当時の自己資本比率の日米比較(1964年)を主要産業の主要企業で見てみますと、
<自動車> <電機> <鉄鋼> <化学>
GM 73.8% GE 61.7% USスチール 66.9% デュポン 86.7%
トヨタ 50.4% 日立製作所 28.6% 八幡製鉄 33.5% 三菱化成 24.1%
(ダイヤモンド社「経営統計の見方・使い方」成瀬健生著1968年)
といったもので、トヨタは別格として、当時の日米の財務体質の格差は歴然です。
ところが今はどうでしょうか。
ネットで得られたのは、この中でGMとGEでした。後は、経営形態が変わったのか、財務の発表形態が変わったのか、比較できるような数字は発見できませんでした。
ところで、GMとGEの自己資本比率を見ると2007年ですが、
GM ‐24.9% (総資産1488億ドル、総負債1859億ドルで371億ドルの債務超過)
GE 14.5% (総資産7953億ドル、自己資本1156億ドル)
GEの場合は、GEキャピタルが稼ぎ頭などといわれ、業態が変わってしまったようですから、一概に比較できないのかもしれませんが、いずれにしても、かつてとは様変わりです (因みに同年のフォードの自己資本比率は僅か2%)。
世界経済の足を引っ張るようなことになってしまったアメリカ経済の変貌の底には、アメリカ経済を支えてきたアメリカの基幹産業・企業のこうした変貌があることも見ておかなければならないのではないでしょうか。