ゴーヤと名月と
紛争、難民、権謀術策渦まく中での国連総会と、経済面では二大超大国経済の不安定、影響を受ける国々、これをチャンスと捉えるかピンチと捉えるか市場の乱高下を増幅する国際投機資本、狭くなった地球表面は混乱の只中にあるようです。
市井の片隅の1市民としては、ただ傍観するだけで為す術はありません。われわれ日本人にとって唯一の救いは、日本は世界の平和と発展を愛する国で、紛争への加担はせず、復興には貢献してくれる国という評価が定着してきていることと、幸いにも日本経済が安定を取り戻し、自分たちの努力次第で、安定成長路線を築けそうな状況にあるということでしょう。
今年は仲秋の名月とスーパームーンが天体の運行と暦がズレたせいか2日にわたり、運よく三多摩辺りでは雲もほとんどなく、綺麗なお月さまが見られました。
デジカメでただお月様を撮っても、変哲もないのでどうしようかなと思っていました。
我が家では、このところ毎年、日除けのために窓の前にゴーヤを育て、ベランダに届くようにしていますが、今年は古くなった外装の塗り替えをしたので、植えていませんでした。ところが工事が終わったころ、昨年落ちた種から一本の実生が伸びて、ようやくベランダに届くようになりました。
ということで、ゴーヤの葉の向こうに名月ということにしました。それが上の写真です。スーパームーンではなく十五夜のほうです。
宮沢賢治は「世界が全体幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない」と言っています(『農民芸術概論』)。とてもそこまで行き着けない凡人は、この混乱した地球の片隅で、しばしの安息を感じました。