混迷深まるトランプ劇場、世界情勢、日本
トランプ氏が次期大統領に決まっとき、「トランプ氏の勝利宣言の演説は、ビックリするほどまともなものでした」と書きました。その後はどうでしょうか。
重要な視点は3つほどあるように思います。
第一に、トランプ氏本人の発言や行動が選挙戦の中でのものからどう変わっていくか、
第二に、共和党の主流派との関係がどのように収まるのか、
第三に、反トランプ・デモの今後、「アメリカの融和」がどう進行していくのか。
さらに言えば、ロシア、中国、EU、日本などとの関係がどんなところに落ち着いていくのかという巨大な問題が控えています。
こうしたものは全て第一のトランプ氏自身の「次期大統領」としての言動に大きく依存するところですが、このところ、トランプ政権の人事の進捗などから見ても、未だ収斂の様相は簡単には見えていないようで、さらに加えて、選挙結果の再集計問題などが出て、先行きに新たな混迷の要素も加えたりしています。
おそらく、こうした混乱の終息にはかなりの時間がかかるでしょう。こうした問題が起きるのも、覇権国としての力に衰えを見せたアメリカがなお覇権国の地位にとどまらざる得ないような現在の世界情勢があり、そうした現実に対して、アメリカ内部からその負担に耐えかねるといった大衆の本音が噴出し始めたことによるものでしょう。
「大国の興亡」か「覇権国の交代」か、言葉の適切さは解りませんが、今日のアメリカの状態がこうしたものである確率は高いと思いますし、もしそうであれば、問題はまさに巨大であり、短期間にどうこうといった問題ではないでしょう。
まさに世界史の大きな転換が始まった所と理解すべきではないでしょうか。
大事な事は、そうした難しい時代に、日本のような、ある意味では特殊な国(普通の国ではないという意味)がどういう選択をすべきか、でしょう。
日本は決して大国ではありません、覇権などには全く縁遠い国です。小さな国土に多少多めの人口を持ち、世界に有用な経済発展や先進技術の開発に常に注力し、そうした面で多くの実績とノーハウを蓄積し、その結果、世界3位の経済力を持ち、しかも平和憲法を持って、戦争をしない国です。こんな国はほかにありません。
そして、大事な事は、そうした特殊な国であることを世界から認められ、ある意味ではそれなりの評価を受け、多くの新興国が「日本を見習おう」としてきているような国なのです。
アメリカは勿論、中国、ロシアも、勿論EUも、日本という国を世界で有用な国として確実に認識しているのが現状でしょう。
勿論、現在の国際関係ですからえげつないことも随分あるようで、経済力、技術力をもつ日本を巧く利用しようとするところも沢山あるでしょう。
勿論、日本自身も、その経済力・技術力で世界に貢献し、なかんずく途上国の健全な発展に協力し、共生、共栄を旨として、力を貸すことは国としての使命と心得ています。
こうした日本が、現在の揺れ動く歴史の1ページの中で、「普通の国」になるのか、「特殊な国、日本」として、「日本らしい」世界への貢献を目指すのか、今、日本人はその問いに対する答えを確り持つことが要請されているのでしょう。
トランプ氏が次期大統領に決まっとき、「トランプ氏の勝利宣言の演説は、ビックリするほどまともなものでした」と書きました。その後はどうでしょうか。
重要な視点は3つほどあるように思います。
第一に、トランプ氏本人の発言や行動が選挙戦の中でのものからどう変わっていくか、
第二に、共和党の主流派との関係がどのように収まるのか、
第三に、反トランプ・デモの今後、「アメリカの融和」がどう進行していくのか。
さらに言えば、ロシア、中国、EU、日本などとの関係がどんなところに落ち着いていくのかという巨大な問題が控えています。
こうしたものは全て第一のトランプ氏自身の「次期大統領」としての言動に大きく依存するところですが、このところ、トランプ政権の人事の進捗などから見ても、未だ収斂の様相は簡単には見えていないようで、さらに加えて、選挙結果の再集計問題などが出て、先行きに新たな混迷の要素も加えたりしています。
おそらく、こうした混乱の終息にはかなりの時間がかかるでしょう。こうした問題が起きるのも、覇権国としての力に衰えを見せたアメリカがなお覇権国の地位にとどまらざる得ないような現在の世界情勢があり、そうした現実に対して、アメリカ内部からその負担に耐えかねるといった大衆の本音が噴出し始めたことによるものでしょう。
「大国の興亡」か「覇権国の交代」か、言葉の適切さは解りませんが、今日のアメリカの状態がこうしたものである確率は高いと思いますし、もしそうであれば、問題はまさに巨大であり、短期間にどうこうといった問題ではないでしょう。
まさに世界史の大きな転換が始まった所と理解すべきではないでしょうか。
大事な事は、そうした難しい時代に、日本のような、ある意味では特殊な国(普通の国ではないという意味)がどういう選択をすべきか、でしょう。
日本は決して大国ではありません、覇権などには全く縁遠い国です。小さな国土に多少多めの人口を持ち、世界に有用な経済発展や先進技術の開発に常に注力し、そうした面で多くの実績とノーハウを蓄積し、その結果、世界3位の経済力を持ち、しかも平和憲法を持って、戦争をしない国です。こんな国はほかにありません。
そして、大事な事は、そうした特殊な国であることを世界から認められ、ある意味ではそれなりの評価を受け、多くの新興国が「日本を見習おう」としてきているような国なのです。
アメリカは勿論、中国、ロシアも、勿論EUも、日本という国を世界で有用な国として確実に認識しているのが現状でしょう。
勿論、現在の国際関係ですからえげつないことも随分あるようで、経済力、技術力をもつ日本を巧く利用しようとするところも沢山あるでしょう。
勿論、日本自身も、その経済力・技術力で世界に貢献し、なかんずく途上国の健全な発展に協力し、共生、共栄を旨として、力を貸すことは国としての使命と心得ています。
こうした日本が、現在の揺れ動く歴史の1ページの中で、「普通の国」になるのか、「特殊な国、日本」として、「日本らしい」世界への貢献を目指すのか、今、日本人はその問いに対する答えを確り持つことが要請されているのでしょう。