今年は日本にとっても世界にとっても大事な年のようです。
日本にとっては長い経済の低迷状態から何とか脱出しなければという意味で大事な年だと思っています。
世界にとっては、ウクライナやパレスチナで続いている戦争を何とかして止められないかという意味で重要な年です。
このブログでは、この2つの問題を今年の元日と2日に書いて来ました。
日本経済の方は春闘が主要な問題とみられ、このブログでもその点を重視しています。春闘は現在進行中で、多少の前進がみられるようです。
ウクライナとパレスチナでの戦争の問題は、日本には直接の手出しができる問題ではありませんがトランプさんが、アメリカの大統領という立場で本格的に取り組んでくれるというので、日本はその成功を願う立場でしょう。
成否のほどはまだ判断不能ですが、そうした国際問題への関心と共に、このブログで球上で戦争が起きないための方途という問題に強い関心を持っています。
既にこの問題は種々取り上げていますが、具体的には、戦争と独裁者の関係です。
歴史の現実を見れば、戦争を起こすのは殆んどが独裁者のようです。中世までは、国というのは殆んど王制ですから、王様が独裁的であれば戦争が起きるようです。
勿論、近世以降も帝政はあり、フランス革命の様なリベラルな動きの後でナポレオン皇帝が出現したり、ドイツでは選挙で選ばれたヒットラーが独裁者になって第二次大戦の惨禍が起きたり、この時は日本も天皇制を奉じた軍部が独裁者としてドイツと共に戦ったことはご承知の通りです。
さらに近くは、ゴルバチョフが共産党一党独裁のソ連邦を解体して生まれた民主国家ロシアがいつの間にかプーチンという独裁者の国になってしまっています。
更に鄧小平の改革開放の後の中国が、習近平に至って独裁国家に衣替えかと言われる状態になったりしているようです。
いま世界中の80億人と言われる人々のほとんどは、平穏な日常と、次第に豊かな暮らしが実現し、快適な社会になって欲しいという願いをもって日々の生活をしているのでしょう。
それなのに、なぜ、そうした人々の素直な意識や願いに反して、独裁的なリーダーが生れ、戦争が起き、破壊と殺戮が日常茶飯事のようになるのでしょうか。
どうしたら、そうした多くの人の願いに反した残念な事態が起きないようにすることが出来るのでしょうか。
今後、世界の平和を考えていく事が、ますます必要になるでしょう。何故なら、何か近年、独裁的なリーダーが実権を握る国が多くなっているような気がするからです。
世界最大の石油埋蔵量を持つと言われる豊かであるべき国ベネズエラでのハイパーインフレによる経済破綻、独裁政権は倒れてもシリアの止まらない内戦、パレスチナに殲滅の圧力をかけるイスラエル、理想国家の建設を目指したリビアの独裁化による内戦と分断などなど、仏教国ビルマでのクーデターによる独裁政権と内戦、などの多くでは国家経済の崩壊、内戦や分断が起きているのです。
こうした現実を見れば見る程、人類のために戦争を止めなければならない。そのためには、先ず、独裁政権の誕生を、未然に防止することが必要となるのです。
そのためには、独裁政権の誕生の原因を見極め、その上で、何をしなければならないかを徹底検討していかなければならないでしょう。
折に触れて検討を続けたいと思います。