経済発展と戦争
われわれホモサピエンスは、その発生以来生活の安定と向上を求めてきたのでしょう。穴居生活の中で、飢えや寒さや猛獣、毒蛇などから家族を守り、動物としての本能であるサバイバルの努力を続けながら、もっといい暮らしを求めて、アフリカ大陸からユーラシア大陸全体、さらにはベーリング海峡を渡って北米から南米の最南端まで全世界に広がっていきました。
この間20万年とか30万年とかいわれますが、経済成長が認識されるようになったのは、長く見ても近世になってからの数百年で、しかも領土や植民地を拡大しなくても経済成長が可能とはっきり認識できるようになったのは第2次大戦後、僅か数十年前からではないでしょうか。
領土については、本格的な版図拡大や植民地化のための戦争はなくなりましたが、資源獲得のための争いはまだ続いているように見えます。しかしこれも領土と同じように、経済力さえあれば、欲しい資源は手に入ると理解されるようになれば、「戦争するより経済力をつけたほうがいい」と誰もが早晩考えるようになるのでしょう。
端的な話が、日本の場合も、かつての欧米を真似て、富国強兵をやり、最後には石油をはじめとした資源獲得のために太平洋戦争に突入するという大失敗を犯しました。しかし失敗の結果、焦土となった限られた国土の中で、一生懸命頑張った結果、当時はで世界に稀な高度成長を実現し、世界でも最も豊かな国の仲間入りが出来たのです。
地球上の資源も豊かさもゼロサムではない、経済活動と技術革新によって、種々の代替資源もふくめて考えれば、資源も豊かさも限りなく増やすことが出来るという認識が広まれば広まるほど、豊かになるために戦争をするという行為が如何に馬鹿げたことかが、ホモサピエンスの中の共通認識になって行くのではないかと思われます。
日本は、平和憲法を持つ国として、また、限られた資源のない国土の中で世界有数の豊かさを実現した国として、失敗への反省もこめて、自らの経験をもっと真剣に語っても良いのではないでしょうか。
われわれホモサピエンスは、その発生以来生活の安定と向上を求めてきたのでしょう。穴居生活の中で、飢えや寒さや猛獣、毒蛇などから家族を守り、動物としての本能であるサバイバルの努力を続けながら、もっといい暮らしを求めて、アフリカ大陸からユーラシア大陸全体、さらにはベーリング海峡を渡って北米から南米の最南端まで全世界に広がっていきました。
この間20万年とか30万年とかいわれますが、経済成長が認識されるようになったのは、長く見ても近世になってからの数百年で、しかも領土や植民地を拡大しなくても経済成長が可能とはっきり認識できるようになったのは第2次大戦後、僅か数十年前からではないでしょうか。
領土については、本格的な版図拡大や植民地化のための戦争はなくなりましたが、資源獲得のための争いはまだ続いているように見えます。しかしこれも領土と同じように、経済力さえあれば、欲しい資源は手に入ると理解されるようになれば、「戦争するより経済力をつけたほうがいい」と誰もが早晩考えるようになるのでしょう。
端的な話が、日本の場合も、かつての欧米を真似て、富国強兵をやり、最後には石油をはじめとした資源獲得のために太平洋戦争に突入するという大失敗を犯しました。しかし失敗の結果、焦土となった限られた国土の中で、一生懸命頑張った結果、当時はで世界に稀な高度成長を実現し、世界でも最も豊かな国の仲間入りが出来たのです。
地球上の資源も豊かさもゼロサムではない、経済活動と技術革新によって、種々の代替資源もふくめて考えれば、資源も豊かさも限りなく増やすことが出来るという認識が広まれば広まるほど、豊かになるために戦争をするという行為が如何に馬鹿げたことかが、ホモサピエンスの中の共通認識になって行くのではないかと思われます。
日本は、平和憲法を持つ国として、また、限られた資源のない国土の中で世界有数の豊かさを実現した国として、失敗への反省もこめて、自らの経験をもっと真剣に語っても良いのではないでしょうか。