東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

その時じぶんならばどうする

2023年10月07日 00時00分01秒 | 2023秋イン

お世話になっております。2年470スキッパーの北村です。時間の都合上、まとまりの無い文章になっておりますが、ご了承ください。

秋イン決勝の振り返りをさせて頂きます。470チームのリザルトについては澤田さんのブログに掲載されています。残念ながら全日本への切符を手にすることはできませんでした。

 

昨年は陸で電話で伝えられる先輩方の成績に一喜一憂していたと記憶していますが、今年は控えのスキッパー、そしてサポートとして三日間共に淡青に乗りました。

不安定な風の予報で、このレースが最終レースかもしれないという緊迫感が毎レースありました。

結果として試合に出ることはありませんでしたが、交代の提案をされた時に、4年生の引退のかかったレースであるという重圧を再認識させられました。

交代するからには、より前を走ってこなきゃいけない。ですが、その自信が持てなかったのがというのが本音です。

 

代替わり後からの個人的な振り返りをさせて頂きます。

470で最初にスキッパーをしたのが10ヶ月前のこの土日。二日目にして船に穴をあけ、とんでもない野郎だと思われてたと思います。

冬合宿では、乗るたびごとに初めての風を体験して、強風の時はプチパニック状態でした。

冬合宿を終えたあたりから、スピードの良し悪しに意識が向く余裕が出来たことと、同期と乗れるようになったことから、ヨットがとても面白くなってきました。

春から夏前にかけては、平日でも暇があれば自主練に行って、小松さんのマンツーマン指導を受けた日もあったりと、濃い練習が出来ました。

夏合宿では、他大を交えたコース練習に参加する機会が増え、上位との実力差をひしひし感じる結果になりました。

ざっとこんな感じです。成長曲線を描いてはいると思いますが、秋インで活躍することを目標にする選手の1年間ではなかった。

でも、次の1年間はそれを目標にしなければいけない立場にあります。来年の今、前を走る自信が持てないなんて言ってられない。

 

気持ち新たに、頑張っていきたいと思います。

 

それでは、おやすみなさい。

 

 

470スキッパー

 

北村湧

 

 

 

p.s. 学科ガイダンスと秋イン決勝初日がかぶって、ガイダンスには行きませんでしたが、学科に友達は出来ました。一年生にむけて、来年の参考までに。


GATCHI MEN

2023年10月07日 00時00分00秒 | 2023秋イン

こんにちは!お世話になっております。一年470クルーの相川です。もう半袖短パンタオルケットで寝るのがちょっぴり厳しい季節になってきました。夏の終わりと共に秋の始まりです。

先日、まだ少し夏っぽさの残る中、秋イン決勝が行われました。今回は、何も知らないペーぺーの一年ですが、僕なりに経験したことを話していきたいと思います。

まず最初に、僕はこの大会で出される特別な雰囲気に驚きました。先輩方の面持ちがどこか“ガチ”だったのです。さらに驚いたことに、いつものハーバーに見慣れないキラキラした人たちが、、、?!

応援部の方たちがわざわざ応援しに来てくださったのです!この応援には圧倒されました。正直最初は全然応援なんかで盛り上がれない雰囲気でしたが、応援部の方達の全力の応援で先輩たちの緊張がほぐれていくのが分かりました。僕も来年はスタメンとしてTOKYOコールを呼ばれるようになりたいな〜、などと呑気なことを考えていました。

その後、ハーバーには他大学の応援部も押し寄せ、なんだか僕にとってはお祭り騒ぎの様相を呈してきたように思え、この大会の大切さを感じると共に、胸踊るような気分がしました(いかにもペーぺーの感想)。

今回、秋インを通して、僕は陸で球や、という試合の速報を伝達する係を担当していました。海で頑張る先輩方の順位を手に汗握りながら聞いていて、ヒヤヒヤでした。談笑をしていても、海から報告の電話がかかってくると空気が変わります。

そんなこんなで微風による波乱の中、1日目が終了。スナイプは盤石の試合運びをし、470もペナを出さず健闘しました。

2日目も微風ではあるが、休日になったことで会場はさらに盛り上がり、僕ら一年を中心とする陸組の応援熱は高まりました(赤灯台の下で部旗を振り回してる奴なんかも)。ここで470は決勝通過ライン争いに入り、目の離せない展開になりました。

3日目はこっちまで緊張して来ました。僕は出艇時に470の先輩を見送る時に、張り詰める緊張で胸がいっぱいになりました。頑張ってください!、、と言いたかったっけれど、なんか言葉に無責任さが混じるような感じがして、言い出せずに(今となっては若干の心残り)、心の中で応援することしかできませんでした。

結果は、スナイプは2位という素晴らしい成績を残し、470は惜しくも決勝敗退でした。個人的には実感が全然なくて、もう終わり?、という感じ。厳しい現実を前に茫然としていて、その後も実感がないままクラス別ミーティングへ、

この時僕は初めてヨット部の一部員としてその場に参加していた、と感じます。今までは若干のお客様気分で生活していましたが、もう一緒にプレーは出来なくなる4年生と、2、3年の先輩方のアツい話し合いを見て、先輩の持っている”ガチ“が僕の中にも芽生えているのを感じました。4年生の残す言葉は重みがあって、とても心に響き、僕もこの悔しさを晴らしたいと思いました。

まあこんなようなことを、おこがましくも感じていたわけです。来年はもっと強いチームになれるように、また僕も、そこにより貢献できるように、1年間全力で頑張っていきたいです。

T! O!K•Y•O〜! チャン!チャン!チャン!  T!O!KYO! アイカワ! Let's go!T!O!KYO! アイカワ! Let's go-! オー、オーオーオーオーオオー、、、

それではまた会いましょう!

一年 相川 悠太郎


秋の気配

2023年10月06日 23時58分00秒 | 2023秋イン

今年の秋インは秋というには程遠いほど、まだ暑さが残っていました。


お世話になっております。スナイプクルー4年の柳澤球大朗です。


紆余曲折あって自分は去年のペア、大野と出場することになりました。


今年にはいってからは全日本個人戦にて何レースかしか乗ってないペア。でもその時にそこそこいい景色が見れたから、秋インでは余裕を持って戦えるはず。配艇が決まった時は、そんな甘い考えを持っていました。


いざ本番になると、そんな余裕はどこかに消え去ってしまいました。なんだかうまくいかない。去年は喧嘩ばかりしていた2人も今年はなんだかギクシャクしていました。


結局、思っていた走りはできないまま、秋インは終わってしまいました。


個人の反省点は上げればキリがないです。まだまだ課題はたくさんあると感じました。


着艇すると、複雑な気持ちになりました。


全日本で目指すものがひとつ、なくなってしまった悔しさを少しずつ実感してきました。


470チームのみんな、本当にお疲れ様でした。


幸いにも、サポート含めチームメイトのおかげでスナイプにはまだ借りを返すチャンスがあります。


あと少し、最後まで一緒に走りきれたらなと思います。


秋インが終わった途端、一区切りがついたように暑さが消えて涼しくなってきました。


寒さにお気をつけて。


無念の敗退

2023年10月06日 20時36分00秒 | 2023秋イン
お世話になっております。3年470スキッパーの澤田です。

大きな節目となるタイミングでのブログですが、時間の関係上そう長々とは書けませんと、断らせていただきます。

9/29-10/1の3日間で行われた秋イン決勝が終わり、今年の関東秋インシリーズも全て完結しました。決勝のリザルトは470チームのみ以下に示します。


4829 吉田/槇枝 11-39-22-13-24 計109点 19位
4791 澤田/山本 17-35-20-17-29 計118点 22位
4692 成相•安藤/加藤•丸山 33-12-37-46(BFD)-32 計160点 36位

1位 早稲田大学 115点
2位 慶應義塾大学 175点
3位 日本大学 177点
 途中略
8位 法政大学 376点
9位 東京大学 387点


悔しくも470チームは全日本インカレ進出とはなりませんでした。本当に、あと一歩だっただけに、悔しい結果に終わってしまいました。

コンディションとしては北東から東のシフティな微風と、大きく西風も入る南西の微風ということで、あまり葉山では経験したことのないような風でしたが、ちゃんと実力通りの結果になったと言わざるを得ません。

個人的な振り返りを先に書こうと思います。

僕自身、去年は運営側、春インはサポートだったので、この秋インで初のインカレデビューとなりました。2番艇に乗せてもらい、かっこいいビブスを着て、みんなの声援を背に受けながら出艇をした時は、今まで感じたことのないプレッシャーを感じましたが、レースにマイナスに働くようなことはなかったと思います。

相方のクルーもファンキーな野郎ですが、さすがに緊張していたようで、D旗掲揚のホーンがなってもトイレから戻ってきませんでした笑。

その緊張がマイナスに働かないよう、レース前にはその日の風の特徴やチューニングの良し悪し、レースプランについてしっかり話し合い、「落ち着いてやれば大丈夫」と自分達に言い聞かせていました。

今レースは文字を付けなかったことと、回転をしなかったことは良かった反面、スタートでの攻めが足りず、苦しいレース展開になった場面があり、特に2Rと5Rは大きく崩す結果となりました。

この一年を振り返ると、ほとんどずっと相方と乗っていました。4579という、少しだけ年季の入った船に、これまた長い間乗っていましたが、前半はなかなか結果が振るわず、個人戦では目標としていた30番以内には遠く及びませんでした。スタートでは攻めすぎたり守りすぎたりして上手くいかず、得意のクローズのボートスピードは活かせず、ランニングの走らせ方に迷走して色々と大変でした。

しかし8月に入って、相方が南風のコースの引き方を掴んだようで、少し良い兆候が見え始めました。4791に乗り替わったこともあってボートスピードも改善され、コース練習でも前を走ることが増えて、調子としては良い形でインカレを迎えることができたと感じています。

今後の課題としては、安定したスタートをすること、だんごになったときに順位を落とさないこと、クルーが誰であっても走ることの3つが最重要だと考えています。

次に、チームとしての振り返りです。

去年の代替わり後、全日本インカレシングルという目標を立てましたが、スタートした時点でかなりビハインドが大きかったことを考えると、一年間質も量も最大にして練習をしないと全日本にすら行けない弱小チームとして始まったんだと、今改めて認識しています。

引っ越しなどで夏の練習量が例年よりも少なかったことを考えると、春合宿でいつも出艇が遅れていた時点で、好成績を残すのはかなり厳しい運命にあったのだと感じます。

最後の追い込みで9位という結果に留まったものの、自分達の実力の把握の甘さと、チーム内での危機感の共有不足が問題だったと感じます。

次の代ではこの経験を活かして、大きく成長した状態でインカレを迎えられるよう、
そして、江ノ島で良い形で引退を迎えられるよう、下級生も含めたチーム全体で気持ちを新たに精進していきたいと思います。

最後に、沢山のご支援、ご声援を送ってくださった保護者、LBの皆様、そしてサポートしてくださった方々、チーム東大がこれほど多くいるんだと、レース当日も非常に心強く感じました。本当にありがとうございました。



秋インカレ決勝 レース報告

2023年10月05日 21時55分48秒 | 2023秋イン

お世話になっております。3年スナイプスキッパーの中静です。

 

先週末に行われた秋季関東インカレ決勝について振り返らさせていただきます。

 

 

スナイプ級

31308 西尾/三上 8-11-2-13 34点 3

31494 大野/柳澤 22-26-23-26 97点 22

31418 中静/神田 3-18-3-23 47点 6

 

1位 早稲田大学 109

2位 東京大学 178

3位 慶應義塾大学 216

4位 中央大学 217.3

5位 日本大学 226

6位 法政大学 248

 

 

 

 

秋イン2週間前、若干の不安を抱えていました。

いつも背中を追いかけてきた西尾さんと大野さんの両方が大怪我をしてしまったからです。

 

 

大野さんからの電話で秋インには間に合わないことを告げられた時は運命の残酷さを恨みました。同時に、絶対にここを突破して全日本に繋げようという気持ちになりました。

他の4年生のためにも、様々なことを犠牲にしてサポートしてくれる人達のためにも前を走らなければならない。

 

 

それから、部活中はもちろん、寝ている時もトイレ中もヨットのことだけを考える日々でした。

 

 

 

前日には近所の町中華で「いつもの」をいただき気合い十分。西尾さんは完全に復活し、控えには千田さんもいるということでもう不安はなくなっていました。

 

 

 

1日目は北風の軽風で1レース行われました。スタートでやや出遅れましたが振れに合わせてコースを引き、シングルでフィニッシュすることができました。この時点でチーム成績は3位。普通に落ち着いてやれば戦える実力がついてきていることを実感しました。

 

そしてノーレースとなった2レース目でほとんど強豪校がBFDとなる中、東大は一艇も引っかからないというアツイ展開に。明日次第で優勝もあるぞという期待感が漂う中、1日目は終了しました。

 

 

2日目も風が安定せず、午後に南風の軽風で1レースのみ成立しました。

ここで地獄を見ることになります。1上で3艇とも後ろを走っていました。気持ちの緩みがどこかにあったのかもしれません。そこからさらに自艇はゾーン内タックでプロテストされ2回転サルコウ、他2艇も圧倒的即ジャイロングの中ノージャイとなり絶望の見た目。

 

 

応援してくれる人達の顔が浮かび、申し訳ない気持ちになりました。しかし、前年度スナイプリーダーの大根田さんが去年ずっと言っていた言葉を思い出し、目の前の一艇一艇を抜くことに切り替えることができました。

 

なんとか粘りこの時点で1位の早稲田と19点差の2位。

 

 

最終日、南風順風の中、気合いを入れて出艇。

3Rでスタートを第1線で出ることができ3082位、3位フィニッシュできた時は感動しました。神田とがっちり握手を交わしました。

 

しかし、最終4Rで崩してしまい、結果は準優勝。

 

 

早稲田は強かった。どんな時も3艇ともスタートで前に出れているし、たとえ一上で後ろを走っても必ず這い上がってくるのを見て、まだまだ実力が及ばないと感じました。

ただ、東大スナイプも間違いなく強くなってきていることを実感できるレースでした。本レースで顕になった課題を克服し、全日本インカレでは優勝出来るよう精進して参ります。

 

 

最後になりますが、応援に駆けつけてくださったLBの皆様、保護者の皆様、ありがとうございました。観覧艇も数多く出していただき、皆様のご声援が力になりました。

そして、自分たちを支えてくれたサポートメンバー、マネージャーのみなさんも本当にありがとうございました。

小戸でもっといい景色を見られるように、一緒に走り切りましょう。

 

 

中静勇輝

 


Mission: Possible

2023年10月05日 10時55分06秒 | 2023秋イン

自己紹介以来のブログ執筆になります。お世話になっております、一年スナイプクルー(先日配属になりました)の荒井です。

まだレースのルールもおぼつかないような僕が秋イン決勝の振り返りをするなんて大変恐縮なのですが、フレッシュな目線からのブログだと思ってお付き合いくださいませ。

秋イン決勝の朝はどの日も応援団の大音量のエールから始まりました。東大もレース初日に応援部が来てくれました。レースには関係のない僕がテンション上がっちゃいましたね。と同時にその異様なハーバーの様子からひしひしと今大会の重要性を認識しました。

出艇時の一年生は観覧艇の人員を除いて船台回収or学連派遣(レース運営のお手伝い)に行きます。(1日目に観覧艇に乗らせていただきました。お世話になったLBの皆様、ありがとうございました。)

今回荒井は学連がなかったので、専ら船台回収をしました。やはりその時間も熱い応援がハーバー中に響き渡っていて、海上に出ていく先輩方が「トップガン」のカッチョいいトムクルーズのように、僕がトムクルーズを見送るカッチョいい作業員のような気でいました。船台回収をダッシュで終えて、東大ヨット部の旗がなびく赤灯台の根っこまで応援しにトムクルーズばりのダッシュをかましました。間に合いませんでした。

その後はずっとたまやでした。いつも通り、得点集計が行われるたまやは事務所2階のみんなの部屋(通称みん部屋)です。この部屋、なぜか東大で一杯で、部屋の雰囲気も当然東大ガンバレムード一色。東大専用控室みたいでした。あ、利用ルールは守ってますよ。念のため。そんなみん部屋の一年生にできることは「祈」、これに尽きます。今年の漢字だったらピースフルなメッセージ性に富んでて良いですね。でもたまやの「祈」はあんまピースフルじゃないです。ガチです。ガチで祈ってるから、Excelの前で海上からの連絡に思わず声を出して喜び、そしてガックリ落ち込む。

最終日にりょうすけに「西尾さんの一位回航が見たいなぁ」って言ったら、直後に海から西尾・三上艇の一上トップ回航の連絡が来ました。電話越しにヒャッハーしてる矢野さんと一緒に叫びたい気分でした。近くに歓談中のママ友集団がいなかったら僕も叫んでたかもしれないです。「祈」が少し役立ったのかなぁ。そうだと良いなぁ。こんなことを言っているとShimaセーリングに「お前、バカじゃねぇの?」って言われそうです。ごめん。西尾さんすごすぎです。

そんな祈りも最後は通じなくて、470・スナイプともに勝負のレース前にAPAに。自然は何が起こるか分からない。

先輩方の姿を見ていると、こういう先輩になりたいな、そう強く思います。スナイプは全日本を決めたけれど、自分たちもこんな風にイカした走りができるようになるんだろうか。俺もトムクルーズになれるのかな。とりあえず練習して、ヨットの勉強をするしかないです。どれだけ先輩に怒られようが何回沈をしようが動作ができるようにならないといけない。多分四年間は光のように過ぎ去っていきます。良い加減お客様気分から脱却しないとなんですよね。カスタマーサービスを受けられる期間はもう終わりです。

そしてもうすぐ六大戦が、何より11月には全日本があります。ひとまずサポートに全面集中です。このサポート期間に何ができるのか考えて、主体的に行動することがお客様気分脱却の良い契機になるんじゃないでしょうか。言わば試用期間です。先輩方が良い結果を出せるよう、そしてヨット部をクビにならないように頑張りたいと思います。ありがとござんした。

 

一年 スナイプチーム

トムクルーズ

 

いや流石に早すぎるって

 

一年 スナイプチーム

荒井太久