こんばんは。現在和歌山からの帰途にあります仰秀チームの中田です。今回のキャンペーンではタクティシャンを務めさせていただきました。車はさっき静岡のSAを出ました。
本日は全日本J24選手権の最終日でした。
もともと微風予報だったのが今朝見たWindfinderはさらに風が落ち1mなどの表示も見え、レースはないかもしれないと思っていましたが、当初の予定より第一予告を1時間繰り上げたシエスタチームの英断により朝の風のあるうちになんとか1レースを行い切ることができました。そのあともなんとかあと1レース行おうという執念で3時間ほど落ち着かない風待ちを続けましたが、空と海の区別もつかないほどのペーターは相変わらず、APAとなりました。
第6レースについて。前日の反省を生かしブローを一つずつ拾っていく方針が功を奏し、1上をなんと2位で回航。ウヒョーと思いつつ1下もブローから出ないようにコースを引きましたがいかんせん真ん中を走り過ぎ若干順位を落とします。2上も風はあまり変わっていないように見えたので1上と同じ右奥のブローを取るコースを取りました。左右海面で見れば左からの風が少し入った左が伸びたのですが、右艇団の中では順位をだいたいキープし、シングルで2下に入ることができました。2上で左からの風が入っていたこと、1下で真ん中を走り過ぎた反省から左側をキープするコースを取り、このまま順当にゴールできるかなと思っていたのですが…。すぐ上にいた1艇に対してどういう位置で走るかに神経を傾けすぎた結果、左に回りつつどんどん落ち続ける風に突っ込んでしまい相対的に右海面にいた艇のほぼ全て(つまりほぼ全艇…!)にごっそり抜かれましたことよ。だいたいのコース戦略が決まった時点で右海面のブローを見ていなかったことが完全な敗因です…。普段風を見ている2番の山本がダウンビローしていたため視野が狭くなっていることに気が回っていませんでした。
しかし。結果だけ見れば最悪ですが、個人的にはこのレースは初めてと言っていいくらい完全に思い通りのコースを最初から最後まで引くことができたんです。だからこそ最後のミスが悔しいですが、反省点が明確になったということで、こういうレースを続けることができれば成長していけるのではないかという手応えも同時に感じることができました。
タクティシャンという責任の伴うポジションについたことで、最初はワールドの時とは違うその重みに負けそうになることもありましたが、ワールドのタクティシャン同様レースを重ねる中で成長できればいいというスタンスで臨んだ結果、少しはチームに貢献できるレベルにはなれたと思います。チームのみなさんありがとうございました。また、他のチーム、特に油壺圏のチーム(月光、ラル、だぼはぜ)の方々には多くの支援をいただき、本当にありがとうございました。
ところで2番山本は最後のレースの3/4をダウンビローで過ごしました。2位で回航までしか見てないでフィニッシュ後の順位を見た彼の心中をお察しください。あと彼は今日のスタート前にオークリーサングラスを和歌山の海神に奉納しました。労わってあげてください。
タクティシャンは楽しいですね。ひたすらコースのことを考え続けることができる素晴らしい経験です。最初は本当に自信がなかったですが、最後には後ろの「リフトしてない?」などの声を無視してタックするくらいの自信は持てるようになりました。ストラテジーについては、他チームの話でも、リフトを走る、ブローをつかむなど、基本的なことを一つ一つ着実にやっていくだけだということでした。経験を積むことで成長するのはその優先順位を瞬時につけるようになることなんだと思います。あと、対艇のタクティクスにもっと精通したいと思います。また、タクティシャンは喋り続けることでヘルムを、「ああこいつはちゃんと考えてるな」と安心させ、走りに集中させることができるという話も聞き、深く納得しました。ディンギーにもまんまあてはまることですね。レース中は喋り続けます。
深夜のノリ(車の到着する2,3時間後まで死ぬほど暇)で適当に書いていたら結構なボリュームになりましたが、それだけ考えることができた遠征になりました!車は現在御殿場のあたりです。このままだと3時に横浜着とかになるんですが、どうしましょうね。
失礼します。