こんばんは。4年主将、スナイプスキッパーの海野です。
春インカレが終わり、引越しが完了したという事で、春インカレの総括をしたいと思います。
まず、予選から振り返りたいと思います。
予選での個人の成績としては1レースを除いてすべてシングルでまとめる事が出来たので、とても上出来だったと思います。とにかくスタートとスタート後の走りが良かったというのが全てでした。
スタートは上の5、6番目につけている事が多かったのですが、スタート直前になると、周りの船がラインに対してとても引っ込んでいる状態になっていたので、ノンストレスで自分だけ飛び出してスタートする事が出来ました。1人だけ飛び出せたのは、見通しを常に正確にとって、安全な見通しを頭の中に染み付かせるほどに記憶しておくことで、確信を持ってラインを読めたからだと思います。
一方で苦手だという事が露呈した事もありました。それは、微風での走りと下有利での下スタートです。
微風での走りは、他の船と比べてジリジリと角度が落ちていき、最終的に下の船にくっついてしまう為に、走りづらくなりタックせざるを得なくなることが、頻発しました。スピードばかり考えてしまい、落とし気味になり過ぎているのかな、と分析してはいますが、ここは秋インカレまでに修正出来ないとお話にならないです。なんとしても改善します。
次に、下有利での下スタートでは、ノンストレスでスタートする事が出来ませんでした。さっきラインを読めたと言いましたが、下有利の時は下が混み過ぎて見通しが見えない事がしばしばです。なので、自信を持って前に出る事が出来なかったのが原因の1つだと思います。また、下有利という事もあり、スタボのクローズでラインまでの高さを稼ぐ事が出来ないので、タックをしてポートのクローズで高さを稼がなければならないのに、うまくタイミングを見出せずスタボの他艇に邪魔をされてポートのクローズで高さを稼げなかった事も原因です。
下有利のスタートを下1で出る事ができて、なおかつ毎回のように下スタートを成功させていた山本くんに極意を聞いておきたいと思います。コツがあるみたいです。
次に決勝の振り返りをしたいと思います。決勝ではシード7校が参加するという事もあり、かなりレベルの高いレースになりました。しかし、その中でもスタート前の位置取り、スタート直後の他艇との位置関係は申し分のない良いスタートを切ることが出来ました。予選で出来ていた見通しを徹底的に取ることが、決勝でも実践できていました。一方で、スタート後の走りはかなり上位校との差を感じさせられるものでした。ジリジリと下に近づいて行ったり、上の船にブランケに入れられたりと、逃げのタックを打たざるを得ない状況になってしまい、思い通りのコースを引くことが出来なくなってしまい、結果的に逃げを繰り返すコースになってしまうという最悪の展開でした。今後に向けての反省は、スタート前の加速だと思います。加速がうまく出来ないから、スタート後の走り出しが遅いのだと分析しました。
成果として、強風(5~10m)でのクローズのスピードは決勝においてもかなり戦えるということが確認できたことが挙げられます。強風での1上の順位は8位、2位、10位と、かなり充実していました。課題としては、そこからしっかり順位をキープもしくは上げていく事が出来なかったと言う事です。クローズは良くても、ランニング、リーチングが遅かったです。特にリーチングは見るからに差が詰まっていくようなスピード差で絶望的でした。
最後に指摘しておかないといけないのは、スタート前にロッキングで42条
を取られてしまった事です。スタート前に、加速の動作の為に立ち上がって体重をかけようとしているところで取られました。スタート1秒前に取られたので、その遅れを取り戻す事が出来ず順位も悪くなってしまいました。今後の反省として、加速の時にもう少し動きを抑えてジュリーに目をつけられない様にします。
つらつらと成果と反省点を書いてきましたが、自分としては470が7位でシードを獲得できたり、スナイプは予選を断トツのトップ通過する事ができたりと、この冬と春の東大ヨット部の活動が間違っていなかったのだと確認できた事が東大ヨット部にとって最大の成果だと思います。
秋インカレでは両クラスとも絶対に全日本インカレに出場出来るよう、できるだけの事は全てやって、悔いの残らない様にしたいと思います。