東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

仰秀イタリアワールドブログ⑩

2018年08月27日 18時40分05秒 | 仰秀イタリアワールド
Buonasera!仰秀2年タクティシャンの春日です。


今日はとうとうレース初日です!
少し緊張しつつもわくわくしながら朝ハーバーに到着し、艤装をします。
イタリア人はのんびりしているのか、最初のスタート信号が13時以降(日本ではありえませんね)だったので、艤装をしてから昼飯を食べて、出艇しました。

ガルダ湖は地形の影響で風が独特の吹き方をします。朝は弱めの北風、昼以降は強めの南風が吹いており、南風の時は西側(風上を前にして右側)にある湖に突き出る岬の影響で、風がベンドして常に右側が強くなっています。右側が良いというのは分かっている中で、如何にして右サイドに船を持っていくかというのがポイントだったと思います。

まず第一レース
下有利でアウターが混んでおり、またプラン的になるべく早く右に出したかったため、やや本部船寄りの場所で待ちました。
やはりフリートのレベルが高く、スタートで埋もれてしまいましたが、下有利だったこともあり上艇が即タックを返していき、我々も返せるタイミングですぐに返しました。
一度ブランケに入ってしまったので2タックを挟んでフレッシュをとったあとそのまま右に伸ばします。ボートスピードも良かったためスタートの遅れも取り戻し、右のヘダーブローが入ってレイラインまで10艇身くらいの場所で返した時には見え方がかなり良くなっていました。
そのままポートアプローチにはならないくらいのところでレイラインに乗せ、上マーク回航。
ダウンウィンドも右が良いのは分かっていたのですが、上マーク回航のカオスを避けるため大回り気味に回航したため即ジャイは難しく、また右側にいくとずっとブランケの中を走らなければいけなそうだったため右にはいかず、しかしリスクはとりたくなかったので艇団の真ん中よりの端をフレッシュウィンドをとりつつ走りました。
この時後ろを振り向くと日本のシエスタチームとだぼはぜチームのスピンが!
いつも全日本上位常連で一度も勝てたことのない両チームに勝てるかもしれない、とテンションが上がります。
右を走っていた艇団がそのままゲートマークの右を回りそうだったので、混雑していない左を回り、なるべす早くタックを返して右に伸ばすことにします。
しかし、下回航の時に主張が足りなかったのかルームを貰えず1回転して回り直し、しかも回航後なんとジェノアハリヤードのカムが切れ、入れ直している内にスターボ艇に被せられてしまいました。
返すに返せないままエンドまで半分くらいまで左に連れていかれ、しかしどう見ても右が良いのは分かっていたため仕方なくそこから右に渡り、またレイラインまで10艇身くらいのところで返しました。この間に右艇団の多くに前をきられてしまい、レイラインに乗せて回航した時にはシエスタとだぼはぜに抜かれていました、、
そのまま特に順位の変動はなく2下でフィニッシュ。
反省は何よりジェノアハリヤードのカムが切れてしまったこと(これはシステムを変えて解決しました)、左に連れていかれる時にロスしてでも無理に返して右に出すべきだったことですね。

そして第二レースです。
第二レースも右に出すプランで本部船側から出ようしましたが、今度は本部船側が混んでいました。
ここでトラブルが起きます。
スタート前、スターボでラインに向け微速前進していたんですが、一度本部船近くに寄せようとポートに返しました。
そこで1艇スターボ艇が来たためベアして避けたところさらに下に3艇スターボ艇が来て避けきれず、その内の1艇と衝突してしまいました…
この結果相手艇はリタイアし、我々もすぐにリタイアしてハーバーバックしました。
幸い相手艇の人たちは皆いい人で、お互い明日のレースには修理が間に合うことが分かり安心しました。
ぶつけてしまい皆ショックでしたが、月光をはじめとする日本チームの皆さんや通りすがりの人たちに励まされ、また夜は工藤さんのご両親と夕飯を食べて気持ちを切り替えられました。ありがとうございます!
未曾有のビッグフリートでケーストラブルも起きがちですが、全員でトラブル防止に気をつけていきます。

長くなってしまいましたが、読んでくださりありがとうございました!

明日は2年バウマン齊藤道です。お楽しみに!