470チーム一年、木村海大です。遅ればせながら、僕が一年生としてこの秋インカレを通して感じたことを書かせていただきたいと思います。
僕は今回の秋インカレで、先輩方に指名していただき、予選から決勝まで通してサポートメンバーとして淡青に乗りました。一年生は1人しか乗せず、曳航などの海上の動作に慣れているという理由で僕が選ばれたということに先輩方のインカレにかける真剣さを改めて感じ、レース以外で生じるトラブルで先輩方の気を散らしてはいけないなと気を引き締めてサポートに臨みました。
決勝では、陸上との連絡をしレース毎に変動する順位を各艇に伝えることが主な仕事でした。なかなか予定通りにはレースが行われないものの、着実に結果が積み重なっていき迎えた最終日、呑気にもこの日も海に出れることを喜んでいた僕は意気揚々と淡青に乗り込みました。それでも海上で470各艇が本船の周りに集まりオレンジ旗の掲揚を待つ段になると、「今日で決まる」という緊張感が全大学の選手の顔つきから感じられ、今日も東大470がスムーズにレースを行えるよう全力を尽くそうと強く思いました。
最終レースを前にして東大は7位で8位の学習院、9位の千葉大とはほとんど差がありませんでした。
そして迎えた最終レース。
ものすごい緊張感は淡青の上にも漂い、固唾を飲んでレースを見守りました。フィニッシュに向かい、着順を取る。予選から何度となくやったそのことの裏に祈りをしのばせて電話口にリコールナンバーを読み上げていきました。着順を取り終えた時点では結果は全くわからない状況でした。淡青が西坂さん・天木さんの艇に横付けした時にもまだリザルトは送られて来ず、緊迫感に耐えられずに珠屋担当の一年生にラインで催促しました。
LB角出様と西坂さんがお話しになっている時、リザルトが送られてきました。東大は9位、8位の学習院とは4点差。その情報だけ読み取るとお伝えしようと顔をあげましたがすぐには喋れませんでした。思わず角出様の顔を見てどうすれば良いかと目で訴えてしまいました。角出様に「いいよ、言って」と優しく促され、西坂さんにリザルトをお伝えしました。西坂さんは黙って頷いて淡青から離れていき、淡青はほかの艇にもリザルトを伝えに行かなければなりませんでした。リザルトをお伝えするたび、悔しさがにじむ先輩方の顔を見るのはつらかったです。
470を曳航してハーバーバックする途中、角出様がおっしゃった、「木村は海上で先輩の悔しさを見た。だからそれを同期と共有して次につなげてほしい。」という言葉は心に残りました。いままで、一年生練習でヨットに乗る機会を豊富に提供していただいていましたが、自分のヨットに乗るモチベーションは「楽しいから」がほとんどでした。その姿勢は最終日に淡青に乗り込む時の能天気さにも繋がるものだと思います。これからももちろん、純粋にヨットを楽しむ気持ちは忘れないながらも、選手として、チームの一員としてスキルアップしていかなければ行けない、という真剣さをやる気の底支えにして練習に励んでいきたいと思います。
470チーム一年 木村海大
僕は今回の秋インカレで、先輩方に指名していただき、予選から決勝まで通してサポートメンバーとして淡青に乗りました。一年生は1人しか乗せず、曳航などの海上の動作に慣れているという理由で僕が選ばれたということに先輩方のインカレにかける真剣さを改めて感じ、レース以外で生じるトラブルで先輩方の気を散らしてはいけないなと気を引き締めてサポートに臨みました。
決勝では、陸上との連絡をしレース毎に変動する順位を各艇に伝えることが主な仕事でした。なかなか予定通りにはレースが行われないものの、着実に結果が積み重なっていき迎えた最終日、呑気にもこの日も海に出れることを喜んでいた僕は意気揚々と淡青に乗り込みました。それでも海上で470各艇が本船の周りに集まりオレンジ旗の掲揚を待つ段になると、「今日で決まる」という緊張感が全大学の選手の顔つきから感じられ、今日も東大470がスムーズにレースを行えるよう全力を尽くそうと強く思いました。
最終レースを前にして東大は7位で8位の学習院、9位の千葉大とはほとんど差がありませんでした。
そして迎えた最終レース。
ものすごい緊張感は淡青の上にも漂い、固唾を飲んでレースを見守りました。フィニッシュに向かい、着順を取る。予選から何度となくやったそのことの裏に祈りをしのばせて電話口にリコールナンバーを読み上げていきました。着順を取り終えた時点では結果は全くわからない状況でした。淡青が西坂さん・天木さんの艇に横付けした時にもまだリザルトは送られて来ず、緊迫感に耐えられずに珠屋担当の一年生にラインで催促しました。
LB角出様と西坂さんがお話しになっている時、リザルトが送られてきました。東大は9位、8位の学習院とは4点差。その情報だけ読み取るとお伝えしようと顔をあげましたがすぐには喋れませんでした。思わず角出様の顔を見てどうすれば良いかと目で訴えてしまいました。角出様に「いいよ、言って」と優しく促され、西坂さんにリザルトをお伝えしました。西坂さんは黙って頷いて淡青から離れていき、淡青はほかの艇にもリザルトを伝えに行かなければなりませんでした。リザルトをお伝えするたび、悔しさがにじむ先輩方の顔を見るのはつらかったです。
470を曳航してハーバーバックする途中、角出様がおっしゃった、「木村は海上で先輩の悔しさを見た。だからそれを同期と共有して次につなげてほしい。」という言葉は心に残りました。いままで、一年生練習でヨットに乗る機会を豊富に提供していただいていましたが、自分のヨットに乗るモチベーションは「楽しいから」がほとんどでした。その姿勢は最終日に淡青に乗り込む時の能天気さにも繋がるものだと思います。これからももちろん、純粋にヨットを楽しむ気持ちは忘れないながらも、選手として、チームの一員としてスキルアップしていかなければ行けない、という真剣さをやる気の底支えにして練習に励んでいきたいと思います。
470チーム一年 木村海大