東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

暖かい春の到来は幸か不幸か

2020年03月04日 19時37分00秒 | 内なる考え

こんにちは、新3470スキッパーの古橋です。

最近は寒暖差が激しく、世間ではなんたらウイルスの話題ばかりで油断をしたら体調を崩してしまいそうですが皆さんはいかがお過ごしでしょうか。自分も体調管理は怠らないよう気をつけたい所存です。

さて、今クールの合宿は京大生の訪問に始まり、今後の春合宿を部全体で話し合ったことや、八景レースに至るまで、色々あった合宿でした。毎回同じ5日間合宿のはずなのに今回は本当に長く感じました。

これまで約1ヶ月の春合宿を振り返って思うのは、ここまで頑張ってきて残り半分!という達成感に近い感情よりも、果たしてこのままで大丈夫なんだろうかという不安の方が大きいです。

去年は「春合宿は吹く」「あの寒くて厳しい強風の中で練習してこそ上手くなる」などと先輩方から聞いており、案の定最高気温一桁の強風コンディションが連日続き、合宿明けには心身ともにしばかれ操船技術も上手くなったと実感することができました。風が強くて多くの艇が沈するような日に小松コーチはよく「君たちはこの波と、この風に揉まれて強くなるんだ」と仰るのが僕は好きで、それを聞く度に寒くて辛いのは本当に嫌だけど頑張ろうと思いました。

一方今年は暖冬で、合宿期間中に出艇できる範囲での強風が吹くことは数少なく、今まで微風〜軽風のコンディションでの練習が主でした。もちろん微風〜軽風の練習は大切で、軽んじて練習に取り組んでいるわけでは全くないです。しかし強風を想定して合宿に臨んでいた身としては、このままで大丈夫なんだろうか、本当に自分は上手くなっているんだろうかと不安に感じる側面の方が大きいのが正直なところです。

新3年の今になってようやく、ヨットが対自然のスポーツであるということの意味を痛感しています。与えられた環境の中でいかに速く船を走らせるか、二度として同じ風が吹くことのない中で日々の積み重ねを応用させられるか。

でもだからこそ、どんな風が吹いている中でも練習をして経験を積むことが大事なんだと。

確かに強風の練習ができずに不安を覚えてはいますが、この春合宿に練習してきたことはきっと無駄にはなっていないはずだと信じています。日々与えられた条件のもと淡々と練習を積むしかありません。

今後様々な事情で練習ができないことになるかもしれませんが、海に出られる一日一日を大切に、そしていつも応援していただいてる関係者の方々やLBの皆様に恥じない練習をしていきたいと改めて感じました。今後とも変わらぬご支援のほどよろしくお願いします。

少し長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。

古橋恒太