お世話になっております。スナイプチームリーダーを務めております、中静勇輝です。
関東秋インカレ決勝のご報告をさせていただきます。
以下、スナイプのリザルトです。
スナイプ級
49 31418 中静/佐藤・下村 17-7-2-21-6-9-20-14 計96pt 7位
50 31494 天野・市毛・遠藤/三上・高畑・神田 37-DSQ(46)-DSQ(46)-26-3-14-3-21 196pt 25位
51 31308 元尾・市毛/松本・三上・神田 24-14-8-12-8-11-4-9 計90pt 5位
1位 早稲田大学 148pt
2位 日本大学 344pt
3位 中央大学 357pt
4位 東京大学 382pt
5位 慶應義塾大学 388pt
6位 明治大学 540pt
スナイプチームとしては準優勝、最低3位を目標としていたため、結果としては目標には届きませんでした。その点は悔しさが残るものの、レース内容としてはチームの成長の確かな手応えを感じることができる場面が多々ありました。
さて、おそらくこれが引退前最後のブログなのでこれまでの1年間のキセキを軽く振り返りたいと思います。少し長くなりますがご容赦ください。
1年前。秋インカレ決勝でスナイプが準優勝した。去年のスナイプチームは一言でいえば「強い」チームだった。
勝利のためにあらゆる事が徹底され、レギュラーの3艇に練習機会やお金が集約された。
去年のチームを批判するつもりは全くなくて、矢野さんや大好きな旧4年生からは勝ち方を教えてもらってとても感謝しているし、下級生に対する後ろめたい気持ちを感じながらも僕もレギュラーとしてとにかく自分が上手くなりたかったので特に異を唱えず恩恵を受け入れてしまっていた責任がある。
このころは僕も正直、勝つことが全てで勝てば何かが得られると信じて必死に練習した。
そして迎えた小戸での全日本。結果は散々だった。4年生を勝たせられなかったこと、犠牲にしてきた下級生への申し訳なさで目からつまらないものが溢れ続けた。
そしてあっという間に今年度のスナイプチームが始動した。最初の数ヶ月は本当に大変な状態だった。スキッパーは僕以外まともな練習機会を与えられてこなかったので、真っ直ぐセーリングすることすら怪しかった。事故もたくさん起きてしまった。
このころ誰かに言われた「東大スナイプ終わったね」という言葉が心に突き刺さった。
この時、根本的にチームのあり方を見直す必要があると心から思った。あの人がいたから、とか、あの代だけは強かったという評価になってしまうのは悲しいし、東大には経験者が毎年必ず入るわけではないからこそ、未経験者中心でも恒常的に勝てるようなチームをつくろうと決意した。
このようなモチベーションになっていた時、宮川さんという最高の指導者に出会った。チームみんなで上手くなる、全員の可能性を信じて成長の機会を与え続けるという宮川さんの理念に深く共感した。
宮川さんには目的をはっきりさせることの大切さを学んだ。日々の練習メニューで何のためにそれをやるのかというところから、チームリーダーとして何のためにヨット部にいるのか、勝利という目標の先に何を得たいのかということまで紙に書き出して考え続けた。
その結果自分の成し遂げたいことがはっきりした。それは「学生ヨット界のシーンを変えること」に落ち着いた。どうしても経験者が多いほど、そして金銭面で有利であるほど勝ちやすい学生ヨット界で東大がずっと強いチームであることを証明し、みんなの常識を変えたい。
そのために、今年は全員にチャンスを与え続けて「みんなで上手くなる」ことを大切にした。資源に限りがあって完璧にはできなかったけど、配艇や練習メニューを考える時はこれを指針にしていた。
1年間色々あったけど、みんながモチベーション高くヨットと向き合ってくれたおかげで本当に日に日にチーム全体が強くなっていくのを感じたし、どんな時ものびのびニコニコ活動する姿に元気をもらった。
5月の春インカレで6位入賞。そしてそこからさらに成長を続けて今回2位と僅差の4位入賞。クルー陣が去年よりさらに磨きがかかっているのはもちろん、天野市毛遠藤元尾の伸びっぷりには驚かされます。2年生も、夏合宿を経て本当にたくましくなった。
秋インでは、僕の頭にあった想定得点を全員が上回ってくれた。想定を下回ったのは中静艇だけ。みんなの成長スピードに負けないよう、僕自身も最後まで謙虚に、貪欲に成長したい。
僕たちの目標は全日本入賞です。残り少ない練習でそれぞれの課題をつぶしてさらに成長して、このチームで新たなシーンを切り開いていきたいと思います。
最後になりますが、ご支援・ご応援賜りましたLBの皆様や保護者、並びに心強い応援をくれた先輩や後輩、マネージャーの皆、そしていつも熱く寄り添った指導をしてくださる小松コーチ、宮川コーチ、西尾コーチに心から感謝申し上げます。
お世話になった方々への感謝の気持ちを表現するためにも、全日本は結果にこだわります。
今後ともご支援ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
スナイプチームリーダー
中静勇輝
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