東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

逞しく 力競いて 勝利の旗を 掲げなん

2024年10月17日 09時17分31秒 | 2024秋インカレ

自分 マークが南に見えます、、

 

 

お世話になっております。3年の槇枝です。

 

 

先週末行われました関東秋インカレ決勝の振り返りをします。

470は7位。スナイプは4位。総合5位という結果になりました。

具体的な戦績は西間クンのすごく長いブログや山本サンの闘魂ブログなどをご覧ください。

 

3日間で行われた8レース全てが晴れの北風4m/s~7m/sと、コンディションに恵まれたレガッタとなりました。

 

夏の練習では、マークを使ってセーリング練習。ボートスピードの改善をしてきました。同じようにオスカーが上がるか上がらないかという程度の北風で行われた秋六大学戦、秋イン予選のコンディションを踏まえて、コースが非常に大事になるなあと考えながら、当日を迎えることになりました。

 

1,2日目は、自艇は非常に苦しいレース展開でした。

 

スタート後のファーストブローを掴み、その場その場で、どちらが支配的なブローが降りてくるかを判断してより上側のブローを強く噛むというプランでコースを引いていました。まあ何が起こったかというと、北風で南風コースを引いていたということです。これにちゃんと理解するまでに5Rもかかってしまいました。

 

スタートがバチ決まるということがない限り、一上の初版から自分がいる位置でのメリットを最大限活かさないといけないこと、ブローの上側であれば必ず伸びるであろうという考えにとらわれていました。

 

最悪の時は、支配的なブローに気づくのが遅れて、その艇団を一番遠い位置で受けて、反対に伸ばす。ヘダーを見過ごしているうちにも反対は逆のシフトを掴んでこちらに寄せてきて、レグの中盤で残りのレグを残せていないということになり、残りのなっがいレグを風がそれ以上振れないことを祈りながら走っているという始末。

うーん、どこのタックが足りなかったのかなと毎レース振り返っていましたが、そもそもそういう考えで安定した順位が取れるはずもありませんでした。

 

 

毎レース、良くなかったリザルトを前に、心の余裕がなくなっていき、より視野が狭くなって、同じよくない考えを繰り返すという悪循環。心の余裕を保っている、つもりでしたが余裕でブレブレでした。個人主義を卒業しようと思っていたんですけどね。

 

陸ではいじられるぐらいが良かったのですが、後輩に気を遣われている状況。去年を経てメンタルの課題を克服したつもりでしたが、まだまだのようです。

 

 

 

二日目の第6Rで交代。ゆうたと五熊に託して、レスキューに乗りました。南風しか乗せねえぞと本多さんに揶揄されながら、落ち着いて何がいけなかったのかを分析できました。この時は本当に頭が凝り固まっていました。

 

 

まずはブローで自分のシフトを掴んで返し、艇団に寄せることができる。艇団のリズムを早めに察知した上でそれをどの位置で合わせるかを考えて返す。艇団の三角の上にいけるコースプランが理想で、トップの船に対して、ミートを繰り返すことで自分の負けからどれだけゲインできたかを確認するとともに、そのまま進むべきか返すかを判断していけば、自ずと順位が上がってくるということ。

 

だいぶ時間と点数がかかりましたが、このことを自分の中に落とし込むことができたのは、代わってくれたゆうた達と本多さんのおかげです。辛抱強く待ってくれた北村にも感謝しています。

 

最終日の最終レースだけ出場させてもらって、以上の感覚でレース展開をすることをなんとなく掴むことができました。

 

 

これを他のレースでもっと実践できていればなどとつまらない考えにも至りましたが、成長を与えてくれて、次へつながる内容のレースができたことを糧にしようとすぐに切り替えられました。

 

 

一番艇に乗らせてもらっている身として、余裕感と戦績でチームを引っ張るつもりでしたが、それどころか足を引っ張ってしまいました。安藤山本ペアが安定して走り、三番艇もうまく点数をまとめたおかげで、7位で関東インカレを通過しました。最低でも入賞を目標にしていた分悔しさが募りますが、幸いにもまだ続きがあります。まだまだ上手くなれるという、これからへの期待と全日本入賞への布石と捉えて前を向きます。

 

西間も山本もブログで言っていましたが、今年のチームの強みは、選手層が厚いことです。五つペアを揃え、レースに出られる人がいるおかげで、今回のように調子を崩しても一度レスキューで冷静に分析できて調整ができました。全員が経験を積むことで、全日本。そして来年以降に活かすことができます。控えにいつでも交代できる選手がいるほど心強いものはありません。(スナイプチームは全艇が一度シングルを取る活躍でますます心強い限りです。)最後まで成長を止めずに頑張りましょう。全日本まで上手くなれます。

 

最後に秋イン決勝をともに戦ったチーム全員に感謝の意を伝えます。応援、サポートありがとうございました。全日本もよろしくお願いします。

 

3年 470副リーダー 槇枝大祐


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