降って来るもの

写真と散文とぽえむ

心訓抄Ⅱ.81&82

2019-02-11 14:59:07 | 心訓抄.Ⅱ

      81.脱皮


囚われているTOKOROや

拘っているomoiから

 抜け出すのは

脱皮して新しい殻を被るのは

なかなか容易ではない

 寧ろ

難渋の極みなのだ


長い歳月かけて培われてきたものなら

 良くも悪くも

尚更のことに・・


彼の昆虫たちのように

 いとも容易く

日常的に新鮮な衣を纏えたら

 吾輩も虫たちのように

何時だって劇的に、斬新にその鮮度のmama

自己を重ねてゆけるかもしれぬ

 そうして

そういう己になら

どんな種類の詩編も

 surasuraと

言葉を縫合していけるに違いない


ときどきこんな風に

 淡い儚い他愛ない絵空事に

想いを遊泳させる


前へ進むための刹那の遊びのように

止まらないtokinomanimaの

 その歯車の一滴の潤滑油のように



        82.一ミリも


書ける時は脇目も振らず

penを揮う


多作過ぎると揶揄されようと

空疎な内容だと嘲笑されても

又か!!と呆れられても・・


僕の中に

強大な磁力で引き寄せられるように

詩片や言葉の塊りが

自ずから前頭葉をknockする間は


三十年の空白を患ったのだ、昔

それだから

拠り所がいつ蛻の殻になっても

その為に臍をかんだとしても

口惜しさや悔恨の傷跡を

一mmも齎さないように・・


2019 02/11 3:30PM 万甫

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愛しき哉②

2019-02-11 04:51:17 | 短歌

                   愛しき哉②



      同居する孫二人。3歳8ヶ月と1歳9ヵ月の男女。Utaはその都度、溢れ来る。


          明確に”いなん”と言いて拒みたる 関西弁を習いて孫は


       ”じいじい”と風呂に入ると泣く孫と 湯船にぬくもるこころと身体と


        役割を終えてラッコのぬいぐるみ ソファーの隅に俯せに寝る


        手を取りに来たりて孫は菓子棚の 前に連れゆく手を引きてゆく


       留守にせし二日の間”じいじいは?”と 何度も尋ぬと女房のメールに


       「しあわせ」が形となりてそこに有る 愛しきものとともに紡ぎし


        ただいま!!とドアを開ければ孫娘 勢い込んで飛びついて来し


         モゴモゴと動かす手足静まりて 寝息たつ孫の少し重たし


        寝ゾロ泣く孫を連れ来て目で語る ”よろしく頼む”と我に預けて


           膨れっ面皴よす額感情の 百面相する大人と同じに


         大の字に孫娘寝て身を縮め 端っこに寄りて添い寝する吾は


        インフルに罹りし孫の咳き込みて あたふたと吾は背中さすりぬ


         我が胸に寝息たつ子の愛おしき 壊れ物のごと布団に降ろす


         じいじいと入ると言いて孫二人 裸になりて吾を呼びに来る


         その姿泣き声寝顔Utaにせむ 愛のテーマに欠かざる幸を


         その軈て別れの時の淋しさを 思いてペン取る千首残さむ


               2019 02/11 05:35 万甫

コメント (4)
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