時の間に間
此の寅の刻限が好きだ
夜と朝の端境の
此の薄暗がりが好きだ
眠りの癒しと充足の気で迎える
此の静謐の
天と地の在り様が好きだ
黙って其処に在れば
自ずと降って来るものと交錯する
此の時の間に間が好きだ
inochiは闇から生まれ
inochiは闇に還る
そんな言伝ことづてが腑に落ちる
此の暫くの移ろいが好きだ
無から有に変わってゆく
此の彼誰かわたれの未明の
此の薄明の
天地の佇まいが好きだ
僕はその束の間
inochiの粒子になる