降って来るもの

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万甫の言説録~明暗~

2024-05-30 05:56:28 | 詩30

 

     万甫の言説録~明暗~

 

目蓋の裏で少しずつ

濃くなってゆく明るさが

きっと

僕の目覚めを支配している

 

初夏の夜明けは早くて

午前四時のひと壁を乗り越えると

暗さの牙城は

呆気なく崩れ落ちるのだ

 

明暗は鮮明に立場を変える

けれど

必ずしも

明が善で暗が悪ではない

 

経緯は須らく

個人的な判断に因るもので

それは

個人的な結論にしか如かず

 

明暗は公平に

誰にも幸運の機会を附与する

ともあれ

思惑の種種を内包して夜は明ける

 

明の象徴たる太陽は

今し山塊の頂から

運命の明るさを平等に齎し

halfmoonの下弦の月光は頭上に在る

 

 

             5/30 06:10 万甫

コメント (2)
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